つぶらな瞳にペチャっとした鼻、そしてどこかユーモラスな表情が愛くるしいフレンチブルドッグ。一度見たらなぜか目が離せない不思議な魅力を持つワンちゃんです。
そんなフレンチブルドッグですが、実際に飼うとなると「性格は?」「お手入れは大変?」「どんな病気に注意すればいいの?」といった疑問が浮かびますよね。この記事では、そんな疑問にも答えていきます。
他にも飼育にかかる費用や飼い方、健康管理のポイントなど、お迎え前に知っておきたい情報が満載なので、ぜひフレンチブルドッグとの暮らしをイメージしながら読んでみてくださいね!
フレンチブルドッグの基本情報

フレンチブルドッグの性格
フレンチブルドッグの魅力のひとつは、なんといっても人懐っこくて明るい性格です。初めて会った人にもすんなりと打ち解けられる子が多く、「初めての犬種に選びたい」という方にも向いている犬種といえます。
ただ、どうしても個体差はありますので、ここでは代表的な性格の特徴を3つに分けてご紹介しますね。
①甘えん坊で人懐っこい性格
フレンチブルドッグは、本当に人が大好きなワンちゃんです。ソファに座れば隣にぴたっと寄り添い、キッチンに立てば足元でじっと待っていることもあります。
「そんなに近くにいなくてもいいよ」と思うくらいの距離感なのに、不思議とそれが心地いいんですよね。忙しい日でも、この子といる時間が癒しになる。まさにそんな存在のワンちゃんです。
②比較的おだやかで飼いやすい
見た目はがっしりしていますが、性格は意外と落ち着いた子が多いフレンチブルドッグ。そのため、激しく走り回るというよりは、のんびり家の中で過ごす時間を好むタイプです。
また、無駄吠えが少ない傾向があるため、マンション暮らしでも迎えやすいと言われています。もちろん個体差はありますが、穏やかな子が多い印象ですね。
③遊び好きで表情が豊か
犬はしっぽで感情が分かりますが、しっぽの短いフレンチブルドッグはちょっぴり分かりづらいです。ただ、それを感じさせないほど表情や感情表現が豊かで、嬉しいときは全身で喜び、少し拗ねると分かりやすくむっとした顔をします。
まるで小さな子どもを見ているような気持ちになる瞬間もあって、おもちゃをくわえて得意げに歩く姿は、思わず笑ってしまう愛らしさです。
歴史や起源

フレンチブルドッグのルーツは、意外にもフランスではなくイギリスにあると言われています。そのはじまりは19世紀のイギリスで、当時、イングリッシュブルドッグの中でも小柄なタイプが存在していました。
後に産業革命の影響で仕事を求めた職人たちがフランスへ移住する際、その小さなブルドッグを連れていったと言われています。
そうしてフランスに渡ったイングリッシュブルドッグは、やがてパグやテリア系の犬種と交配されていきます。その中で、現在のフレンチブルドッグの特徴である大きな立ち耳や、コンパクトで筋肉質な体つきが形づくられていきました。
当時のパリでは、労働者だけでなく芸術家や上流階級の人々にも愛された存在だったそうです。カフェの椅子で足元にちょこんと座る姿を想像すると、少しロマンを感じます。
イギリス生まれ、フランス育ちのフレンチブルドッグ。その歴史を知ると、どうして名前にフレンチと入っているのかの謎が解けますね。
被毛の特徴とお手入れ方法
フレンチブルドッグの被毛は短くて光沢のある「スムースコート」で、滑らかな手触りが特徴です。短毛なのでお手入れはそこまで大変ではないですが、皮膚のケアも含めて定期的にシャンプーやブラッシングはおこなう必要があります。
また、毛色は主に「フォーン」「クリーム」「ブリンドル」「パイド」などが代表的です。フォーンは明るい茶色でやわらかい印象で、クリームは白に近い上品な印象、ブリンドルは黒ベースに虎柄のような模様が入り、少しワイルドな雰囲気があります。さらに、白地に色が入るパイドは、個性が強く、写真映えする毛色として人気ですね。
シャンプーについて
フレンチブルドッグのシャンプーは、月に1回が目安です。皮膚がデリケートな子が多いため、洗いすぎはかえってトラブルの原因になります。
また、洗う際は犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。
そして洗い方ですが、お湯の温度は36~38℃に設定し、下から上へと洗っていきましょう。流すときは汚れや泡を落とすために、上から下へと流してくださいね。
洗い終わった後は、タオルでよく拭きドライヤーで乾かします。人間用のドライヤーだと温度が高いことがあるので、ペット用のドライヤーを使うのもおすすめですよ!
ブラッシングについて
フレンチブルドッグは短毛でブラッシングは不要と思われがちですが、実はとても大切です。週に2〜3回ほどラバーブラシでやさしくなでるだけでも十分効果がありますよ。
抜け毛対策になるだけでなく皮膚の血行も良くなりますし、スキンシップの時間としても、とても良い習慣になります。
また、ブラッシング中に皮膚の赤みや異変に気づくこともあるので日々のケアはしっかりとおこないましょう。
フレンチブルドッグの飼育にかかる費用

「フレンチブルドッグを飼いたい!」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。
フレンチブルドッグの子犬の購入価格
ペットショップ 平均25万円
ブリーダー 平均30万円
マイクロチップ 約1,000円
畜犬登録 約3,000円
最初にそろえる生活品
5万円~7万円ほど
狂犬病予防ワクチン 約3,500円
混合ワクチン 約10,000円
健康診断 約15,000円
フィラリア予防薬 約1,300円
さらに、フードの品質にもよりますが、フレンチブルドッグは毎月のフードやおやつなどの消耗品に8,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。
かかりやすい病気と対策

フレンチブルドッグを飼う前には、どのような病気に注意が必要か知っておくことが大切です。かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。
ここでは、特に注意したい代表的な3つの病気と、その対策を紹介していきますね。
- 皮膚疾患
- 熱中症
- 軟口蓋過長症
①皮膚疾患
フレンチブルドッグは皮膚トラブルを起こしやすい犬種です。それは、もともと皮膚がデリケートで、しわ部分に汚れや湿気がたまりやすい体質があるからなんです。
原因としては、アレルギーや細菌の繁殖、シャンプーのしすぎなどが挙げられます。症状は、かゆみ、赤み、脱毛、においなどが代表的です。
予防には、顔のしわを清潔に保つことや低刺激シャンプーの使用、食事管理が効果的です。ブラッシングの際などに、いつもと違った様子が無いか確認するとより異変に気付きやすくなりますよ。
②熱中症
フレンチブルドッグは短頭種のため、体温調節が苦手で熱中症のリスクも高い犬種です。
原因は高温多湿の環境や直射日光、室内の温度管理不足などです。症状としては、激しい呼吸、よだれ、ぐったりする様子などが見られます。
予防には、室温を25度前後に保つこと、真夏の日中の散歩を避けることが重要です。愛犬の命を守るためにも暑さ対策はしっかりとおこないましょう。
③軟口蓋過長症
軟口蓋過長症は、短頭種に多く見られる呼吸器の病気で、喉の奥にある軟口蓋が長く、気道をふさいでしまうことで呼吸がしづらくなります。
生まれつきの骨格構造が原因とされていて、いびきが大きい、呼吸が荒い、運動後に苦しそうにするなどが特徴的な症状です。
先天性のため予防は難しいですが、体重管理や首への負担を減らすことで症状が軽減する場合もあります。重度の場合は手術が検討されることもあるので、早期発見がとても大切です。
フレンチブルドッグの育て方と注意点

フレンチブルドッグとの生活を楽しく続けるためには、特徴に合わせた環境作りが欠かせません。特に温度変化には敏感なので、人間以上に「快適な空間」を意識してあげることが大切になります。
これから紹介するポイントを抑えて、フレンチブルドッグとの最高なライフスタイルを築き上げていきましょう。
- 運動不足を防ぐには
- しつけのポイント
- 食事と栄養管理について
- お留守番の工夫やコツ
- 飼育の注意点
運動不足を防ぐには
フレンチブルドッグは長時間の激しい運動は必要ありませんが、まったく運動しないのもよくありません。
1日2回、各15〜20分ほどの軽い散歩が目安になります。走らせるよりも、ゆっくり歩くイメージがちょうど良いでしょう。室内でもおもちゃ遊びを取り入れると、肥満対策や気分転換にもなってより良いですね!
しつけのポイント
フレンチブルドッグは賢い犬種ですが、少し頑固な一面もあります。褒められることが大好きなので、「基本は褒める」をベースに、一貫性を持ってしつけることがポイントです。
褒めるときは大げさなぐらいに褒めて、叱るときは低い声で短く「ダメ!」と伝えましょう。長々と説教しても理解できませんし、かえって混乱させてしまいます。「なぜダメなのか」よりも「これはダメ」ということを明確に伝えてくださいね。
また、基本的なコマンドである「おすわり」「待て」「おいで」「伏せ」は必ず教えるようにしましょう。これが出来ないまま外に出てしまうと、他の人や犬とのトラブルになる可能性が高くなります。
食事と栄養管理について
フレンチブルドッグは食欲旺盛で太りやすい傾向があります。そのため、飼い主さんが甘やかしすぎず、しっかりと体重管理することが大切です。
子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードを選ぶようにしましょう。他にも、犬種に合わせたフードや悩みに合わせたフードも多くあるので、愛犬に合わせて選んであげてくださいね。
また、おやつは一日の食事の10%以内に抑えて、肥満にならないように注意が必要です。そして、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげてくださいね。
お留守番の工夫やコツ
フレンチブルドッグは人との距離が近い犬種なので、長時間のお留守番が続くと強いストレスを感じる場合があります。そのため、ちょっとした工夫でお留守番を快適な時間に変えてあげましょう。
まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。お留守番前に運動しておくと、疲れて寝てくれることも多いですね。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ!
また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。
飼育の注意点
フレンチブルドッグを飼う前にまず知っておいてほしいのが、飛行機に乗れない可能性があるということです。
フレンチブルドッグだけではないですが、短頭種は呼吸トラブルのリスクがあるため、航空会社によっては預かり不可とされる場合があります。そのため、旅行や引っ越しの多い方はお迎え前にしっかり対策できるか確認しておきましょう。
また、いびきが多いのもフレンチブルドッグの特徴のひとつです。そのため、周りの音に敏感で気になりやすい人だと少し注意が必要かもしれません。
フレンチブルドッグに関するQ&A

フレンチブルドッグについて調べていると、実際に飼えるのか、自分の生活に合うのか気になる点が出てくると思います。「かわいい」だけで決めていいのかな、と少し不安になる方もいるでしょう。
特に初めて犬を飼う方や、他のペットがいる家庭では不安を感じやすいポイントですよね。ここでは少しでも不安を解消できるように、よくある質問を見ていきましょう。
- 初めて犬を飼う人でも大丈夫?
- どんな人と相性が良い?
- 他のペットとの相性は?
- ブルドッグとの違いは?
①初めて犬を飼う人でも大丈夫?
フレンチブルドッグは、初めて犬を迎える方にも向いています。穏やかで人懐っこい性格から初めての犬にフレンチブルドッグを選ぶ人も多いんです。
もちろん正しい知識やお世話は必要ですが、特別なスキルがなければ飼えない犬種ではありません。大切なのは、完璧であることよりも向き合う姿勢です。最初は戸惑うかもしれませんが、プロなどの力も借りながら育ててあげてくださいね。
②どんな人と相性が良い?
フレンチブルドッグはさみしがりやな一面があるので、在宅時間の長い方や家族の多い家庭に向いています。また、子どもとも比較的相性が良く、良き遊び相手になることもありますよ。
ただし、どんな犬でも接し方のルール作りは欠かせません。お子さんが小さなうちは触り方や接し方をしっかり教えて、目を離さないようにしてくださいね。
③他のペットとの相性は?
社交的な性格の子が多いフレンチブルドッグは、多頭飼いも難しくはありません。特に、子犬のころから慣らせば、他のペットとも仲良く過ごせることが多いです。
ただし、相性にはどうしても個体差があります。焦らず、時間をかけて相性を確かめていきましょう。どうしても相性が合わない場合は部屋を分けるなどの対策は取れるようにしておいてくださいね。
④ブルドッグとの違いは?
フレンチブルドッグとブルドッグは、似ているようでちょっぴり違うんです。まず、フレンチブルドッグは立ち耳でコンパクトな体型が特徴です。一方で、ブルドッグは垂れ耳で、よりがっしりとした体格になります。
どちらも穏やかですが、フレンチブルドッグの方がやや軽やかな印象がありますね。住まいの広さやライフスタイルによって向き不向きは変わるので、見た目だけでなく、暮らし方に合うかどうかで選ぶのが後悔しないポイントです。
お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に3つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。
ペットショップからお迎えする場合
フレンチブルドッグをペットショップからお迎えする場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 親犬の情報(血統や健康状態)を確認できるか
- ショップの衛生管理がしっかりしているか
- 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか
ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう!
ブリーダーからお迎えする場合
ブリーダーからお迎えする場合、まずは信頼できるブリーダーを探すことが大切です。信頼できるブリーダーを探すには、「JKC(ジャパンケネルクラブ)」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。
良いブリーダーの選び方
- 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
- 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
- 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか
また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーには注意してくださいね。
保護犬を迎える場合
ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、フレンチブルドッグを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。
- 費用が比較的安く、お迎えしやすい
- 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
- 保護犬を迎えることで、新たな命を救える
ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ!
お迎え方法まとめ
| お迎え方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ペットショップ | すぐにお迎えできる | 親犬の情報がわかりにくい |
| ブリーダー | 健康管理がしっかりされている | 価格がやや高め |
| 保護犬・里親 | 費用が安く、命を救える | 過去のトラウマがある子もいる |
まとめ
この記事ではフレンチブルドッグについて紹介してきました。「自分に飼えるかな?」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。
どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。
あなたとフレンチブルドッグとの素敵な出会いがありますように!最後までご覧いただきありがとうございました!

