ブリタニースパニエルの魅力とは？特徴や性格、歴史を紹介

今回紹介する犬種は、フランスで人気を集めているブリタニースパニエルというワンちゃんです。この犬種は、鳥猟犬としての高い能力で知られていますが、家庭犬としてもその魅力は無限大！

特に、初めて犬を飼う場合でも比較的飼いやすく、運動好きな人にぴったりのパートナーになってくれますよ！

この記事では、そんなブリタニースパニエルについて紹介していきますので、ブリタニースパニエルを家族に迎えようか迷っている方はぜひ読んでみてくださいね。

ブリタニースパニエルの基本情報

もっと詳しい情報や、ブリタニースパニエルの魅力はこの後紹介していきますね！

ブリタニースパニエルの歴史

ブリタニースパニエルは、フランスのブルターニュ地方の鳥猟犬で、スパニエルの中では古い犬種のひとつです。また、祖先はもともとブルターニュ地方に存在していた犬だと考えられており、17世紀頃には存在していたと考えられています。

ブリタニースパニエルが鳥猟犬として特に優れていたのは、ポイント（獲物の位置を指し示す）とレトリーブ（獲物を回収する）という両方の能力を兼ね備えていた点です。そのため、フランスの狩猟愛好家の間で高く評価され、猟犬としての地位を確立しました。

そして、20世紀初頭にはイギリスから持ち込まれたイングリッシュセッターやウェルシュスプリンガースパニエルと交配され、現在のブリタニースパニエルの姿に。その後、アメリカンケネルクラブに公認犬種として登録されました。

そんなブリタニースパニエルは、現在フランスだけでなく、ヨーロッパ全体で家庭犬としても愛されています。

ブリタニースパニエルの特徴や性格

ブリタニースパニエルは、スラリとした体型ながらも、筋肉質な体付きをしています。特に、長めの脚が特徴的で、しなやかに走る姿はとても優雅です。また、顔立ちは柔らかく、優しい瞳と垂れた耳がより可愛らしさを引き立てています。

そして、お尻の方を見るとしっぽがついている子とついていない子がいます。これは生まれつき分かれていて、しっぽがある場合でも狩猟の邪魔にならないように短く断尾されることもありました。

性格はとても明るく、人と関わることが大好きな犬種で、特に飼い主を喜ばせることに大きな喜びを感じる愛情深いワンちゃんです。

そんな愛嬌たっぷりの性格の一方で、不審な物音に対しては吠えて教えてくれることもあります。しかし、ブリタニースパニエル自体、攻撃的ではないので番犬としては向いていないでしょう。

ブリタニースパニエルは飼いやすい？飼育に必要な環境は？

ブリタニースパニエルは、学習能力が高くしつけもしやすいので、家庭犬としても飼いやすい犬種です。しかし、自立心もあるため、しつけは毅然とした態度でおこないましょう。

飼育環境としては、人と一緒にいることを好むブリタニースパニエルのために、常に家族の誰かがいる環境や室内で飼育できる環境が理想です。

また、人懐っこく子供や他の犬とも問題なく暮らせますが、小動物との同居には注意してください。狩猟犬としての本能を持つブリタニースパニエルは、突発的に小動物を追いかけてしまうことがあるからです。

そのため、小動物と一緒に暮らす場合は、興奮している状態でもすぐに制止できるようにしつけをしておく必要があります。

ブリタニースパニエルの被毛の特徴

ブリタニースパニエルの被毛は、短めのダブルコートです。また、毛先にはゆるやかなウェーブがかかっていて、触るとシルクのような柔らかさを感じられます。

そして、毛色には様々なバリエーションがあり、主に以下の3種類が代表的です。

なかでもホワイト＆オレンジがもっとも多く、上記の基本カラーにタンマークが混ざったトライカラーの子も存在します。

ブリタニースパニエルの被毛のお手入れについて

ブリタニースパニエルは基本的にトリミングの必要はありませんが、週に2～3回のブラッシングと1ヵ月に1回ほどのシャンプーが必要です。また、春と秋の換毛期には抜け毛が増えるので、その時期は毎日ブラッシングをした方が良いでしょう。

ブリタニースパニエルのブラッシングの手順は、以下を参考にしてみてくださいね。

換毛期の場合は、手順２のラバーブラシでブラッシングした後に、スリッカーブラシを使用するのがおすすめです。

そして、ブラッシングの後はシャンプーについても見ていきましょう。まず注意点として、シャンプーは必ず犬用のシャンプーを使用してください。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので、使わないようにしましょう。

ブリタニースパニエルのかかりやすい病気と対策

ブリタニースパニエルを飼う前に、どのような病気に注意が必要か知っておきたいですよね。かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応できるようにしておきましょう。

それぞれの詳しい症状と対策はこの後解説していきますね。

股関節形成不全

股関節形成不全は、特に大型犬に多く見られる遺伝性の疾患で、犬の股関節が正常に発達せず、炎症や変形を引き起こす病気です。

股関節形成不全にならないようにするには、体重管理や適度な運動がおすすめです。しかし、成長期の間は飛んだり跳ねたりする激しい運動は控えた方が良いでしょう。

滑りにくい床や芝生のような柔らかい場所での運動がおすすめですよ！

突発性激怒症候群

突発性激怒症候群は、犬が突然攻撃的になる症状を指します。普段は穏やかで攻撃性のない犬が、予兆なく激しく噛みつくなどの行動を起こし、発作が収まると何事もなかったかのように落ち着きを取り戻すのが特徴です。

はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、遺伝性や脳神経の異常、脳内のセロトニンの低下も一因ではないかと考えられています。

対策としては、まず獣医師さんに相談して脳のMRI検査を受けることをおすすめします。その後、突発性激怒症候群と診断されたら、基本的には抗てんかん薬の投与で様子を見ることになるでしょう。

もし発作が始まってしまったら、止めてあげたい気持ちを抑えて周りのぶつかりそうなものをどかしながら飼い主さんも少し離れて見守ってあげてください。余裕があれば、獣医師さんに見せるように動画をとっておきましょう。

口蓋裂

口蓋裂とは、犬の口の中にある「口蓋（こうがい）」と呼ばれる上あご部分が、正しく閉じずに裂けた状態のことを指します。

原因には先天的なものと後天的な原因があります。先天的な原因は、胎児の時期に母犬が栄養障害であることやウイルス感染、薬物投与によるものなどです。また、後天的な原因としては、歯周病の悪化や交通事故、感電など他にも様々な外的要因で起こる可能性があります。

主な治療法としては外科手術になりますが、先天的か後天的かの判断や誤嚥性肺炎を起こしていないかなどを調べる必要もあるので、早めに獣医師さんに相談するようにしましょう。

血友病

血友病は遺伝的な要因で発症し、血液が正常に固まらず止まりにくくなる病気です。一般的に血友病と診断されるのはオスが多く、メスではほどんと症状が出ることはありません。

対策としてはお迎え前の遺伝子検査や定期的な健康診断、発症してしまった場合は、ケガを防ぐ工夫が必要になってきます。

特に小さな傷でも出血が止まりづらいので、激しい運動を避けたり滑りやすい床にはマットレスをひいたりなどの対策をしてあげましょう。

ブリタニースパニエルに必要な1日の運動量

ブリタニースパニエルは、1回30分以上の運動を1日2回はおこなうことが理想です。散歩のほかにも、ドッグランや一緒に遊べる広場などでの運動も取り入れるとよいでしょう。

ブリタニースパニエルは狩猟犬としての本能から、動くものを追いかける能力に優れているので、ボール遊びやフリスビーなどで遊ぶのもおすすめです。また、アジリティやドッグスポーツなどを一緒におこなうことで、コミュニケーションも取れて絆が深まりますよ！

ブリタニースパニエルのお迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に３つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。

ブリタニースパニエルは、残念ながら日本ではなかなか出会うことが出来ません。そのため、こまめにブリーダーさんに確認しながら、出会えるのを待ちましょう。

まとめ

ブリタニースパニエルは、活発で愛情深い性格が魅力的なワンちゃんです。飼い主との時間をとても大切にするので、一緒にいる時間をたくさんつくったり、アクティブな人に向いています。

家族みんなで公園に出かけたり、時には一緒に遠出すればかけがえのない時間を過ごせることでしょう。

もしこの記事を読んで、ブリタニースパニエルを家族に迎えたいと思ったら、ぜひ一度実際に触れあってみてください。ブリタニースパニエルが、あなたにとって最高のパートナーとなることを願っています。

最後までご覧いただきありがとうございました！