ふさふさとした金色の被毛に、やさしい目と大きな体が印象的なゴールデンレトリーバー。穏やかで人なつっこい性格から、世界中で愛され続けている犬種です。
しかし、実際に飼うとなると「性格は?」「お手入れは大変?」「どんな病気に注意すればいいの?」といった疑問が浮かびますよね。この記事では、そんな疑問に答えていきます。
他にも飼育にかかる費用や飼い方、健康管理のポイントなど、お迎え前に知っておきたい情報が満載なので、ぜひゴールデンレトリーバーとの暮らしをイメージしながら読んでみてくださいね!
ゴールデンレトリーバーの基本情報

ゴールデンレトリーバーの性格
ゴールデンレトリーバーは、とても穏やかで愛情深いことで知られています。初めて犬を飼う方でも安心できるほど、人との関わりを大切にする犬種ですね。
ただし、優しいだけでなく個性も豊かなので、性格の特徴を理解しておくことが大切です。ここでは、ゴールデンレトリーバーの代表的な性格を3つに分けて見ていきましょう。
①人が大好きで社交的
ゴールデンレトリーバーは、人と一緒に過ごすことを何よりも喜ぶ性格で、家族以外にもフレンドリーに接する子が多いです。そのため、来客時に吠え続けるといった心配は少なく、家庭犬としてとても飼いやすいでしょう。
一方で、常に人のそばにいたい気持ちが強く、構ってもらえない時間が長いと寂しさを感じやすい面もあります。子犬の頃は特にやんちゃな一面も強いので、しっかりと構ってあげる時間を確保することが大切ですね。
②賢くて学習能力が高い
知能が高く、物覚えが良い犬種としても有名なゴールデンレトリーバー。指示を理解する力が高いので、しつけやトレーニングがスムーズに進みやすいです。
盲導犬や介助犬として活躍していることからも、その賢さがよく分かりますね。飼い主さんを喜ばせることが好きなワンちゃんなので、トレーニングも楽しんでくれる子が多いですよ。
③穏やかで忍耐強い
感情の起伏が少なく、落ち着いた性格もゴールデンレトリーバーの性格のひとつです。特に成犬になると多少のことでは怒らず、我慢強く相手に合わせようとする傾向が見られます。
その忍耐強さは魅力のひとつですが、優しさゆえに無理して我慢をしてしまうケースもあるので注意が必要です。嫌がるサインを見逃さず、気持ちを尊重してあげてくださいね。
歴史や起源

実は、ゴールデンレトリーバーの詳しい起源は、すべてが明確に分かっているわけではありません。それでも、19世紀ごろのイギリスで、人々の生活の手助けをしていたことは知られています。
当時のイギリスでは、水辺での作業が得意で、なおかつ人の指示をきちんと理解できる犬が求められていました。そこで、ツイードウォータースパニエルと、体のラインが細めのニューファンドランドとの交配がおこなわれ、ゴールデンレトリーバーの基礎が出来上がったと言われています。
そんなゴールデンレトリーバーはガンドッグと呼ばれる鳥猟犬として、ハンターが撃ち落とした水鳥を川や湖を泳いで回収し、傷つけないようにそっと咥えて持ち帰る役割を担っていました。
この仕事には、従順さだけでなく、忍耐強さや優しさも必要だったのでしょう。そうした性質が受け継がれ、現代の穏やかで人なつっこい性格につながっているのかもしれませんね。
現在では、家庭犬としてだけでなく、盲導犬や聴導犬、災害救助犬、警察犬、麻薬探知犬など、さまざまな分野で活躍しています。
被毛の特徴とお手入れ方法
ゴールデンレトリーバーのふんわりとした被毛は、ダブルコートと呼ばれる二重構造になっています。外側は水をはじきやすいオーバーコート、内側は体温を守るアンダーコートという構造ですね。この被毛のおかげで寒さや水辺の作業に強い一方、抜け毛はやや多めです。
また、毛色は明るいクリーム色から濃いゴールドまで幅があり、成長とともに色味が変わることもあります。それでは、特徴が分かったところで次はお手入れについて見ていきましょう。
シャンプーについて
まずはシャンプーについてです。月に1回を目安におこない、犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。
そして洗い方ですが、お湯の温度は36~38℃に設定し、下から上へと洗っていきましょう。流すときは汚れや泡を落とすために、上から下へと流してくださいね。
洗い終わった後は、タオルでよく拭きドライヤーで乾かします。人間用のドライヤーだと温度が高いことがあるので、ペット用のドライヤーを使うのもおすすめですよ!
ブラッシングについて
シャンプーの次はブラッシングについて見ていきましょう。まず、ゴールデンレトリーバーのブラッシングは毎日おこなうことが理想です。長毛で抜け毛も多いので、毎日のブラッシングで毛玉や皮膚トラブルを防ぐことが大切です。
特に換毛期には普段よりも毛が大量に抜けるため、念入りなケアが必要になってきます。スリッカーブラシやピンブラシ、コームを使い分けると、より仕上がりがきれいになりますよ。ブラッシング中も声をかけながらおこなうと、コミュニケーションの時間にもなって一石二鳥ですね。
ゴールデンレトリーバーの飼育にかかる費用

「ゴールデンレトリーバーを飼いたい!」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。
ゴールデンレトリーバーの子犬の購入価格
ペットショップ 平均22万円
ブリーダー 平均30万円
マイクロチップ 約1,000円
畜犬登録 約3,000円
最初にそろえる生活品
5万円~7万円ほど
狂犬病予防ワクチン 約3,500円
混合ワクチン 約10,000円
健康診断 約15,000円
フィラリア予防薬 約1,600円
さらに、フードの品質にもよりますが、ゴールデンレトリーバーは毎月のフードやおやつなどの消耗品に12,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。
かかりやすい病気と対策

ゴールデンレトリーバーを飼う前には、どのような病気に注意が必要か知っておくことが大切です。かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。
ここでは、特に注意したい代表的な3つの病気と、その対策を紹介していきますね。
①腫瘍
ゴールデンレトリーバーは腫瘍ができやすい犬種として知られていて、特に中高齢になると、良性・悪性を問わずしこりが見つかるケースが増えてきます。
原因は遺伝的な要素が大きいと考えられていますが、生活環境や加齢も影響するといわれていて、皮膚のしこり、食欲不振、元気がなくなるなどが主な症状です。
対策としては日頃から体を触ってチェックし、異変を感じたら早めに動物病院を受診することが大切です。定期健診を受けることで、早期発見につながりやすくなりますよ。
②股関節形成不全
股関節形成不全は、大型犬に多く見られる関節の病気です。成長期に股関節がうまく形成されないことが原因で、ゴールデンレトリーバーにも多く見られます。
原因としては遺伝的要因に加え、急激な体重増加や過度な運動が影響する場合もあります。また、歩き方が不自然になる、立ち上がりを嫌がるなどの症状が特徴的です。
予防としては子犬の頃からの体重管理や、滑りにくい床環境を整えるなどが効果的です。
③胃捻転
胃捻転は命に関わることもある非常に危険な病気で、食後などに胃が膨らみ、その状態で胃がねじれてしまうことで発症します。
原因は、早食いや一気に大量に食べる、一気飲みなどがあります。症状としては急にお腹が膨らむ、よだれが増える、苦しそうにするなどがあり、緊急性の高いことが多いです。
予防としては一度に大量の食事を与えないことや、食後すぐの激しい運動を避けることも、発症リスクを下げるポイントになります。
ゴールデンレトリーバーの育て方と注意点

ゴールデンレトリーバーと楽しく暮らすためには、性格や体の特徴に合った育て方を意識することが大切です。
とても賢く人が大好きな犬種だからこそ、日々の接し方が暮らしやすさや育ち方に大きく影響します。ここでは、運動やしつけ、食事など、飼育するうえで押さえておきたいポイントを紹介しますね。
運動不足を防ぐには
ゴールデンレトリーバーは体力があり、運動量をしっかり確保したい犬種です。具体的には、1日2回、各1時間程度の散歩をおこないましょう。
また、散歩だけでなくドッグランでの自由運動やボール遊び、水遊びなども取り入れるとより良いですね。特に、水遊びはゴールデンレトリーバーが大好きな運動なので、夏場はプールや川での遊びを楽しませてあげましょう。
しかし、子犬のころは関節に負担をかけないよう、激しい運動は控えめにし、成長に合わせて徐々に運動量を増やしていくことが大切です。また、暑い時期は熱中症に注意し、早朝や夕方の涼しい時間帯に散歩するようにしてくださいね。
しつけのポイント
ゴールデンレトリーバーは理解力が高く、しつけがしやすい犬種です。その反面、人の表情や声のトーンにとても敏感でもあります。叱るよりも、できたときにしっかり褒める方法が向いていますね。
ただし、叱らなければいけない場面もあると思うので、どんな褒め方や叱り方が良いのかも少し見ていきましょう。まず、褒めるときはとにかく大げさなくらいに褒めてあげましょう。「楽しい=またやりたい」と思わせることがコツですね。
そして、叱るときは低い声で短く「ダメ」と言うのがポイント。長々と説教しても理解できませんし、かえって混乱させてしまいます。「なぜダメなのか」よりも「これはダメ」ということを明確に伝えるようにしましょう。
また、基本的なコマンドである「おすわり」「待て」「おいで」「伏せ」は必ず教えるようにしましょう。これが出来ないまま外に出てしまうと、他の人や犬とのトラブルになる可能性が高くなります。
食事と栄養管理について
ゴールデンレトリーバーの食事は、ライフステージに応じた栄養バランスが大切です。子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードを選ぶようにしましょう。
他にも、犬種に合わせたフードや悩みに合わせたフードも多くあるので、愛犬に合わせて選んであげてくださいね。
また、おやつは一日の食事の10%以内に抑えて、肥満にならないように注意が必要です。そして、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげてくださいね。
お留守番の工夫やコツ
人と一緒にいることが好きなゴールデンレトリーバーは、長時間のお留守番あまり得意ではありません。ですが、少しでもストレスなくお留守番してほしいですよね。なので、ちょっとした工夫でお留守番を快適な時間に変えてあげましょう。
まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。お留守番前に運動しておくと、疲れて寝てくれることも多いですね。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ!
また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。
飼育の注意点
ゴールデンレトリーバーは大型犬のため、成長すると想像以上に力が強くなります。子犬のうちから、飛びつきや引っ張り癖を直しておくことが重要ですね。
また、暑さに弱い犬種なので、夏場の温度管理には特に注意が必要です。室内飼いを基本とし、エアコンを使って快適な環境を整えましょう。日々の小さな気配りが、長く健康に暮らすための鍵になりますよ。
ゴールデンレトリーバーに関するQ&A

ゴールデンレトリーバーを迎えたいと思ったとき、楽しみと同時に不安も出てくると思います。
「本当に自分に飼えるのかな?」と考えるのは、とても自然なことです。ここでは、特によく聞かれる質問を3つピックアップして、できるだけ分かりやすくお答えしていきますね。
①初めて犬を飼う人でも大丈夫?
はい、ゴールデンレトリーバーは初めて犬を飼う人にも向いている犬種です。
性格が穏やかで、人の話をよく聞こうとする姿勢があるため、しつけが進めやすいのが理由ですね。実際に「初めての愛犬がゴールデンレトリーバーだった」という飼い主さんも少なくありません。
ただし、大型犬なので体力があり、散歩や遊びの時間はしっかり必要になります。毎日の生活リズムの中で、犬と向き合う時間を作れるかどうかが大切なポイントですね。
②どんな人と相性が良い?
ゴールデンレトリーバーは、一緒に過ごす時間を楽しめる人と相性が良いです。散歩を日課として楽しめる方や、休日に外で遊ぶのが好きな方にはぴったりですね。
また、感情が安定している犬種なので、子どもがいる家庭でも安心感があります。反対に、家を空ける時間が長い生活だと、寂しさを感じさせてしまうこともあります。たくさん構ってあげたい、家族の一員として迎えたい人に向いている犬種ですよ。
③他のペットとの相性は?
ゴールデンレトリーバーは協調性が高く、他のペットとも比較的うまくやれる犬種です。先住犬がいる場合でも、落ち着いて距離を縮められることが多いですね。猫や小動物と暮らしている家庭でも、時間をかけて慣らせば仲良く過ごす姿が見られるでしょう。
ただし、最初から無理に近づけるのは避けたいところです。それぞれのペースを尊重しながら関係を築けるようにしてあげましょう。
それでも個体差はあるので、もし相性が合わなかったときは部屋を分けるなどの対策を取れるようにしておいてくださいね。
お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に3つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。
ペットショップからお迎えする場合
ゴールデンレトリーバーをペットショップからお迎えする場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 親犬の情報(血統や健康状態)を確認できるか
- ショップの衛生管理がしっかりしているか
- 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか
ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう!
ブリーダーからお迎えする場合
ブリーダーからお迎えする場合、まずは信頼できるブリーダーを探すことが大切です。信頼できるブリーダーを探すには、「JKC(ジャパンケネルクラブ)」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。
良いブリーダーの選び方
- 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
- 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
- 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか
また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーには注意してくださいね。
保護犬を迎える場合
ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、ゴールデンレトリーバーを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。
- 費用が比較的安く、お迎えしやすい
- 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
- 保護犬を迎えることで、新たな命を救える
ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ!
お迎え方法まとめ
| お迎え方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ペットショップ | すぐにお迎えできる | 親犬の情報がわかりにくい |
| ブリーダー | 健康管理がしっかりされている | 価格がやや高め |
| 保護犬・里親 | 費用が安く、命を救える | 過去のトラウマがある子もいる |
まとめ
この記事ではゴールデンレトリーバーについて紹介してきました。「自分に飼えるかな?」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。
どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。
あなたとゴールデンレトリーバーとの素敵な出会いがありますように!最後までご覧いただきありがとうございました!

