キャバリアと聞くと、ぬいぐるみのような可愛い犬というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。正式な名前は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルといい、穏やかな性格と上品な見た目をあわせ持つ人気の犬種です。
そんなキャバリアについて、飼ってみたいけど実際に飼うとなると「性格は?」「お手入れは大変?」「どんな病気に注意すればいいの?」といった疑問も浮かぶと思います。この記事では、そんな疑問に答えていきます。
他にも飼育にかかる費用や飼い方、健康管理のポイントなど、お迎え前に知っておきたい情報が満載なので、ぜひキャバリアとの暮らしをイメージしながら読んでみてくださいね!
キャバリアの基本情報

キャバリアの見た目の特徴
キャバリアの最大の魅力は、なんといってもその愛くるしい表情ではないでしょうか。大きく丸い瞳にじっと見つめられると、思わず笑顔になってしまいますね。
また、耳は長めの垂れ耳で、ウェーブがかった飾り毛で覆われています。歩くたびに優雅に揺れる姿はまさに貴族のパートナーといった雰囲気ですね。 体格は小型犬に分類されますが、骨格は意外としっかりしているのも特徴です。
そして、毛色は白地に茶色の斑がある「ブレンハイム」や、黒・白・茶の「トライカラー」、鮮やかな赤褐色の「ルビー」、黒地に茶色の斑がある「ブラック&タン」の4種類が公認されており、それぞれに違った魅力を楽しめます。
被毛の特徴とお手入れ方法

見た目の次は、キャバリアの被毛の特徴とお手入れについて見ていきましょう。キャバリアの毛はダブルコートの長毛で、絹のような手触りが特徴です。
また、耳や胸、足まわりには飾り毛と呼ばれる長い毛が生えていて、放置すると毛玉ができやすいのでしっかりとしたお手入れが必要になってきます。
それでは、ここからはキャバリアの被毛ケアについて、シャンプーとブラッシングに分けて見ていきましょう。
シャンプーについて
まずはシャンプーについて解説していきます。月に1回を目安におこない、犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。
そして洗い方ですが、お湯の温度は36~38℃に設定し、下から上へと洗っていきましょう。流すときは汚れや泡を落とすために、上から下へと流してくださいね。
洗い終わった後は、タオルでよく拭きドライヤーで乾かします。人間用のドライヤーだと温度が高いことがあるので、犬用のドライヤーを使うのもおすすめですよ!
ブラッシングについて
シャンプーの次はブラッシングについて見ていきましょう。基本的に2~3日に1回を目安におこなえば、そこまで毛玉ができることはありません。
ただし、春と秋の換毛期には抜け毛がかなり増えるので、抜け毛を取り除くためにも毎日のブラッシングをおすすめします。
特に耳の後ろや脇の下、内ももは毛玉ができやすいポイントになるので、スリッカーブラシやピンブラシを使って、やさしくとかしてあげてくださいね。
キャバリアの性格

キャバリアの性格を一言で表すと、平和主義者という言葉がぴったりなワンちゃんです。攻撃性を見せることもほとんどなく、ゆったりとした性格なので、穏やかな生活を好む人と相性が合いますね。
ここでは、そんなキャバリアの性格を3つに分けて深掘りしたので、ひとつずつみていきましょう。
- 温厚で優しい
- 人懐っこくて甘えん坊
- フレンドリーな愛されキャラ
①温厚で優しい
キャバリアは「犬界の癒し系」と呼ばれるほど、優しい性格の持ち主です。来客時も興奮し過ぎず吠えることも少ないので、番犬には向きませんが家族の一員としては最高のパートナーになってくれるでしょう。
もちろん個体差はありますが、温厚な子が多く小さなお子さんとの相性もばっちりです。
②人懐っこくて甘えん坊
とにかく人が大好きで、常に飼い主さんのそばにいたがる甘えん坊な一面もキャバリアの性格のひとつです。
そのため、家の中では後をついて歩く姿を見ることも多いでしょう。膝の上に乗ってきたり、ぴったりとくっついて寝たりする姿に癒されること間違いなしですよ。日常のスキンシップが、信頼関係を深めるポイントですね。
③フレンドリーな愛されキャラ
キャバリアは、家族だけでなく初対面の人や他のワンちゃんに対しても、尻尾を大きく振って挨拶をするほどフレンドリーな犬種です。
そのフレンドリーさが多くの人に愛される魅力のひとつですが、あまりに社交的すぎて知らないワンちゃんにもどんどん近づいてしまうことがあるので、散歩中は注意が必要です。
相手の犬が必ずしも友好的とは限らないので、距離感を間違えないよう飼い主さんがしっかり見守ってあげてくださいね。
キャバリアの歴史
キャバリアの歴史は、16世紀のイギリスに遡ります。当時の国王チャールズ2世は、このスパニエル犬を溺愛するあまり「王宮内であればどこへでも出入りを許可する」と勅令を出したという逸話が残っているほどです。
しかし、時代が進むにつれて短吻種(パグなど)が流行し、交配が進められた結果、鼻の潰れた「キング・チャールズ・スパニエル」が主流に。
ですが、これを憂いたアメリカのロズウェル・エルドリッジ氏が、「チャールズ2世の時代の姿に戻そう」と呼びかけをおこないました。
その結果、ブリーダーたちが尽力し、現在の鼻筋が通った「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」が復活。その後、それぞれ別の犬種として登録されています。
「キャバリア(騎士)」という名前は、この犬種の気品と勇敢さを表しているといわれていて、日本では1980年代から人気が高まり、今では家庭犬として広く愛される存在になっています。
飼育にかかる費用

「キャバリアを飼いたい!」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。
キャバリアの子犬の購入価格
ペットショップ 平均20万円
ブリーダー 平均30万円
マイクロチップ 約1,000円
畜犬登録 約3,000円
最初にそろえる生活品
5万円~7万円ほど
狂犬病予防ワクチン 約3,500円
混合ワクチン 約10,000円
健康診断 約15,000円
フィラリア予防薬 約1,100円
さらに、フードの品質にもよりますが、キャバリアは毎月のフードやおやつなどの消耗品に8,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。
かかりやすい病気と対策
キャバリアは比較的丈夫な犬種ですが、体の構造や遺伝的な背景から注意したい病気があります。特に心臓や耳のトラブルは、キャバリアと暮らすうえで知っておきたいポイントです。
かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。
①僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)
僧帽弁閉鎖不全症は、キャバリアが最もかかりやすいとされる心臓病です。心臓の僧帽弁がきちんと閉じなくなり、血液が逆流してしまう疾患で、遺伝的要因が大きいと言われています。
初期症状はほとんどありませんが、進行すると咳が出たり、疲れやすくなったりといった症状が見られます。
予防は難しい病気ですが、定期的な心臓検診(聴診や心エコー検査)で早期発見することが大切です。
②外耳炎
外耳炎は、耳の中が炎症を起こす病気です。キャバリアは垂れ耳で通気性が悪いため、外耳炎になりやすい傾向があります。
湿気や汚れ、細菌や真菌の増殖が主な原因で、症状としては、耳をかゆがる、頭を振る、耳からにおいが出るなどが見られます。
予防には、耳の中を清潔に保つことが大切ですね。定期的な耳掃除や耳の中が濡れたまま放置しないなど、家庭でできる対策もしっかりとおこないましょう。
キャバリアの飼い方や育て方

キャバリアは比較的飼いやすい犬種ですが、健康で幸せに暮らすためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
日々のケアから食事管理まで、愛犬との生活を充実させるための情報をお伝えしていきますね。適切な飼育環境を整えて、キャバリアとの楽しい毎日を過ごしましょう。
運動不足を防ぐためのケア
キャバリアは1日2回、それぞれ30分程度の散歩が必要です。また、室内でも遊ぶ時間を設けることで、運動不足とストレスの両方を解消できます。
ただし、キャバリアは暑さに弱い犬種なので夏場は注意が必要です。日中の暑い時間帯は避けて、早朝や夕方以降の涼しい時間に散歩するようにしましょう。やけどしないように、地面の熱さチェックも忘れないでくださいね。
しつけのポイント
キャバリアは温厚で従順な性格なので、比較的しつけのしやすいワンちゃんです。外に出るときのためにも、「おすわり」「待て」「おいで」などの基本コマンドは子犬のうちから教えておきましょう。
また、おやつを使ったポジティブトレーニングも効果的です。できたらすぐに褒めてあげることで、「これをすると良いことがある」と学習していきますよ。叱るときも大きな声は必要ありません。低めの声で「ダメ」と伝えれば十分理解してくれるでしょう。
食事と栄養管理について
キャバリアの食事は、ライフステージに応じた栄養バランスが大切です。子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードを選ぶようにしましょう。
他にも、犬種に合わせたフードや悩みに合わせたフードも多くあるので、愛犬に合わせて選んであげてくださいね。
また、おやつは一日の食事の10%以内に抑えて、肥満にならないように注意が必要です。特にキャバリアは心臓への負担が他の犬種よりリスクになりやすいので、飼い主さんがしっかりとコントロールしてくださいね。
そして、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげましょう。
お留守番の工夫やコツ
キャバリアは甘えん坊な性格もあり、お留守番があまり得意ではありません。そのため、お留守番にはちょっとした工夫が必要になってきます。
まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ!
また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。
キャバリアに関するQ&A

ここでは、キャバリアについてよくある質問を見ていきましょう。今回は4つ紹介していきますね!
- 初めて犬を飼う人でも大丈夫?
- どんな人と相性が良い?
- 他のペットとの相性は?
- キャバリアが短命と言われる理由は?
①初めて犬を飼う人でも大丈夫?
キャバリアは、初めて犬を飼う方にもおすすめのワンちゃんです。なぜなら、穏やかな性格で、人の指示を受け入れやすい傾向があるからなんですね。
また、運動量も極端に多いわけではないので、無理なく生活を共にすることができますよ。ただし、被毛の手入れや健康管理には手間をかける必要があることは理解しておきましょう。
②どんな人と相性が良い?
キャバリアは、在宅時間が比較的長い方や、家族と暮らしている家庭に向いています。さみしがりやな性格なので、あまり一人の時間が多いとストレスの原因になってしまうんです。
常にだれかが一緒にいれるのであれば、キャバリアにとっても安心できる環境になりますよ。
③他のペットとの相性は?
キャバリアは社交的な性格なので、他のペットともうまくやっていけることが多いです。犬同士はもちろん、猫や小動物との同居も可能でしょう。
ただし、最初は慎重に顔合わせをすることが大切ですね。初めは短時間の対面から始めて、徐々に一緒にいる時間を増やしていきましょう。それぞれの性格もあるので、相性を見ながら進めていくことをおすすめします。
万が一相性が合わなかった場合は、部屋を分けるなどの対策はとれるようにしておいてくださいね。
④キャバリアが短命と言われる理由は?
キャバリアが短命と言われる理由のひとつに、心臓病などの遺伝的疾患にかかりやすいことが挙げられます。
特にこの記事でも紹介している僧帽弁閉鎖不全症は、進行すると寿命に影響する場合もあります。そのため、短命という印象を持たれがちなのかもしれません。
しかし、早期発見と適切な治療で長く元気に暮らすことは可能です。定期的な健康診断がとても重要ですね。
お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に3つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。
ペットショップからお迎えする場合
キャバリアをペットショップからお迎えする場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 親犬の情報(血統や健康状態)を確認できるか
- ショップの衛生管理がしっかりしているか
- 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか
ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう!
ブリーダーからお迎えする場合
ブリーダーからお迎えする場合、まずは信頼できるブリーダーを探すことが大切です。信頼できるブリーダーを探すには、「JKC(ジャパンケネルクラブ)」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。
良いブリーダーの選び方
- 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
- 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
- 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか
また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーには注意してくださいね。
保護犬を迎える場合
ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、キャバリアを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。
- 費用が比較的安く、お迎えしやすい
- 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
- 保護犬を迎えることで、新たな命を救える
ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ!
お迎え方法まとめ
| お迎え方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ペットショップ | すぐにお迎えできる | 親犬の情報がわかりにくい |
| ブリーダー | 健康管理がしっかりされている | 価格がやや高め |
| 保護犬・里親 | 費用が安く、命を救える | 過去のトラウマがある子もいる |
まとめ
この記事ではキャバリアについて紹介してきました。「自分に飼えるかな?」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。
どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。
あなたとキャバリアとの素敵な出会いがありますように!最後までご覧いただきありがとうございました!


