凛とした見た目と愛情深い性格を持ち合わせ、フィールドの貴公子とよばれるゴードンセター。
日本ではあまり見かけることのない犬種ですが、世界には多くの愛好家がいると言われています。
そんなゴードンセターがどのような犬なのか、魅力を徹底解説していきますのでぜひ最後までご覧ください!
ゴードンセターの基本情報
初めにゴードンセターの基本的な情報をまとめましたので、参考にしてみてください!
もっと詳しい情報やゴードンセターの魅力は、この後紹介していきますね!
ゴードンセターの魅力や特徴を徹底解説
ゴードンセターの見た目の特徴としては、太いマズルに垂れた耳とサーベル型のしっぽが特徴的です。
さらに、耳、お腹、手足、しっぽにはふさふさの飾り毛があり、眼の色はダークブラウンが多いです。
そして、ゴードンセターの魅力は美しい外見だけでなく、適応能力の高さにあります。
適した運動量を確保してあげれば家庭犬としても飼えますし、アクティブな環境でもその魅力を余すことなく発揮してくれるでしょう。
ゴードンセターの性格は?性格を知れば犬との絆が深まる
ゴードンセターの性格は、陽気で好奇心旺盛です。そのため、子犬の頃は落ち着いていることが少なくとても活動的な子が多いです。
さらに、賢く愛情深い性格も持ち合わせていて、特に子供に対して優しい性格をしています。
一方で、飼い主以外の他人への警戒心が強く、勇敢で恐れ知らずな性格なので、番犬としての役割も果たせる犬種です。
ゴードンセターのしつけについて
ゴードンセターのしつけは、厳しすぎるよりもほめて伸ばすしつけが向いています。
なぜなら、ゴードンセターは何にでも一生懸命取り組む一方で、穏やかで優しい性格なので厳しすぎると拗ねてしまうことがあるからです。
ゴードンセターは信頼している飼い主に対しては従順で賢い犬種なので、信頼関係が築けていれば厳しくしなくてもしっかりと覚えてくれますよ。
そのため、子犬の頃からしっかりとコミュニケーションをとって、あなたがリーダーであると認めさせておきましょう。
信頼関係を築いたうえで、褒めて伸ばすしつけがおすすめですよ!
ゴードンセターの歴史を知ろう
ゴードンセターはスコットランドで1820年代に誕生した鳥猟犬です。割と最近のような気がしますが、祖先は1620年頃までさかのぼると言われています。
もともとは「ブラック・アンド・タン・セター」と呼ばれていましたが、生みの親であるゴードン公爵にちなんでゴードンセターと改名されました。
また、1800年代にアメリカの政治家であるダニエル・ウェブスターという政治家によって、初めてアメリカに輸入され、人気を集めていた歴史があります。
ゴードンセターの毛色や被毛タイプについて知っておこう
ここでは、ゴードンセターの毛色や被毛タイプについて解説します。
それぞれに分けて解説していきますので、ぜひこのまま読み進めてみてくださいね!
毛色について
ゴードンセターの毛色は、ブラック&タンで、部分的にチェスナットと言われる赤みのあるブラウン色が混ざっています。
また、誕生して間もないころは様々な毛色がありましたが、現在はメインで繁殖されたブラック&タンの毛色のみが残されるようになりました。
ブラック&タンの色が好まれた理由は、狩猟犬として草むらや闇に溶け込みやすかったからだと言われています。
被毛タイプについて
ゴードンセターの被毛は、わずかにウェーブしていて光沢があるのが特徴です。
また、耳やお腹、手足、しっぽにはふさふさの飾り毛があります。
原産国のスコットランドの気温に適応するため、毛は厚めで防寒性にすぐれており、毛量が多いです。そのため、換毛期は大量の毛が抜けるので対策が必要になってきます。
トリミングの必要性やブラッシングについては、この後解説していきますね!
適切なトリミングやブラッシングで皮膚や被毛の健康を保とう
ゴードンセターはとくにトリミングの必要性はありません。ですが、ブラッシングは2~3日に一度行ってあげましょう!
被毛が厚く、日本の気候だと蒸れやすく病気の原因になるので、丁寧にケアしてあげることが大切です。
また、換毛期は普段より毛が抜けやすいので、できるだけ毎日ブラッシングをしてあげるようにしましょう。
ゴードンセターのなりやすい病気を知って早めのケアをしよう
ゴードンセターは親からの遺伝性疾患や、関節系の病気、皮膚病などにかかりやすいと言われています。なかでもよくかかりやすい病気が以下の6つです。
それぞれの症状と対策は、この後に解説していきますね!
- 皮膚疾患
- 内分泌疾患
- 股関節形成不全
- 離断性骨軟骨症
- 進行性網膜萎縮症
- 外耳炎
もっと詳しく調べたい場合は、わんちゃん用の遺伝子検査を受けてみるのもおすすめです!
皮膚疾患
犬の皮膚疾患は原因の特定が難しく、治るまでに時間がかかってしまう場合があります。
気になる症状が出ていたら、一度動物病院で診てもらうようにしましょう。
お家で出来る対策としては、適切なブラッシングやシャンプーなど外側からのケアと、食事で内側からケアする方法があります。
他には、サプリメントで不足しがちな栄養を補うのもおすすめですよ!
内分泌疾患
内分泌疾患とは、動物が健康に生きていくうえで必要なホルモンを作り出す内分泌器官に異常が起き、体に様々な症状が現れる病気の総称です。
他にも様々な症状が出る可能性がありますので、定期的に健康診断を受けて早期発見できるようにしておきましょう。
股関節形成不全
股関節形成不全は、特に大型犬に多く見られる遺伝性の疾患で、犬の股関節が正常に発達せず、炎症や変形を引き起こす病気です。
股関節形成不全にならないようにするには、体重管理や適度な運動がおすすめです。しかし、成長期の間は飛んだり跳ねたりする激しい運動は控えた方が良いでしょう。
滑りにくい床や芝生のような柔らかい場所での運動がおすすめですよ!
離断性骨軟骨症
離断性骨軟骨症は特に成長中の大型犬に見られる関節の発育異常です。成長期に軟骨の成長障害が起こり、軟骨が関節の中に落ちることで痛みが出ると言われています。
離断性骨軟骨症は成長期に起こることから、遺伝的要素が関与していると考えられています。
対策としては成長期の栄養過多を防ぎ、急速に成長しないように気を付けると良いでしょう。
また動物病院で定期的な検診を受け、早期発見することが大切です。
進行性網膜萎縮症
進行性網膜萎縮症は、遺伝性の病気で網膜に異常をきたし徐々に光を感知できなくなる病気です。
また、少しずつ視力が低下していき、最終的に失明してしまう場合もあります。
進行性網膜萎縮症は、残念ながら現状治療法がありません。そのため、進行を遅らせる治療や安全な環境を作ってあげることが大切です。
外耳炎
外耳炎は、犬の耳の外側や中耳に炎症が起きる病気です。特にたれ耳の犬がかかりやすい病気ですが、しっかりとケアをしてあげることで、早めの改善に期待ができます。
対策としては、定期的な耳掃除や耳を洗った後にそのままにせず、しっかりと乾かしてあげることが大切です。
アレルギーや感染で外耳炎になっている場合もありますので、気になる症状が出たときは早めに獣医師さんに相談しましょう!
ゴードンセターに必要な1日の運動量
ゴードンセターは、1日に1時間ほどの散歩を2回すると良いと言われています。
とても活動的な犬種で運動が大好きですが、関節を痛めやすい犬種なので、激しい運動はコンクリートではなく芝生のような柔らかい場所で行うようにしましょう。
運動不足になると神経質になってしまうので、どうしても散歩に行けない場合は、少しでも室内でストレスを発散させてあげるようにしてください。
ですが、基本的には毎日散歩に行き一緒に遊んであげてくださいね!
ゴードンセターに関するQ&A
- Qゴードンセターのお迎え方法は?
- A
日本にいるゴードンセターが少なく、一般のペットショップではなかなか出会うことができないので、ブリーダーからの購入がおすすめです。しかし、現在日本ではあまり見かけることができず、運よく出会えたとしても100万円近い値段がついています。
- Qゴードンセターはどこで見ることができますか?
- A
現在はドッグショーで稀にみることができます。
まとめ:ゴードンセターは優しく紳士な犬だった!
この記事では、ゴードンセターについて紹介してきました。優しい性格で良きパートナーとなってくれるゴードンセターについて以下にまとめておきますね!
- 平均寿命は10~12年
- とても賢く適応能力が高い
- 子どもには特に優しい
- しつけは褒めて伸ばす方法がおすすめ
- ブラッシングは2~3日に一度
- 遺伝性の病気にかかりやすい
- 1日の運動量は1時間ほどの散歩を2回が望ましい
最後までお読みいただきありがとうございました!もしもゴードンセターに出会えたときは、その魅力を余すことなく堪能してくださいね!
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