大きくふさふさな立ち耳とつぶらな瞳が魅力的なパピヨン。飼ってみたいけど実際に飼うとなると「性格は?」「お手入れは大変?」「どんな病気に注意すればいいの?」といった疑問が浮かびますよね。この記事では、そんな疑問に答えていきます。
他にも飼育にかかる費用や飼い方、健康管理のポイントなど、お迎え前に知っておきたい情報が満載なので、ぜひパピヨンとの暮らしをイメージしながら読んでみてくださいね!
パピヨンの基本情報

パピヨンの性格
パピヨンは、小型犬の中でも知能が高いことで知られており、人の気持ちをよく理解しようとする姿が見られます。一方で、感受性が豊かなので、環境の変化や飼い主さんの態度に影響を受けやすい面もあります。
ここでは、パピヨンの性格を3つの特徴に分けて、もう少し詳しく見ていきましょう。
①明るく活発な一面
パピヨンはとても活発で、遊ぶことが大好きなワンちゃんです。家の中でもおもちゃを追いかけたり、飼い主さんのあとをちょこちょこ付いて回ったりもします。
見た目の優雅さからおっとりした印象を持たれがちですが、実際は運動量も意外と多いんです。なので、アクティブな生活の人との相性は抜群ですね!
②賢く覚えが早い
パピヨンは小型犬の中でもトップクラスの知能を持つワンちゃんです。実際、犬の知能ランキングでは常に上位にランクインしています。しつけや芸を覚えるのも早く、飼い主の指示をよく理解してくれますね。
ただし、頭が良いぶん、退屈するとイタズラを考えることもあります。遊びの中に知育要素を取り入れると、満足度が高まりますね。知的好奇心を満たしてあげることが大切です。
③警戒心の強い一面も
少し意外かもしれませんが、パピヨンは警戒心が強く、見知らぬ人や物音に敏感に反応する傾向があります。そのため、小さいながらも優秀な番犬になってくれることも多いんです。
しかし、この警戒心が過剰になると無駄吠えにつながることもあるため、適切なしつけと社会化が必要になってきます。
歴史や起源
パピヨンの歴史はとても古く、その起源は16世紀頃のヨーロッパにさかのぼります。祖先はスパニエル系の小型犬とされ、中世からルネサンス期にかけて貴族たちに愛されてきました。
当時の絵画には、王妃や貴婦人の膝の上に小さな犬が描かれており、それが現在のパピヨンの原型だと考えられています。特にフランスやスペインで人気が高く、マリー・アントワネットが愛した犬種として知られているのも有名な話ですね。
もともとは耳が垂れているタイプが主流でしたが、改良を重ねるうちに、蝶が羽を広げたような立ち耳の個体が生まれました。この立ち耳の姿から、フランス語で蝶を意味する「パピヨン」という名前が付けられたんです。ちなみに垂れ耳のタイプは、ファーレンやファレーヌと呼ばれています。
その後、19世紀以降に犬種としての基準が整えられ、現在のような優雅で活発なパピヨンが確立されました。長い歴史の中で人と寄り添ってきた背景が、パピヨンの人懐っこさや賢さにつながっているのかもしれませんね。
被毛の特徴とお手入れ方法

パピヨンの被毛は、絹のように細くてなめらかな長毛が特徴です。全体的にふんわりとした印象がありますが、基本はシングルコートなので、抜け毛はそこまで多くありません。ただし、稀にダブルコートの子もいるので、抜け毛が心配な場合は事前に確認しておきましょう。
また、毛色はホワイトをベースに、ブラックやブラウンなどが入るパターンが一般的です。顔に左右対称の模様が入ると、よりパピヨンさが際立ちますね。
それでは特徴が分かったところでお手入れについて見ていきましょう。
シャンプーについて
まずはシャンプーについてです。月に1回を目安におこない、犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。
そして洗い方ですが、お湯の温度は36~38℃に設定し、下から上へと洗っていきましょう。流すときは汚れや泡を落とすために、上から下へと流してくださいね。
洗い終わった後は、タオルでよく拭きドライヤーで乾かします。人間用のドライヤーだと温度が高いことがあるので、ペット用のドライヤーを使うのもおすすめですよ!
ブラッシングについて
パピヨンは抜け毛が多くないとお伝えしましたが、長い被毛が絡まりやすいので、ブラッシングは毎日が理想です。特に耳の後ろやわきの下は毛玉ができやすいので念入りにおこないましょう。
使うブラシはスリッカーブラシやピンブラシがおすすめです。毛流れに沿って梳かし、引っかかりを感じたら無理に引っ張らず、少しずつほぐしてあげましょう。
ブラッシングは被毛を整えるだけでなく、皮膚の健康にもつながるのでしっかりとおこないたいですね。
パピヨンの飼育にかかる費用
「パピヨンを飼いたい!」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。
パピヨンの子犬の購入価格
ペットショップ 平均15万円
ブリーダー 平均25万円
マイクロチップ 約1,000円
畜犬登録 約3,000円
最初にそろえる生活品
5万円~7万円ほど
狂犬病予防ワクチン 約3,500円
混合ワクチン 約10,000円
健康診断 約15,000円
フィラリア予防薬 約1,100円
さらに、フードの品質にもよりますが、パピヨンは毎月のフードやおやつなどの消耗品に8,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。
かかりやすい病気と対策

パピヨンのかかりやすい病気で多く見られるのが、関節や目に関するトラブルです。対策を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。
ここでは、特に注意したい代表的な2つの病気と、その対策を紹介していきますね。
①膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
膝蓋骨脱臼とは、後ろ足の膝にあるお皿が正常な位置からずれてしまう病気です。小型犬に多く、パピヨンも発症しやすい犬種として知られています。
原因としては、先天的な骨格のつくりや、成長過程での関節の不安定さが挙げられます。症状は、歩くときに足を浮かせる、スキップするような歩き方をするなどが特徴です。
予防・対策としては、フローリングに滑り止めを敷く、段差の上り下りを控えるなどが大切ですね。体重管理と適度な運動も、膝への負担を減らすポイントになりますよ。
②眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
眼瞼内反症とは、まぶたが内側に巻き込み、まつ毛や皮膚が目に当たってしまう病気です。
原因は先天的なまぶたの形状や、成長による顔つきの変化などが多いです。症状としては、涙が増える、目をしょぼしょぼさせる、充血などが見られますね。
予防・対策として、目をこすらない環境づくりと、日常的な目のチェックが重要ですよ。異変を感じたら早めに動物病院で診てもらうことが、目を守る近道です。
パピヨンの育て方と注意点

パピヨンと楽しく暮らすためには、性格に合った育て方を意識しなければなりません。そのため、ただ可愛がるだけでなく、生活リズムや関わり方にも工夫が必要になります。
そこで、ここでは毎日の暮らしで意識したい育て方と注意点を、具体的に見ていきましょう。
運動不足を防ぐには
パピヨンは小型犬ですが、意外と運動量が必要な犬種です。1日2回、合計1時間程度の散歩が理想的でしょう。
また、散歩だけでなく室内での遊びも大切です。知能が高いパピヨンには、知育玩具やかくれんぼなど頭を使う遊びが向いています。さらに、アジリティやドッグダンスなどのスポーツにチャレンジするのも良い運動になりますね。
ただし、激しい運動は膝や関節への負担になるため、様子を見ながら行いましょう。雨の日など外に出られない時のために、室内でできる遊びのレパートリーを増やしておくとより良いですね!
しつけのポイント
パピヨンのしつけは「基本は褒める」をベースに一貫性を持ってしつけることがポイントです。その頭の良さゆえ、教えたことはよく覚えますが、逆に指示がバラバラだと信頼関係が築けず言うことを聞かなくなってしまいます。
褒めるときは大げさなぐらいに褒めて、叱るときは低い声で短く「ダメ!」と伝えましょう。長々と説教しても理解できませんし、かえって混乱してしまいます。「なぜダメなのか」よりも「これはダメ」ということを明確に伝えてくださいね。
また、基本的なコマンドである「おすわり」「待て」「おいで」「伏せ」は必ず教えるようにしましょう。これが出来ないまま外に出てしまうと、他の人や犬とのトラブルになる可能性が高くなります。
食事と栄養管理について
パピヨンの食事は、ライフステージに応じた栄養バランスが大切です。子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードを選ぶようにしましょう。
他にも、犬種に合わせたフードや悩みに合わせたフードも多くあるので、愛犬に合わせて選んであげてくださいね。
また、おやつは一日の食事の10%以内に抑えて、肥満にならないように注意が必要です。そして、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげてくださいね。
お留守番の工夫やコツ
パピヨンは甘えん坊な面もあり、急に長時間ひとりになると不安を感じやすいです。なので、ちょっとした工夫でお留守番を快適な時間に変えてあげましょう。
まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。お留守番前に運動しておくと、疲れて寝てくれることも多いですね。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ!
また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。
飼育の注意点
パピヨンを飼う上で、特に注意すべきポイントをお伝えします。まず、華奢な骨格のため、高所からの飛び降りや激しい遊びでケガをしやすいです。ソファやベッドには犬用のステップを設置し、安全に昇り降りできるようにしましょう。
また、寒さに弱い犬種なので、冬場は室温管理や洋服の着用が必要になってきます。さらに、警戒心が強く吠えやすい面があるため、集合住宅では特に無駄吠え対策のしつけが重要です。
そして、長い被毛は汚れやすいので、食事の際に顔周りが汚れないよう食器の高さを調整したり、散歩後は足を拭くなどの習慣をつけるようにしましょう。
パピヨンに関するQ&A

パピヨンについて調べていると、実際に飼えるのか、自分の生活に合うのか気になる点が出てくると思います。
特に初めて犬を飼う方や、他のペットがいる家庭では不安を感じやすいポイントですよね。ここでは少しでも不安を解消できるように、よくある質問を見ていきましょう。
- 初めて犬を飼う人でも大丈夫?
- どんな人と相性が良い?
- 他のペットとの相性は?
初めて犬を飼う人でも大丈夫?
パピヨンは初めて犬を飼う方でも比較的飼いやすい犬種です。人懐っこい性格なので、コミュニケーションが取りやすい点も魅力的ですね。
ただし、頭が良いぶん甘やかしすぎると困った行動を覚えることもあります。そのため、お迎え前にある程度知識をつけておくと、お互いストレスなく過ごせるでしょう。
どんな人と相性が良い?
パピヨンは、一緒に過ごす時間を大切にできる人と相性が良いです。そのため、在宅時間が長い方や、家族で協力して世話ができる家庭に向いていますね。
逆にあまり家にいる時間が無いと寂しい思いをさせてしまうので、飼う前にしっかり向き合えるか考えてみてくださいね。
他のペットとの相性は?
パピヨンは比較的社交的で、他のペットとも慣れやすい子が多いです。特に、子犬の頃から一緒に過ごしていると、より良い関係性が築けます。
また、猫や小動物とも相性は悪くないですが、活発な性格なので相手が怖がってしまうこともありますね。そのため、最初は必ず様子を見ながら、少しずつ慣らすことが重要です。
もし相性が合わなかったときは部屋を分けるなどの対策は取れるようにしておいてくださいね。
お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に3つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。
ペットショップからお迎えする場合
パピヨンをペットショップからお迎えする場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 親犬の情報(血統や健康状態)を確認できるか
- ショップの衛生管理がしっかりしているか
- 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか
ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう!
ブリーダーからお迎えする場合
ブリーダーからお迎えする場合、まずは信頼できるブリーダーを探すことが大切です。信頼できるブリーダーを探すには、「JKC(ジャパンケネルクラブ)」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。
良いブリーダーの選び方
- 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
- 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
- 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか
また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーには注意してくださいね。
保護犬を迎える場合
ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、パピヨンを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。
- 費用が比較的安く、お迎えしやすい
- 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
- 保護犬を迎えることで、新たな命を救える
ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ!
お迎え方法まとめ
| お迎え方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ペットショップ | すぐにお迎えできる | 親犬の情報がわかりにくい |
| ブリーダー | 健康管理がしっかりされている | 価格がやや高め |
| 保護犬・里親 | 費用が安く、命を救える | 過去のトラウマがある子もいる |
まとめ
この記事ではパピヨンについて紹介してきました。「自分に飼えるかな?」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。
どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。
あなたとパピヨンとの素敵な出会いがありますように!最後までご覧いただきありがとうございました!

