チャイニーズクレステッドドッグの性格や飼い方、価格まで徹底解説

一度見たら忘れられない、個性的な見た目のチャイニーズクレステッドドッグ。チャイクレの愛称でも知られていて、見た目のインパクトと愛情深い性格から、人気を集めているワンちゃんです。

この記事では、そんなチャイニーズクレステッドドッグの特徴や性格はもちろん、飼育にかかる費用や飼い方のポイント、他にもお迎えする前に知っておきたい情報をたくさん紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね！

チャイニーズクレステッドドッグの基本情報

もっと詳しい情報や、チャイニーズクレステッドドッグの魅力はこの後紹介していきますね！

チャイニーズクレステッドドッグの見た目の特徴

チャイニーズクレステッドドッグは、独特な外見が特徴的です。まず、この犬種の最大の特徴といえば毛がないこと。とはいえ、完全にツルツルという訳ではありません。

頭、足、しっぽにだけふわふわの毛が生えていて、そのほかの部分はツルリとした肌が見える「ヘアレスタイプ」と、全身が柔らかい毛で覆われている「パウダーパフタイプ」の2種類が存在します。

「ほんとに同じ犬種なの？」と思うほど、異なる見た目を楽しめるのもチャイクレの魅力のひとつなんですよ。

また、耳は基本立ち耳ですが、パウダーパフの中には垂れ耳の子もいて、ヘアレスタイプの子は、生まれつき歯の本数が少ない場合があると言われています。

被毛の特徴とお手入れ方法

チャイニーズクレステッドドッグの被毛は、先ほど紹介した「ヘアレスタイプ」と「パウダーパフタイプ」でお手入れのやり方が異なります。

毛が少ない「ヘアレスタイプ」は皮膚が露出しているので、お手入れはスキンケアがメインです。一方、ふわふわの被毛をもつ「パウダーパフ」は、毎日のブラッシングが欠かせません。

それでは、タイプごとのお手入れについて詳しく見ていきましょう。

ヘアレスタイプのお手入れについて

ヘアレスタイプは、とにかく皮膚を守ることが重要になってきます。

シャンプーは月に1～2回を目安におこない、刺激の少ない犬用シャンプーで洗ってあげましょう。あまり強くこすりすぎると、皮膚に負担がかかってしまうので、マッサージするように優しく洗うことが大切です。

また、お湯の温度は36度くらいのぬるま湯で、水圧も強くなりすぎないように注意して流してくださいね。ヘアレスタイプのシャンプーは、「とにかく優しく丁寧に！」がポイントですよ。

洗ったあとはしっかり乾かして、保湿クリームでスキンケアも忘れずに！最後に毛のある部分をコームやブラシで整えたら完璧です。

パウダーパフタイプのお手入れについて

パウダーパフタイプは、月に1回ほどのシャンプーと、毎日のブラッシングが必要です。

毛が柔らかく毛玉が出来やすいので、シャンプー前にブラッシングをして毛玉をほぐしておくと洗いやすくなりますよ。

洗い方はヘアレスタイプと同様に、犬用の低刺激シャンプーを使って、36度くらいのぬるま湯でしっかりと洗いましょう。毛が多い分、完全に乾かさないと蒸れて皮膚病の原因にもなるので、洗った後は最後まで乾かしきってくださいね。

では、シャンプーの後は、ブラッシングについて見ていきましょう。

チャイニーズクレステッドドッグの性格

チャイニーズクレステッドドッグは、甘えん坊で社交的、ちょっぴりビビりな愛されキャラ。

飼い主さんにべったりな反面、知らない人や急な物音に敏感に反応してしまう繊細な一面もあるんです。

それでは、そんなチャイクレの性格をもう少し詳しく見ていきましょう。

①愛情深い甘えん坊

チャイニーズクレステッドドッグは、飼い主への愛情がとても深く、甘えん坊なワンちゃんです。常にそばにいたがるタイプで、気付いたら膝の上が定位置なんてことも。

「まるで小さなストーカー……」と飼い主さんが笑ってしまうほど、愛情深いのが特徴です。

②明るく遊び好き

明るく遊び好きな一面を持つチャイニーズクレステッドドッグ。特に、おもちゃで遊ぶのが大好きで、飼い主さんと一緒にいる時間を心から楽しんでくれます。

お散歩も大好きですが、室内での遊びも大満足してくれるタイプで、意外と体力があるんですよ。

③警戒心はちょっぴり強め

少し臆病で繊細な面もあるチャイニーズクレステッドドッグは、慣れない環境や知らない人には、警戒心を発揮することも。

ワンワンと吠えてしまう子もいますが、これは「怖いよ〜」のサインなんです。慣れると急に打ち解けて、尻尾をぶんぶん振って甘えにきてくれるので、時間をかけて関係を築いていきましょう。

優しく接してくれる人には心を開いて、どこまでも忠実になりますよ！

歴史や起源

チャイニーズクレステッドドッグは、実は起源が複雑で、現在でもはっきりと分かっていないことが多いミステリアスな犬種です。

歴史をたどるといくつかの説があり、もっとも有力なのは、アフリカやメキシコなどの暑い地域で生まれた「無毛犬（ヘアレスドッグ）」がルーツという説。そのあと中国に渡り、小型化されて「チャイニーズクレステッドドッグ」として育てられたと考えられています。

昔の中国人男性がしていた辮髪べんぱつと呼ばれる髪型(クレストヘア）が名前の由来とも言われていて、中国と深い関りがあるのは確かなようですね。

また、チャイクレは昔の中国の貿易船で、ネズミ退治の役割を担っていました。その後、アメリカやイギリスなどのブリーダーの手によって愛玩犬として改良され、人気の犬種となっています。

チャイニーズクレステッドドッグを飼うのに向いている人

ここでは、チャイニーズクレステッドドッグを飼うのに向いている人について紹介していきます。どの犬種にも言えることですが、相性や向き不向きはあるので、あなたのライフスタイルや性格に合っているかを確認しておきましょう！

①家にいる時間が長い人

チャイニーズクレステッドドッグは、とにかく飼い主さんにべったりで、留守番があまり得意ではありません。そのため、一人暮らしでも在宅ワークなどで家にいる時間が長い人や、家族と暮らしている人に向いています。

逆に外出が多い人や、長時間家を空けがちな人には少し不向きかもしれません。家族の誰かが常に一緒にいてあげられる環境がベストです。

②優しく接するのが得意な人

繊細で感受性が強いチャイニーズクレステッドドッグには、やさしい心遣いが必要です。チャイクレは、飼い主さんや周りの感情を敏感に察知するので、空気が悪いと大きなストレスの原因になってしまいます。

怒鳴ったり無理に言うことを聞かせようとするのは絶対にNG！繊細な性格を理解して、優しく根気強く向き合える人に向いています。

③毛が少ない犬を探している人

アレルギー体質の人や、抜け毛掃除に悩まされてきた方にとって、ヘアレスタイプはおすすめのワンちゃんです。

チャイニーズクレステッドドッグも、ヘアレスタイプなら抜け毛が少なく、アレルギーも起こりずらいです。

ただし、皮膚の保湿ケアや紫外線対策が必須なので、肌の健康管理が苦にならない人に向いています。

④ちょっと変わった犬を飼いたい人

チャイニーズクレステッドドッグは、街で見かけると「えっ！毛がない！？」と注目されるタイプ。

なので、「ほかの人と違う」「個性的なペットが好き！」という人におすすめの犬種です。

皮膚を保護するために服を着せる機会も多いので、おそろいのコーデなど、おしゃれを楽しみたい飼い主さんにもぴったりかもしれません。

飼育にかかる費用

「チャイニーズクレステッドドッグを飼いたい！」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。

さらに、フードの品質にもよりますが、チャイニーズクレステッドドッグは毎月のフードやおやつなどに6,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。

チャイニーズクレステッドドッグのかかりやすい病気と対策

チャイニーズクレステッドドッグを飼う前に、どのような病気に注意が必要か知っておきたいですよね。かかりやすい病気を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。

ここでは、特に注意したい代表的な3つの病気と、その対策を紹介していきますね。

1. 皮膚炎
2. レッグペルテス病
3. 歯周病

①皮膚炎

チャイニーズクレステッドドッグは、毛がない部分の皮膚が刺激を受けて、炎症やトラブルが起きやすい犬種です。

原因：紫外線・乾燥・摩擦・シャンプーの刺激など外的要因が多いです。

症状：赤み、かゆみ、フケ、ただれなど。

対策：保湿剤でこまめなスキンケアを。外出時は洋服や犬用日焼け止めで肌を守りましょう。

②レッグペルテス病

レッグペルテス病は、太ももの骨の先端が壊死することで痛みや歩行障害を引き起こす関節の病気です。

原因：血行不良により大腿骨頭への血流が途絶えることが原因とされています（遺伝も関係）。

症状：足を引きずる、片足をあげて歩く、歩きたがらないなど。

対策：段差や滑る床を避け、滑り止めのマットなどを敷くと効果的です。異常を感じたらすぐ病院へ連れて行きましょう。

③歯周病

歯周病は、口腔内の細菌により歯茎や歯の根元が炎症を起こす進行性の病気です。

原因：歯垢や歯石の蓄積、歯磨き不足が主な原因です。

症状：口臭、歯茎の腫れ・出血、歯のぐらつき、食欲低下など。

対策：毎日の歯磨きと、デンタルケアおもちゃを活用し、定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。

チャイニーズクレステッドドッグの飼い方と育て方

チャイニーズクレステッドドッグを育てるには、いくつかのポイントがあります。繊細な肌やメンタルを持っているので、ちょっとした工夫がとても大事なんです。

ここでは「運動」「しつけ」「食事」「お留守番」「飼育の注意点」の5つのテーマに絞って解説していきますね！

①運動不足を防ぐためのケア

チャイニーズクレステッドドッグは、見た目が細くて小さいので、「運動しなくてもいいのでは？」と思われがちですが、そんなことはありません。

1日20～30分の軽いお散歩を朝晩1回ずつに加え、室内でもボール遊びなどでしっかり体を動かしましょう。

ただし、ヘアレスタイプは寒さに弱いため、冬は洋服を着せて体温管理をしながらお散歩をしてくださいね。

②しつけのポイントとコツ

チャイニーズクレステッドドッグは、賢く覚えが早い一方で、感受性がとても豊かなワンちゃんです。厳しく叱ると落ち込んでしまうこともあるので、やさしく褒めて育てるのがポイント！

とはいえ、全く叱らないわけにもいきませんよね。なので、褒め方と叱り方についても少し見ていきましょう。

まず、褒めるときはとにかく褒めます。大げさなくらいに褒めてあげましょう。また、毎回でなくてよいので、たまにおやつを与えながら褒めるのも効果的です。人間の子どもと同じで、「楽しい＝またやりたい」と思わせることがカギですね。

そして、叱るときは低い声で短く「ダメ」と言うのがポイント。長々と説教しても理解できませんし、かえって混乱させてしまいます。「なぜダメなのか」ではなく「これはダメ」ということを明確に伝えるようにしましょう。

③食事と栄養管理について

ワンちゃんの食事はライフステージに応じた栄養バランスが大切です。子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードを選びましょう。

特にチャイニーズクレステッドドッグは、皮膚トラブルに注意が必要な犬種なので、予防としてオメガ3脂肪酸や良質なたんぱく質を含んだフードもおすすめですよ。

また、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげてくださいね。

愛犬の体質や年齢などに合わせて、上手くフードを切り替えながら栄養管理をしていきましょう。

④お留守番の工夫やコツ

チャイニーズクレステッドドッグは、甘えん坊な性格で、長時間のお留守番は少し苦手なワンちゃんです。ひとりになると不安で吠えたり、いたずらしてしまうことも。

対策としては、部屋に飼い主さんの匂いがついたブランケットを置いたり、知育おもちゃを使って暇つぶしを用意するのが効果的です。最初は短時間から慣らしていくと、スムーズにお留守番できるようになりますよ。

また、温度管理にも注意が必要で、夏場は熱中症にも気を付けなければなりません。

一般的に犬が快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、チャイクレの場合、ヘアレスタイプとパウダーパフタイプによっても違うので、愛犬の様子を観察しながら適切な温度管理をしてあげてくださいね。

⑤飼育の注意点

チャイニーズクレステッドドッグを飼うにあたって、注意しなければいけないこともあります。特に、ヘアレスタイプは温度管理や紫外線対策が必須です。

寒さや暑さに弱いチャイクレは、夏場はエアコンでの温度管理、冬場は暖房やペットヒーター、洋服などで防寒対策を徹底しましょう。

また、紫外線対策も重要項目のひとつです。ヘアレスタイプは皮膚がむき出しなので、散歩時は日差しの強い時間を避けて、犬用の日焼け止めやUVカット機能のある服などで対策しましょう。

お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に３つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。

ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。

ペットショップからお迎えする場合

チャイニーズクレステッドドッグは、日本のペットショップではなかなか見かけることがありません。そのため、どうしてもペットショップからお迎えしたい場合は、根気強く探す必要があります。

また、ペットショップでのお迎えを考えている場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。

• 親犬の情報（血統や健康状態）を確認できるか
• ショップの衛生管理がしっかりしているか
• 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか

ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう！

ブリーダーからお迎えする場合

チャイニーズクレステッドドッグをお迎えするなら、信頼できるブリーダーからのお迎えがおすすめです。ブリーダーなら、親犬の健康状態や育成環境をしっかり確認できるため、安心して迎えられます。

良いブリーダーの選び方

• 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
• 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
• 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか

また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーは要注意！
信頼できるブリーダーを探すには、「JKC（ジャパンケネルクラブ）」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。

保護犬を迎える場合

ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、チャイニーズクレステッドドッグを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。

保護犬を迎えるメリット

• 費用が比較的安く、お迎えしやすい
• 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
• 保護犬を迎えることで、新たな命を救える

ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ！

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お迎え方法まとめ

お迎え方法	メリット	デメリット
ペットショップ	すぐにお迎えできる	親犬の情報がわかりにくい
ブリーダー	健康管理がしっかりされている	価格がやや高め
保護犬・里親	費用が安く、命を救える	過去のトラウマがある子もいる

チャイニーズクレステッドドッグに関するQ＆A

ここではチャイニーズクレステッドドッグについて、よくある質問を見ていきましょう。今回は2つ紹介していきますね！

1. 子供がいる家庭でも飼えますか？
2. 多頭飼いには向いていますか？

①子供がいる家庭でも飼えますか？

チャイニーズクレステッドドッグは子供のいる家庭でも飼いやすい犬種です。とても愛情深くて穏やかなので、子供との相性もぴったりなんです。

ただし、体が小さくて繊細なので、小さなお子さんが強く抱きしめたり乱暴に触らないように注意してくださいね。

②多頭飼いには向いていますか？

基本的にはフレンドリーな性格で、多頭飼いにも向いています。ただし、相性はあるのでお迎え前に確認することをおすすめします。

保護犬だとトライアルで相性を確かめられることが多いですが、ペットショップやブリーダーからのお迎えの場合、トライアル制度が無いことが多いです。

なので、実際に店舗などで顔合わせをしたり、お迎え後に相性が良くなかったときに、部屋を分けるなどの対策は出来るようにしておきましょう。

まとめ

この記事では、チャイニーズクレステッドドッグについて紹介してきました。「自分に飼えるかな？」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。

どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。

最後までご覧いただきありがとうございました！