ライオンのようなモフモフの被毛と、少しツンとした表情が特徴的なチャウチャウ。
この記事では、チャウチャウの基本情報から性格、育て方、そしてお迎え前に知っておきたいことまで、丸ごと解説します。
チャウチャウに興味があるけど飼うのは難しいんじゃないかと思っている方や、これから迎えようと思っている方にとって役立つ情報が盛りだくさん！
チャウチャウについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
チャウチャウの基本情報
もっと詳しい情報や、チャウチャウの魅力はこの後紹介していきますね！
チャウチャウの見た目の特徴
チャウチャウは見た目がユニークな犬種で、ふわふわとした被毛に覆われており、特にライオンのたてがみのような首回りが特徴的です。
さらに、青紫色の舌を持っていることでも知られています。青紫色の舌を持つ犬はほとんどおらず、同じ中国出身のシャーペイとチャウチャウ独特の個性です。
ぬいぐるみのようなポテッとした体型と、ムギュッとした顔つきも可愛らしいですね。
チャウチャウの性格
チャウチャウは、「ツンデレ」な性格が特徴的と言われています。基本的には自立心が強く、自分のペースを大切にするタイプです。
そのため、他の犬種に比べるとべったり甘えることは少ないですが、飼い主に対してはとても忠実。チャウチャウの「一途な愛情」を感じられる瞬間は、飼い主として最高に幸せな時間です。
また、慎重で落ち着いた性格なので、吠えることが少なく室内犬としても向いています。
チャウチャウの歴史や起源
チャウチャウの歴史をさかのぼると、なんと3000年も前から人々と共に暮らしていたことがわかっています。特にモンゴル族の間では、狩猟のパートナーや番犬として活躍していたそうです。
しかし残念なことに、チャウチャウは狩猟犬としてだけでなく食用としても飼育されています。そのためか、他の狩猟犬と比べて運動能力の低さが目立つことも。運動能力の高さよりも、太らせることを重視されていたのかもしれません。
そんなチャウチャウが、ヨーロッパで注目を浴びるきっかけになったのが、1820年頃のロンドン動物園での展示でした。当時、ヴィクトリア女王が興味を持ったことから一躍人気の犬種に。その結果、貴族たちの間でも人気が広がり、ペットとして飼育されるようになりました。
チャウチャウの飼い方と育て方
ここでは、チャウチャウの飼い方と育て方のポイントを紹介します。チャウチャウを迎える前に、運動量やしつけ、被毛の手入れなど、チャウチャウを育てる上で重要なポイントを頭に入れておきましょう。
運動不足を防ぐためのケア
チャウチャウはそれほど活発ではなく、運動量も多くは必要ありません。ただし、全く動かないと運動不足から肥満になってしまう可能性があるので注意が必要です。
1日2回、朝と夕方に20～30分程度の散歩をおこないましょう。チャウチャウにとって激しい運動はあまり好ましくないので、ゆっくりと歩く散歩が向いています。
また、チャウチャウは暑さに弱い犬種なので、夏場は特に熱中症に気を付けて涼しい時間帯に散歩をするようにしてくださいね。
しつけのポイントとコツ
チャウチャウは独立心が強く知能もそこまで高くないため、しつけが難しいと言われています。ただし、根気よく繰り返せば、十分にしつけは可能です。
コツとしては叱るよりも褒める方法がおすすめです。良い行動をとったときに大げさなくらいに褒めることで、チャウチャウのやる気もアップしますよ！
被毛の手入れ方法と頻度
チャウチャウはトリミングの必要はありませんが、定期的なシャンプーやブラッシングが必要です。シャンプーは2～4週間に一度、ブラッシングは毎日おこなうようにしましょう。
シャンプーについて
まずシャンプーについて、使用するシャンプーは必ず犬用のシャンプーを使用してください。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので使わないようにしましょう。
- 耳に水が入らないか心配な場合は耳栓をする
- 脚→体→顔の順番で下のほうから濡らしていく
この時、水が耳や鼻に入らないように、シャワーヘッドを優しく地肌に当ててあげましょう。 - 犬用シャンプーをしっかり泡立ててから洗っていく
- 顔→体→脚と上から下へシャンプーを流していく
この時も、シャワーヘッドを優しく地肌に当てながら流していきます。 - タオルで拭いてドライヤーで乾かす
このように自宅でのシャンプーも可能ですが、チャウチャウのシャンプーはなかなか大変なので、どうしても難しい時はプロの手を借りることも視野に入れておきましょう！
ブラッシングについて
チャウチャウのモフモフとした被毛を保つためには、毎日のお手入れが欠かせません。手順は以下の4ステップを参考にしてみてくださいね！
- ピンブラシ、スリッカーブラシ、コーム、を用意する
- ピンブラシで毛流れに沿ってブラッシングする
毛玉や絡まりを優しくほぐすようなイメージです。 - スリッカーブラシで全体の抜け毛を取り除く
- コームを使って細かい部分を仕上げる
かかりやすい病気と対策
チャウチャウを飼う前に、どのような病気に注意が必要か知っておきたいですよね。かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応できるようにしておきましょう。
- 股関節形成不全
- 眼瞼内反症
股関節形成不全
股関節形成不全は、特に大型犬に多く見られる遺伝性の疾患で、犬の股関節が正常に発達せず、炎症や変形を引き起こす病気です。
- 歩きづらそうにしている
- 後ろ足がふらついている
- 段差を嫌がる
股関節形成不全にならないようにするには、体重管理や適度な運動がおすすめです。しかし、成長期の間は飛んだり跳ねたりする激しい運動は控えた方が良いでしょう。
滑りにくい床や芝生のような柔らかい場所での運動がおすすめですよ！
眼瞼内反症
眼瞼内反症とは、まぶたの一部または全体が内側に巻き込まれる状態のことです。まつ毛や皮膚が直接眼球に触れるため、痛みや違和感を引き起こします。放置すると角膜に傷がついたり、視力に影響を及ぼすこともあるため、早めの対処が必要です。
原因としては遺伝や外傷などがあり、チャウチャウのような顔回りにしわのある犬種は特に発症しやすいと言われています。
- 涙が良く出る
- 充血している
- 目のあたりをしきりに気にしている
自宅で出来るケアとして、涙や目ヤニをこまめに拭き取るなど、目の周りを清潔に保つことが大切です。目薬なども良いですが、必ず獣医師さんの指示に従って使用してくださいね。
チャウチャウの飼育に必要な環境
チャウチャウは特に暑さに弱い犬種なので、夏場は一日中エアコンで室温を管理するなどの対策が必要です。
また、騒がしい場所よりは静かな環境が向いています。落ち着けるスペースを確保し、寝床には柔らかいマットやクッションを用意してあげましょう。
チャウチャウの飼育にかかる費用
「チャウチャウを飼いたい！」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。
チャウチャウの子犬の購入費用
平均40万円ほど
マイクロチップ 約1,000円
畜犬登録 約3,000円
最初にそろえる生活品
5万円～7万円ほど
- サークル
- クレート
- トイレ
- ペットシーツ
- 首輪やリード
- 食器類
- お手入れ用品
- おもちゃなど
狂犬病予防ワクチン 約3,500円
混合ワクチン 約10,000円
健康診断 約15,000円
フィラリア予防薬 約1,800円
さらにチャウチャウは、毎月のフードやおやつなどの消耗品に10,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。
チャウチャウを飼うのに向いている人、向いていない人
チャウチャウを飼うには、飼い主の性格やライフスタイルがとても大事です。ここでは、チャウチャウが向いている人と向いていない人について解説していくので、相性を見極める参考にしてくださいね。
チャウチャウに向いている人の特徴
まずは、チャウチャウを飼うのに向いている人の特徴を見ていきましょう。
- 穏やかでマイペースな性格の人
チャウチャウは自立心が強いので、過干渉をせず、のんびり付き合える飼い主さんにぴったり。 - 時間に余裕がある人
定期的なブラッシングや健康管理を行う必要があるので、ケアに時間をかけられる方が向いています。 - 静かな環境を好む人
チャウチャウは騒がしい環境が苦手。落ち着いた生活を好む方と相性抜群です。
チャウチャウの独特な性格を受け入れ、穏やかに接することができる人なら、最高のパートナーになれますよ。
チャウチャウに向いていない人の特徴
逆に、以下のような方にはチャウチャウは少し難しいかもしれません。
- 忙しくて時間が取れない人
被毛のケアや運動が必要なので、放置しがちになる方には難しい犬種です。 - 積極的に甘えてくる犬が好きな人
チャウチャウはツンデレ気質なので、常にベタベタ甘えてくる犬を求める人には物足りないかもしれません。 - 暑い地域に住んでいる人
チャウチャウは暑さにとても弱いため、冷房設備の整った環境やなるべく涼しい地域が向いています。
いかがでしたでしょうか？お互いの快適な生活のためにも、チャウチャウとの生活が自分に合っているか確認してからお迎えしてくださいね！
チャウチャウのお迎え方法
ワンちゃんをを迎える方法としては主に３つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
チャウチャウは日本のペットショップでも出会えることがあるので、ショップの公式サイトを確認してみてください。また、ブリーダーさんからの購入や里親希望の方は下にリンクを貼っておくので、そちらから問い合わせてみてくださいね。
チャウチャウに関するQ&A
ここでは、チャウチャウについてよくある質問とその答えをまとめました。初めてチャウチャウを迎えようと考えている方や、気になるポイントがある方の疑問解消に役立てば嬉しいです！
- チャウチャウは吠えますか？
- チャウチャウは留守番が得意ですか？
- チャウチャウは子どもと相性が良いですか？
- チャウチャウの暑さ対策はどうすればいいですか？
- Qチャウチャウは吠えますか？
- A
チャウチャウは基本的に吠えることが少ない犬種です。無駄吠えをしにくく、落ち着いた性格なので、集合住宅でも飼いやすいと言われています。
ただし、警戒心が強い一面もあるので、見慣れない人や物音に対して吠えることはあります。ですが、子犬のうちから社会化トレーニングやしつけをおこなえば問題ありません。
- Qチャウチャウは留守番が得意ですか？
- A
チャウチャウは自立心が強く、比較的留守番が得意なワンちゃんです。
しかし、長時間の留守番はストレスになりやすいため、4～6時間程度を目安にするのがベストです。おもちゃや安全なスペースを用意しておくと、留守番中も快適に過ごせますよ。
また、急な留守番に備えて、普段から少しずつ慣れさせておくことも大切です。短時間であれば、安心してお留守番してもらえるようになりますよ。
- Qチャウチャウは子供と相性が良いですか？
- A
チャウチャウは慎重な性格なので、子どもと接する際は注意が必要です。基本的に穏やかな犬種ではありますが、急な動きや大きな声に敏感な場合があります。
子どもと一緒に暮らす場合は、チャウチャウとの接し方を事前に教えておくと良いでしょう。また、チャウチャウも無理なくリラックスして過ごせる環境を整えてあげてくださいね。
- Qチャウチャウの暑さ対策はどうすればいいですか？
- A
チャウチャウは暑さにとても弱い犬種なので、夏場の対策が重要です。エアコンを使って室内の温度を快適に保つようにしましょう。
さらに、水分補給をこまめに行い、散歩は涼しい早朝や夕方におこなうようにしましょう。また、冷却マットやクールベストなどを使うと、より快適に過ごせます。熱中症のリスクを防ぐためにも、暑い時期のケアは徹底してくださいね。
まとめ
この記事では、チャウチャウの基本情報から特徴、育て方、お迎え前の注意点などを紹介してきました。
チャウチャウは見た目の可愛さだけでなく、その独立した性格や古い歴史も魅力的な犬種です。被毛のお手入れやしつけなど、手がかかる部分もありますが、その分かけがえのない時間を過ごすことが出来ますよ！
もしこの記事を読んでチャウチャウを家族に迎えたいと思ったら、ぜひ一度、実際に触れ合ってみてください！チャウチャウがあなたにとって最高のパートナーとなることを願っています！
最後までご覧いただきありがとうございました！
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