サルーキの性格・特徴・病気まで！飼う前に知っておきたいサルーキのすべて

優雅な雰囲気とスラッとしたシルエットが印象的なサルーキ。この記事では、見た目の特徴や性格、サルーキと相性が良い人の特徴、さらには健康管理のポイントなども解説しています。

サルーキを飼う前に知っておきたい情報が満載なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね！

サルーキの基本情報

もっと詳しい情報や、サルーキの魅力はこの後紹介していきますね！

サルーキの見た目の特徴

サルーキは、細長い手足やスラッとした体型で、モデルのようなスタイルをしています。また、スタイルだけでなく顔立ちもクールビューティーなイメージで、シュッとした頭部とアーモンド形の優しい瞳が魅力的なワンちゃんです。

耳は長く垂れていて、しっぽは長くカーブしているのが特徴です。嬉しい時に長いしっぽをブンブン振って喜びを表現する姿は、クールな見た目とのギャップを感じますね！

被毛の特徴とお手入れ方法

サルーキの被毛には、大きく分けて2つのタイプがあります。

ひとつは「フェザード」と呼ばれるタイプで、耳や尻尾、脚の後ろなどに絹のような飾り毛があるのが特徴です。もうひとつは「スムース」と呼ばれる飾り毛のないタイプで、全身が短いスムースコートに覆われています。

抜け毛は比較的少ない犬種ですが、定期的なお手入れは必要なので、このままシャンプーやブラッシングの方法について見ていきましょう。

シャンプーについて

まずはシャンプーについて解説していきます。シャンプーは月に1回ほどを目安におこない、使用するシャンプーは必ず犬用のシャンプーを使用しましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。

ブラッシングについて

サルーキはそこまで抜け毛が多くないですが、週に2～3回のブラッシングはおこないましょう。使うブラシは、短い毛の部分と長い毛の部分で使い分けるのがおすすめです。

シャンプーやブラッシングは、被毛だけでなくワンちゃんの皮膚を守るために大切なお手入れなので、しっかりとおこなってあげてくださいね。

サルーキの性格

気品あふれる見た目のサルーキですが、どのような性格なのでしょうか？今回は3つのポイントに分けて見ていきましょう！

①静かで穏やかな性格

サルーキは静かで穏やかな性格をしています。クッションの上でくつろぐ姿は、まるで高級ソファに座る貴族のよう。なので、おうちではのんびり過ごしている姿を見ることが多いでしょう。

また、家族との絆を大切にし、さりげなく寄り添ってくれる優しさも。派手に甘えるタイプではありませんが、その控えめな愛情表現に気づくと、とても特別な絆を感じられますよ。

②独立心と知性の高さ

サルーキは独立心が強く、自分の判断で行動することを好みます。「ねぇねぇ、これどうする？」と常に指示を求めてくるタイプではなく、「考えてるからまかせて」と自分で判断することが得意なんです。

その知性の高さは目を見張るものがあり、飼い主の意図をよく理解し、トレーニングも早く覚えます。ただし、「何度も同じことさせられるのはちょっと…」と思うところがあるようで、単調な訓練にはすぐに飽きてしまうことも。

サルーキの知的好奇心を満たしてあげると、良い関係性を築けますよ！

家の外では性格が変わる！？

普段は家の中で静かに過ごしていることが多いサルーキですが、一度外に出ると遊びスイッチがオンに。「本当に同じ犬！？」と思うほど活発な姿を見せてくれます。

しかし注意も必要で、狩猟犬の本能からか、広い場所に出るといきなり走り出すこともあります。なので、外に出る前は興奮しすぎていないか確認し、いざというときは飼い主さんの声ですぐに戻ってくるように、「呼び戻し」の訓練をしておきましょう。

歴史や起源

サルーキは、世界最古の犬種の一つとされていて、その起源はなんと紀元前7000年頃まで遡ります。古代エジプトやメソポタミアで貴族たちの狩猟のパートナーとして、主にキツネやガゼルを狩る役割で活躍したと言われています。

また、壁画や墓の装飾にもサルーキの姿が描かれており、古代の王族や貴族にとって大切な存在として愛されてきました。特にエジプトでは「神聖な犬」として崇拝され、その美しい姿から「砂漠の貴公子」とも呼ばれていたんです。

現在でも、そのエレガントな見た目と高貴な性格を受け継ぎながら、家族犬として親しまれる存在になっています。

飼うのに向いている人

次は、サルーキを飼うのに向いている人について解説していきます。どの犬種にも言えることですが、相性や向き不向きはあるので、あなたのライフスタイルや性格に合っているかを確認しておきましょう！

①忍耐強く穏やかな性格の人

サルーキは敏感で繊細な一面を持つため、感情的になりやすい人よりも、穏やかで忍耐強い性格の人と相性ぴったりです。「ちょっと待って、もう一度説明するね」と冷静に対応できる人が向いています。

また、構いたい気持ちを抑えて、べたべたし過ぎず適度な距離感を保てる人が理想的です。ただし、サルーキから甘えてきたときは十分に甘えさせてあげてくださいね。

十分な運動時間が確保できる人

サルーキは豊富な運動量が必要な犬種なので、毎日の散歩と、週に2〜3回はしっかり走らせる時間を確保できる活動的な生活を送っている人に向いています。

「今日は雨だから散歩はパス」なんて日が続くと、ストレスで問題行動の原因にもなってしまうので、必ず十分な運動時間を確保してあげてくださいね。

家族や他のペットとの相性について

サルーキは小さな子供の予測不能な動きや大きな声があまり得意ではありません。なので、落ち着いた環境で過ごせる大人中心または年長の子どもがいる家庭に向いています。

また、他のペットとの相性はそれぞれの性格でも変わってきますが、小さなころから一緒に暮らしていたり、社会化トレーニングができていれば仲良く暮らせる可能性が高いです。

しかし、うさぎやハムスターなどの小動物との同居はあまりおすすめ出来ません。サルーキの狩猟本能が目覚めてしまい、追いかけまわすこともあるので、お互いストレスを抱えないためにも小動物との同居はやめた方がよいでしょう。

飼育にかかる費用

「サルーキを飼いたい！」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。

さらに、サルーキは毎月のフードやおやつなどの消耗品に10,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。

サルーキのかかりやすい病気と対策

サルーキを飼う前に、どのような病気に注意が必要か知っておきたいですよね。かかりやすい病気を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。

ここでは、特に注意したい代表的な病気と、その対策を紹介していきますね。

それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

胃捻転

胃捻転は大型犬に多く見られる疾患で、胃がねじれて血流が止まる緊急性の高い病気です。

症状としては、急にぐったりする、吐きそうな素振りを見せるが吐かない、お腹がパンパンに膨れるなどがあります。

早食いや食後すぐの運動が原因になることも多いので、早食い防止皿や、1回の食事量を減らして回数を増やすなどの対策しましょう。

心臓疾患

サルーキは心臓疾患にも注意が必要です。特に拡張型心筋症という病気にかかりやすく、症状としては疲れやすさや呼吸困難が見られます。

心臓疾患は命にかかわることもあるので、定期的な健康診断を受けて、早期発見することが大切です。また、塩分を控えた食事を心がけ、心臓に負担をかけない生活環境を整えてあげましょう。

外耳炎

外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの「外耳」が炎症を起こす病気で、垂れ耳の犬種によく見られる病気です。主な症状としては、耳を痒がっていたり、赤みや腫れが見られたりすることもあります。

定期的な耳掃除や耳を湿ったままにしないなどの対策が重要ですが、耳掃除はやりすぎると逆効果なので、月に1～2回を目安におこなうと良いでしょう。耳掃除をしない時でも週に1回は耳に異常がないかチェックしてくださいね。

サルーキの飼い方と育て方

ここでは、サルーキの飼い方と育て方について解説します。お迎え前に、育てるための重要なポイントを押さえておきましょう。

① 運動不足を防ぐためのケア

サルーキにとって毎日の散歩は欠かせませんが、ただ歩くだけでは満足してくれません。なんといってもこの子たちは走ることが大好き！

なので、散歩中に軽いジョギングを取り入れたり、ドッグランで思いきり走らせてあげる時間が必要です。散歩は毎日朝晩30分～1時間を目安におこない、週に2〜3回はドッグランに連れて行けると完璧です！

また、知育玩具やボール遊びなど、頭を使う遊びも取り入れるとさらに良い刺激になりますよ。

② しつけのポイントとコツ

サルーキは賢くて自立心が強い反面、ややプライドが高い一面もあります。

そのため、しつけの際には褒めて伸ばすスタイルが効果的。例えば、お座りや待てなどの基本的なコマンドに成功したら、大げさなくらいに褒めてあげましょう。「ちょっと褒めすぎかな？」くらいがちょうどいいですよ。

また、強い口調や大きな声が苦手なサルーキには、柔らかく穏やかな声で指示を出すようにしましょう。「なんで出来ないの！」とイライラしてもサルーキには伝わりません。あなたが一緒に楽しみながらしつけることが成功の秘訣です。

③ 食事と栄養管理について

サルーキはスリムな体型を維持するために、食事の管理が重要です。活動量や年齢、体質に合わせてバランスの取れたドッグフードを選び、適切な量を与えるようにしましょう。

胃捻転のリスクを減らすためにも、1日の食事回数は2〜3回に分けて与えるのがおすすめです。また、食後すぐの激しい運動は避け、30分程度は安静に過ごさせてくださいね。

④ 留守番中の工夫や過ごし方

サルーキは比較的留守番が得意な犬種ですが、長時間の留守番はストレスや不安の原因になることもあるので、注意が必要です。

留守番中の工夫として、噛むおもちゃや知育玩具を用意し、サルーキが退屈しないようにしておきましょう。また、窓際にクッションを置いて外を眺められるスペースを作ることで、気分転換にもなりますよ。

そして、帰宅時にはしっかりとコミュニケーションを取り、安心感を与えてあげてくださいね。

お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に３つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。

ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。

ペットショップからお迎えする場合

サルーキは、日本のペットショップで出会えることがほとんどありません。そのため、どうしてもペットショップからお迎えしたい場合は、根気強く探す必要があります。

また、ペットショップでのお迎えを考えている場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。

• 親犬の情報（血統や健康状態）を確認できるか
• ショップの衛生管理がしっかりしているか
• 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか

ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり確認しましょう！

ブリーダーからお迎えする場合

サルーキをお迎えするなら、信頼できるブリーダーからのお迎えがおすすめです。ブリーダーなら、親犬の健康状態や育成環境をしっかり確認できるため、安心して迎えられます。

良いブリーダーの選び方

• 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
• 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
• 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか

また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーは要注意！
信頼できるブリーダーを探すには、「JKC（ジャパンケネルクラブ）」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。

保護犬を迎える場合

ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、サルーキを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。

• 費用が比較的安く、お迎えしやすい
• 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
• 保護犬を迎えることで、新たな命を救える

ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ！

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お迎え方法まとめ

お迎え方法	メリット	デメリット
ペットショップ	すぐにお迎えできる	親犬の情報がわかりにくい
ブリーダー	健康管理がしっかりされている	価格がやや高め
保護犬・里親	費用が安く、命を救える	過去のトラウマがある子もいる

サルーキに関するQ＆A

ここではサルーキについて、よくある質問を見ていきましょう。今回は3つ紹介していきますね！

ボルゾイとの違いは？

サルーキとボルゾイはどちらもスリムで優雅な体型を持つサイトハウンドですが、いくつかの違いがあります。

まず体のサイズですが、ボルゾイはサルーキよりも大型で筋肉質です。一方でサルーキはより細身でスタイリッシュな見た目をしています。

被毛も異なり、サルーキは短毛と長毛の両方が存在し、絹のような滑らかさが特徴です。ボルゾイの被毛は長くて波打っており、寒冷地での生活に適応しています。

アフガンハウンドとの違いは？

サルーキは中東出身で、毛も短くよりスリムな見た目です。また性格面では、サルーキは冷静さが目立ち、アフガンハウンドはマイペースな部分が目立ちます。どちらかといえば、サルーキの方が少し控えめな子が多いかもしれません。

足が速いと言われるサルーキは時速何キロぐらいで走るの？

サルーキは走るのが得意な犬種で、そのスピードは時速70kmにも達すると言われています。これはグレイハウンドに次いで犬界では2番目の速さです。普段のおっとりしている姿とのギャップに驚いてしまいますね。

サルーキは飼いやすいの？

サルーキは穏やかで無駄吠えも少なく、性格だけ見ると比較的飼いやすい犬種です。

ただし、しつけや毎日の運動はなかなか大変な部分もあるので、必ず最後まで飼えるか考えてからお迎えしてくださいね。

まとめ

気品あふれる見た目と、落ち着いた性格のサルーキ。この記事では、そんなサルーキを飼う前に知っておきたい情報を紹介してきました。

「自分に飼えるかな？」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。サルーキがあなたにとって最高のパートナーとなることを願っています！

最後までご覧いただきありがとうございました！