ビーグルを飼う前に知っておきたい！性格や飼い方、気になる値段まで徹底解説

スヌーピーのモデルになった犬としても有名なビーグル。そんなビーグルの魅力をひとことで言うなら、愛嬌たっぷりで家族を笑顔にしてくれる存在です。

ただ、飼ってみたいけど実際に飼うとなると「性格は？」「お手入れは大変？」「どんな病気に注意すればいいの？」といった疑問が浮かびますよね。この記事では、そんな疑問に答えていきます。

他にも飼育にかかる費用や飼い方、健康管理のポイントなど、お迎え前に知っておきたい情報が満載なので、ぜひビーグルとの暮らしをイメージしながら読んでみてくださいね！

ビーグルの基本情報

ビーグルの見た目の特徴

ビーグルは中型犬の中でもコンパクトで、家庭でも飼いやすいサイズのワンちゃんです。

また、大きな垂れ耳が、歩くたびにゆらゆら揺れてとてもかわいらしいんです。さらに目は大きくて丸く、優しい表情を見せてくれるので、家族みんながつい見惚れてしまうほど。まさに「親しみやすい」という言葉がぴったりな見た目をしています。

そして短めの脚でトコトコ歩く姿もまた魅力のひとつです。こうした愛嬌のある姿も相まって、ビーグルは長く愛されてきたんですね。

被毛の特徴とお手入れ方法

ビーグルの被毛はお手入れが簡単に思われがちですが、意外と抜け毛が多い犬種です。

まずは被毛の基本的な特徴から理解していきましょう。ビーグルは「短毛のダブルコート」で、季節の変わり目には換毛期がきます。この時期は抜け毛の量が増えるため、日常的なケアがより大切になります。

お手入れについては、この後シャンプーとブラッシングに分けて解説していきますね。

①シャンプーについて

ビーグルのシャンプーは、頻度が多すぎると皮膚の油分が落ちすぎて乾燥やかゆみにつながる場合があります。

そのため月1回ほどを目安に、犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。

そして洗い方ですが、お湯の温度は36～38℃に設定し、下から上へと洗っていきましょう。流すときは汚れや泡を落とすために、上から下へと流してくださいね。

洗い終わった後は、タオルでよく拭きドライヤーで乾かします。人間用のドライヤーだと温度が高いことがあるので、犬用のドライヤーを使うのもおすすめですよ！

②ブラッシングについて

短毛のビーグルでもブラッシングは大切なケアです。目安としては週2〜3回ほど、春と秋の換毛期には毎日のブラッシングをおすすめします。

また、短毛のビーグルにはラバーブラシや獣毛ブラシでのブラッシングが向いています。全体をマッサージするように、優しくブラッシングしてあげましょう。

ビーグルの性格

ビーグルは明るくて人懐っこい性格が魅力です。ただ、狩猟犬としての歴史も残っているため、注意点もあります。今回は、そんなビーグルの性格を3つに分けて深堀していきましょう。

1. 社交性の高さ
2. 好奇心と探求心の強さ
3. 甘えん坊な一面

①社交性の高さ

ビーグルは、人や他の犬に対して攻撃的な態度をとることは少なく、とてもフレンドリーな性格をしています。それは、もともと集団で狩りをしていた歴史のなかで、協調性や社交性が育まれてきたからなんですね。

例えば、来客があったときも尻尾を振りながら近づいていく姿を見せることがあり、あまり番犬向きではないかもしれませんが家庭犬としてはぴったりです。

②好奇心と探求心の強さ

好奇心と探求心の強さもビーグルの特徴のひとつです。狩猟犬として獲物の匂いを追いかけていたので、匂いを追いかける行動が自然に出ます。

しかし好奇心に任せて行動しすぎると、危ない場所へ向かうケースも考えられます。例えば散歩で急に方向を変えて、匂いのする方に引っ張ることも。

そのため、急に飛び出して事故などに遭わないよう、普段から「待て」や「戻れ」などの指示は理解させておきましょう。また、リードを短く持って安全に探索できる範囲を作ることも大切です。

③甘えん坊な一面

ビーグルは、甘えん坊で家族と離れることが苦手な子が多いです。一緒にいる時間を大切にするので、飼い主が立ち上がるだけで後ろをついてくる姿もよく見られますね。

ただ、常にかまってしまいすぎると分離不安の原因にもなってしまうので注意しましょう。対策としては、一人でも遊べるようにお気に入りのおもちゃなどを用意するのも良いですね。

甘えさせるときはしっかり甘えさせてあげる、その分適度な距離感も保つなど、メリハリをつけることが大切です。

ビーグルの歴史や起源

ビーグルの歴史は驚くほど古く、紀元前のギリシアではすでにウサギ狩りの犬として使われていた記録があります。また、狩りの際は走りながら大きな声で鳴き続け、仲間と協力して獲物を追い詰めるスタイルが特徴でした。

その後、19世紀に入るとビーグルはアメリカにも輸入されるようになり、とくに1860年頃から人気が高まったと伝えられています。その陽気でフレンドリーな性格から、家庭犬としての地位も一気に広まったんですね。

そして現代では、家庭犬だけでなく、空港での検疫探知犬として活躍する姿も見られます。優れた嗅覚と人懐っこさが評価され、国際線のターミナルで食品や植物の持ち込みをチェックする重要な役割を担っているんです。

このように長い歴史をたどってみると、ビーグルの「声」「嗅覚」「協調性」といった特徴は、それぞれが仕事の中で培われてきた強みといえますね。

飼育にかかる費用

「ビーグルを飼いたい！」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。

さらに、フードの品質にもよりますが、ビーグルは毎月のフードやおやつなどの消耗品に6,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。

かかりやすい病気と対策

ビーグルを飼う前には、どのような病気に注意が必要か知っておくことが大切です。かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。

ここでは、特に注意したい代表的な3つの病気と、その対策を紹介していきますね。

1. 椎間板ヘルニア
2. 股関節形成不全
3. 外耳炎

①椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、背骨のクッション部分が飛び出し、神経を圧迫してしまう病気です。

主な原因は、加齢による椎間板の変化や、無理な姿勢・段差の昇り降りなどの負担です。また、遺伝的な影響が関係する場合もあるといわれています。

症状としては、背中を触ると痛がる、足がふらつく、歩きたがらないといった変化がみられることがあります。重度になると後ろ足が動かなくなるケースもあるので、早期発見が重要です。

予防のためには、段差の少ない環境づくりや、ジャンプを控える工夫が役に立ちます。さらに体重を適正に保つことで、背骨への負担が軽くなるため予防効果が期待できます。

②股関節形成不全

股関節形成不全は、太ももの骨と骨盤のつながりがうまくかみ合わず、関節が不安定になる病気です。

遺伝的な要素が関わりやすく、成長期にみられることが多いとされています。他にも、急速な成長や運動のしすぎ、滑りやすい床環境などが影響します。

症状としては、立ち上がりにくさや歩き方のぎこちなさ、後ろ足の痛みなど。散歩の途中で座り込むことが増えるなど、小さな変化がサインになる場合もあります。

予防には、無理のない運動や体重管理に加え、床を滑りにくくするなどの対策が効果的です。

③外耳炎

外耳炎は耳の入り口から奥の外耳道に炎症が起きる病気です。ビーグルは垂れ耳で湿気がこもりやすいため、特に注意が必要になってきます。

原因には、湿度の高さや耳の汚れ、細菌やカビの繁殖などがあり、アレルギーが関係して外耳炎を繰り返す子もいるため、体質にも左右されます。

症状としては、耳をかゆがる、頭を振る、耳からにおいがするなどの変化が特徴的です。炎症が進むと赤みや腫れが強くなり、痛みで触られるのを嫌がることもありますね。

予防には、耳の中を清潔に保つことが何より大切です。シャンプー後の乾燥や、定期的な耳掃除は外耳炎の対策として有効です。

ビーグルの飼い方や育て方

ここでは、ビーグルの飼い方や育て方について見ていきましょう。特に、日常生活で大切な「運動」「しつけ」「食事」「お留守番」の4つのテーマに絞って解説していきますね！

• 運動不足を防ぐためのケア
• しつけのポイント
• 食事と栄養管理について
• お留守番の工夫やコツ

①運動不足を防ぐためのケア

ビーグルは運動量が多い犬種で、散歩や遊びをしっかり確保することがとても大切です。毎日の散歩は朝夕2回、1回30分〜1時間程度を目安にしてくださいね。

また、好奇心が強いビーグルにとって、匂いをたどるノーズワークも刺激になって効果的です。散歩の道を定期的に変えてみたり、ドッグランで遊ぶ時間も作ってあげましょう。

②しつけのポイント

ビーグルは、興味があるものに一直線になりやすい子が多いです。そのため、しつけは短い時間でコツコツ積み重ねる方法が向いていますね。特に「呼び戻し」は重要で、周りに気を取られても戻ってこられるよう練習しておくと安心です。

そして叱り方や褒め方も大事で、叱るときは低い声で短く「ダメ！」とだけ伝え、褒めるときは大げさなくらいに褒めましょう。

「悪いことはダメ！」を理解させるために叱る必要はありますが、出来ない＝「叱る」必要はまったくありません。「基本は褒める」をベースに信頼関係を築きながら、根気よくしつけをおこなっていきましょう。

③食事と栄養管理について

食べることが大好きなビーグルは、太りやすい傾向があります。そのため、食事の量やカロリーを調整しながら栄養バランスを整えることがポイントですね。

子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードを選ぶようにしましょう。他にも、犬種に合わせたフードや悩みに合わせたフードも多くあるので、愛犬に合わせて選んであげてくださいね。

また、おやつは一日の食事の10％以内に抑えて、肥満にならないように注意が必要です。そして、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげてくださいね。

④お留守番の工夫やコツ

ビーグルは甘えん坊な性格で、お留守番が苦手な子が多いです。そのため、お留守番にはちょっとした工夫が必要になってきます。

まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ！

また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。

ビーグルに関するQ＆A

ここでは、ビーグルについてよくある質問を見ていきましょう。今回は4つ紹介していきますね！

①初めて犬を飼う人でも大丈夫？

ビーグルは人懐っこい性格もあり、初めてでも飼いやすい犬種です。

ただし、食欲旺盛で太りやすいため食事管理が必要なこと、運動量が多く毎日の散歩が欠かせないこと、吠えやすい傾向があることは理解しておきましょう。

お迎え前にしっかり知識を付けて、準備を整える姿勢があればきっと素晴らしい飼い主さんになれますよ！

②どんな人と相性が良い？

アウトドアが好きな人や、犬と積極的に遊びたい人に向いています。散歩や運動が生活リズムに組み込みやすい人だと、相性が良いですね！

また、寂しがりやなビーグルにとって、家族で過ごす時間を大切にできる人は最高のパートナーになりますね。

③他のペットとの相性は？

ビーグルは社交的で優しい子が多く、他の犬や猫とも仲良くできるケースが多いです。最初はゆっくり挨拶の練習をして、無理のない環境づくりをしてあげましょう。

ただし個体差はあるので、相性が良くなかったときに部屋を分けるなどの対策は出来るようにしておいてくださいね。

④吠え癖は？

正直に言うと、ビーグルは比較的よく吠える犬種です。狩猟犬としての歴史があり、獲物を見つけたときに仲間に知らせるために声を出す習性が残っているためなんですね。そのため、集合住宅では近隣への配慮が必要になることもあります。

しかし、適切なしつけによって無駄吠えを減らすことは可能です。子犬の頃から「静かに」のコマンドを教え、吠える原因(退屈、不安、要求など)を理解して対処することで、コントロールできるようになりますよ。

お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に３つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。

ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。

ペットショップからお迎えする場合

ビーグルをペットショップからお迎えする場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。

• 親犬の情報（血統や健康状態）を確認できるか
• ショップの衛生管理がしっかりしているか
• 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか

ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう！

ブリーダーからお迎えする場合

ブリーダーからお迎えする場合、まずは信頼できるブリーダーを探すことが大切です。信頼できるブリーダーを探すには、「JKC（ジャパンケネルクラブ）」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。

良いブリーダーの選び方

• 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
• 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
• 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか

また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーには注意してくださいね。

保護犬を迎える場合

ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、ビーグルを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。

• 費用が比較的安く、お迎えしやすい
• 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
• 保護犬を迎えることで、新たな命を救える

ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ！

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お迎え方法まとめ

お迎え方法	メリット	デメリット
ペットショップ	すぐにお迎えできる	親犬の情報がわかりにくい
ブリーダー	健康管理がしっかりされている	価格がやや高め
保護犬・里親	費用が安く、命を救える	過去のトラウマがある子もいる

まとめ

この記事ではビーグルについて紹介してきました。「自分に飼えるかな？」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。

どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。

あなたとビーグルとの素敵な出会いがありますように！最後までご覧いただきありがとうございました！