フランスで生まれ、その賢さや忠誠心から世界中で愛されてきたブリアード。この記事ではそんなブリアードの魅力を紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、ブリアードの魅力を知っていってくださいね!
ブリアードの基本情報
もっと詳しい情報やブリアードの魅力はこの後紹介していきますね!
ブリアードの見た目の特徴
ブリアードは力強さと優雅さを兼ね備えた犬種で、長い被毛で隠れてはいますが、牧羊犬らしくたくましい体つきをしています。
また、ブリアードは耳が完全に垂れているタイプと立ち耳のタイプに分かれていて、どちらのタイプも耳の周りに飾り毛があるのが特徴的です。
さらに、ブリアードのしっぽは長くふさふさとした毛で覆われており、自然な垂れ尾が特徴です。脚は長めで、後ろ足に2本の狼爪が残されています。
ブリアードの性格
ブリアードは温厚な性格で知られており、特に子どもに対して優しく、面倒見の良い犬種です。また、家族と一緒にゆったりと過ごすことを好む一方で、勇敢な性格と警戒心の強さから番犬としても頼りになります。
信頼している人に対しては忠誠心がとても強いブリアードですが、独立心の強い犬種なので信頼関係が築けていないとなかなか言うことを聞いてくれなくなってしまうでしょう。
そのため、子犬の頃からコミュニケーションをとって、信頼関係を築いておくことが大切です。
ブリアードの飼いやすさは?
ブリアードは温厚な性格なので飼いやすいと思うかもしれませんが、初心者には少しハードルが高い犬種です。
まず、ブリアードはとても賢く、トレーニングに対して優れた適応力を持っています。しかし、信頼している飼い主の指示には従うものの、信頼が築かれていない場合は言うことを聞かないことがあり、しつけがしやすいとは言えません。
さらに、ブリアードをお迎えする方法についても注意が必要です。ペットショップでブリアードに出会うことは非常に稀であり、主な入手方法は信頼できるブリーダーや里親制度を通じてになるので、時間や労力が多くかかります。
そのため、ブリアードの飼いやすさは高くなく、初めて犬を飼う方よりは経験豊富な飼い主さんに向いている犬種です。
ブリアードのルーツを知ろう
ブリアードはフランス原産の犬種の中でも特に古い歴史があり、なんと8世紀初期のタペストリーには、すでにその姿が描かれていたと言われています。
しかし、「ブリアード」と呼ばれるようになったのは14世紀頃からで、その前は「オーブリ」と呼ばれていました。
そんなブリアードは、もともと牧羊犬として活躍していましたが、時代とともに牧羊地が少なくなり、飼い主や家族を狼から守ることがメインの仕事になりました。それだけじゃなく、家畜を守る頼もしい存在でもあったんです。
このように、ブリアードはフランスの歴史とともに歩み、長い年月を経て今の姿へと発展してきた犬種です。その深いルーツを知ることで、ブリアードの魅力を一層感じることができるでしょう。
ブリアードの被毛の特徴
ブリアードといえば、なんといってもあの印象的な毛並みが特徴で、目を覆い隠すほどの長い被毛は少しウェーブがかかっていて優雅な印象を与えます。
また、ブリアードの被毛はダブルコートと呼ばれるタイプで、表面の毛は少し固めで長く、その下にはふわふわの下毛が隠れています。このような毛質を「シャギーコート」や「むく毛」と呼ぶのですが、この毛質、実は防寒性にも優れているんです。
もともとブリアードは寒い地域で生活していて、分厚い被毛が雨や雪からも身を守ってくれる、天然のダウンジャケットのような役割を果たしていました。
このように寒さには強いブリアードですが、反対に暑さには少し弱いので夏場は特に体調管理をしっかりしてあげてくださいね!
ブリアードの毛色について
ブリアードにはブラック、フォーン、ブラックオーバーレイのフォーンと3種類の毛色があります。それぞれの特徴をまとめたので1つずつ見ていきましょう。
ブラック
ブラックはその名の通り黒色の被毛で、他の色が混ざっておらず、完全に真っ黒な毛色が特徴です。また、ブラックは色々な犬種にみられる毛色で、シンプルながらパワフルな印象を感じさせます。
そんなパワフルな印象のブラックですが、夏場は少し注意が必要かもしれません。なぜなら、黒色は紫外線を吸収しやすく熱がこもりやすい一面があるからです。そのため、夏場は特に暑さ対策をしっかりしてあげましょう!
フォーン
フォーンは金色がかかったような茶色で、鹿のような色が特徴的です。印象としては柔らかく暖かい見た目で優しそうな印象を感じます。
時々、マスクと呼ばれる鼻や口の周りに黒い毛が現れる子もいて、また違った印象を感じることもあるんです。
そんなフォーンの毛色ですが、黒色と比べて砂やほこりが目立ちにくいので、お手入れは念入りにしてあげてくださいね!
ブラックオーバーレイのフォーン
あまり聞きなじみのないブラックオーバーレイのフォーン。この毛色の特徴は、フォーンの色の毛に黒い毛が重なっていることです。
全体的にフォーンがベースになっていて、遠くから見ると明るい毛色ですが、面白いことに成長するにつれて黒い毛が目立ち始める子もいます。
フォーンの柔らかいイメージと、ブラックのパワフルなイメージをあわせもつブラックオーバーレイのフォーンは3種類の中では1番変化を楽しめる毛色ですね!
ブリアードのトリミングとブラッシングについて
ブリアードはその長い被毛が特徴的な犬種です。では、トリミングやブラッシングはどのくらいの頻度で行えばよいのでしょうか?
ブリアードの場合長い毛が絡まりやすいので、整える程度に2~3か月に1度トリミングを行ってあげると良いでしょう。その際、切りすぎてしまうとトラブルの原因になるので、信頼できるトリマーさんにお願いしてくださいね。
また、ブラッシングは毎日おこなってあげましょう。特に換毛期は、適切にケアをしないとトラブルの原因になりかねません。
手順としては、まずピンブラシで足先、体、顔回りの順番でブラッシングをします。その後、粗い目のコームで全体をとかしながら毛の絡まりをほぐしてあげれば完了です。
皮膚のトラブルを防ぐためにも、赤みや腫れなどが無いか確認しながらブラッシングしてみてくださいね!
ブリアードのなりやすい病気と対策
ブリアードのなりやすい病気は以下の4つです。
- 皮膚疾患
- 眼疾患
- 股関節形成不全
- 外耳炎
それぞれの詳しい症状と対策はこの後紹介していきますね!
皮膚疾患
犬の皮膚疾患は原因の特定が難しく、治るまでに時間がかかってしまう場合があります。
気になる症状が出ていたら、一度動物病院で診てもらうようにしましょう。
お家で出来る対策としては、適切なブラッシングやシャンプーなど外側からのケアと、食事で内側からケアする方法があります。
他にも、サプリメントで不足しがちな栄養を補うのもおすすめですよ!
眼疾患
犬の眼疾患には、アレルギーや被毛が目に入って傷ついてしまうなど様々な原因があります。注意してほしい症状は以下にまとめておきますね。
対策としては、定期的な目のチェックやケアをしてあげることが大切です。ブリアードのように目を覆い隠すほどの長毛の場合は、特に注意して見てあげましょう。
股関節形成不全
股関節形成不全は、特に大型犬に多く見られる遺伝性の疾患で、犬の股関節が正常に発達せず、炎症や変形を引き起こす病気です。
股関節形成不全にならないようにするには、体重管理や適度な運動がおすすめです。しかし、成長期の間は飛んだり跳ねたりする激しい運動は控えた方が良いでしょう。
滑りにくい床や芝生のような柔らかい場所での運動がおすすめですよ!
外耳炎
外耳炎は、犬の耳の外側や中耳に炎症が起きる病気です。特にたれ耳の犬がかかりやすい病気ですが、しっかりとケアをしてあげることで、早めの改善に期待ができます。
対策としては、定期的な耳掃除や耳を洗った後にそのままにせず、しっかりと乾かしてあげることが大切です。
アレルギーや感染で外耳炎になっている場合もありますので、気になる症状が出たときは早めに獣医師に相談しましょう!
ブリアードに必要な1日の運動量
ブリアードは古くから牧羊犬として活躍していて、一日に合計80kmも走り回るような、とても豊富なスタミナを持っています。そのため、健康やストレス軽減のためにも、60分ほどの運動を1日に2回は出来る環境が必要です。
散歩のほかにも、ドッグランでの運動やアジリティ(犬の障害物競争)のように、頭を使う運動もおすすめですよ!
まとめ
この記事では、ブリアードの歴史や魅力を紹介してきました。最後にポイントをまとめておきますので最後までご覧ください。
- 平均寿命は12歳
- ブラッシングは毎日が理想
- 1日60分×2回の運動が必要
- 面倒見がよく子供にも優しい
- 家族を守る頼もしいパートナー
- 初心者よりは経験豊富な飼い主さん向け
最後までご覧いただきありがとうございました!
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