つぶらな瞳と垂れた耳、そして優しく微笑んでいるような表情が愛らしいラブラドールレトリーバー。その優しい性格と賢さから、家庭犬としても人気の犬種です。
しかし、実際に飼うとなると大型犬ならではの飼育のポイントや、かかりやすい病気への対策など、飼い主として知っておくべきことは意外と多いもの。
そこで、この記事ではラブラドールレトリーバーをお迎えする前に知っておきたい情報を分かりやすく紹介していきます。これから飼おうと思っている方はもちろん、すでにラブラドールレトリーバーと暮らしている方も、ぜひ読んでみてくださいね!
ラブラドールレトリーバーの基本情報

被毛の特徴とお手入れ方法
ラブラドールレトリーバーの被毛は、短くて密度の高いダブルコートが特徴です。外側の毛は硬めでしっかりとした質感、内側の毛は柔らかく保温性に優れています。
また、毛色はブラック、イエロー、チョコレートの3種類が基本で、どの色も光沢のある美しい見た目が特徴です。
では、特徴が分かったところでお手入れについて見ていきましょう!
シャンプーについて
まずはシャンプーについてです。頻繁に洗うと皮膚に必要な皮脂まで落としてしまい、かゆみやフケの原因になることがあります。そのため、基本的には月1回程度を目安に、犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。
そして洗い方ですが、お湯の温度は36~38℃に設定し、下から上へと洗っていきましょう。流すときは汚れや泡を落とすために、上から下へと流してくださいね。
洗い終わった後は、タオルでよく拭きドライヤーで乾かします。人間用のドライヤーだと温度が高いことがあるので、ペット用のドライヤーを使うのもおすすめですよ!
ブラッシングについて
ブラッシングは毎日行うのが理想的ですが、最低でも週に2〜3回はおこないたいところです。特に春と秋の換毛期には、大量の抜け毛が出るため、毎日のブラッシングが欠かせません。
また、使用するブラシは、獣毛ブラシやラバーブラシがおすすめです。抜け毛を取り除きたいときは、スリッカーブラシも併用するとより良いですね!力を入れすぎると皮膚を傷つけてしまうので、優しくおこなうのがポイントです。
ブラッシングには抜け毛を取り除くだけでなく、皮膚の血行を促進したり、マッサージ効果でリラックスさせたりする効果もあります。愛犬とのコミュニケーションの時間としても楽しんでみてくださいね。
ラブラドールレトリーバーの性格

ラブラドールレトリーバーは、初めて大型犬を迎える方にも向いていると言われるほど、穏やかで人が大好きな点が大きな特徴です。
家族と過ごす時間を何よりも喜び、感情表現が豊かなため、一緒に暮らしていると自然と会話が増えるような感覚になりますよ。ここでは、そんなラブラドールの代表的な性格を3つに分けて紹介していきますね!
- 人懐っこく社交的
- 賢く学習能力が高い
- 好奇心旺盛で遊び好き
①人懐っこく社交的
ラブラドールレトリーバーは誰に対してもフレンドリーで、とても平和主義な子が多いです。そのため、小さな子供がいる家庭でも、良き遊び相手として寄り添ってくれます。争いごとを好まないため、ドッグランなどでも他のワンちゃんと上手に交流できる子が多いですね。
一方で、誰にでも近づいていく性格から、飛びつきなどの行動が出やすいこともあります。子犬の頃から落ち着いたあいさつの仕方を教えてあげることで、より安心して付き合える存在になりますよ。
②賢く学習能力が高い
とても賢く、人の指示を理解する力に優れているのもラブラドールレトリーバーの特徴のひとつです。
よく盲導犬や介助犬として活躍している姿を見たことがある方も多いと思いますが、それも賢さと学習能力の高さからきているんですね。楽しみながら教えることで、飼い主との信頼関係も自然と深まっていきますよ。
③好奇心旺盛で遊び好き
ラブラドールレトリーバーは好奇心が強すぎて、子犬の頃は「破壊王」と呼ばれるほどお転婆な一面も持っています。成長とともに落ち着きが出てきますが、そのギャップもまた彼らの大きな魅力のひとつです。
ただし、やんちゃな面もあるので、壊されたくないものや誤飲の危険があるものは届かない場所にしまっておくように注意が必要です。
歴史や起源

ラブラドールレトリーバーの起源は、18〜19世紀頃のカナダ・ニューファンドランド島にさかのぼります。実は「ラブラドール」という名前がついていますが、発祥の地はラブラドール半島ではなく、ニューファンドランド島なんです。
当時、漁師たちの作業犬として活躍していた「セント・ジョンズ・ウォーター・ドッグ」という犬種が、この犬種の祖先と考えられています。
この犬たちは、冷たい海に飛び込んで網を引いたり、落ちた魚を回収したりと、水辺での作業を得意としていました。その後、19世紀半ばにイギリスの貴族たちがこの犬種に注目し、イギリスへと持ち帰ったことで本格的な犬種改良が始まったんですね。
イギリスでは、水鳥猟犬として優れた能力を発揮するよう繁殖が進められ、現在のラブラドールレトリーバーの姿に近づいていきました。そして20世紀頃からその能力は狩猟だけでなく、人を支える盲導犬や介助犬、災害救助犬としても評価されるように。
そんなラブラドールレトリーバーは、現在では家庭犬としても人々を癒し、世界中で愛されているワンちゃんです。
ラブラドールレトリーバーの飼育にかかる費用
「ラブラドールレトリーバーを飼いたい!」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。
ラブラドールレトリーバーの子犬の購入価格
ペットショップ 平均18万円
ブリーダー 平均28万円
マイクロチップ 約1,000円
畜犬登録 約3,000円
最初にそろえる生活品
5万円~7万円ほど
狂犬病予防ワクチン 約3,500円
混合ワクチン 約10,000円
健康診断 約15,000円
フィラリア予防薬 約2,000円
さらに、フードの品質にもよりますが、ラブラドールレトリーバーは毎月のフードやおやつなどの消耗品に12,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。
かかりやすい病気と対策

ラブラドールレトリーバーは比較的丈夫な犬種ですが、体のつくりや生活環境の影響で注意したい病気もあります。かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。
ここでは、特に気をつけたい代表的な病気である股関節形成不全と外耳炎について、解説していきますね!
①股関節形成不全
股関節形成不全は、股関節のかみ合わせがうまく合わず、歩行に支障が出る病気です。大型犬に多く、ラブラドールレトリーバーも発症しやすいとされています。
原因としては遺伝的要素に加え、成長期の急激な体重増加や過度な運動が影響すると考えられています。症状は、歩き方がぎこちなくなる、立ち上がるのを嫌がる、運動を避けるようになるなどが代表的です。
また、予防・対策としては、子犬期から体重管理を意識し、滑りにくい床環境を整えることが大切です。
②外耳炎
ラブラドールレトリーバーは垂れ耳のため、耳の中が蒸れやすく、細菌や真菌が繁殖しやすい環境になりやすいので外耳炎にも注意が必要です。
原因には、湿気、汚れの蓄積、アレルギーなどが関係しています。また、症状としては、耳を頻繁にかく、頭を振る、耳からにおいがするなどが挙げられます。
予防・対策では、定期的に耳の状態をチェックし、必要に応じて耳掃除を行うことが大切です。異変を感じたら重症化しないように、早めに動物病院を受診してくださいね。
ラブラドールレトリーバーの育て方

ラブラドールレトリーバー楽しく暮らすためには、育て方についても知っておくことが大切です。ここでは、日常で特に大切なポイントに焦点を当てて見ていきましょう。
運動不足を防ぐためのケア
ラブラドールレトリーバーは必要な運動量が多く、目安としては朝晩の2回、それぞれ1時間ほどの散歩時間が理想です。
また、散歩だけでなくボール遊びや引っ張りっこなどの運動も取り入れると、心の満足度も高まりますよ。ラブラドールは水が大好きな子も多いので、夏場は水遊びもおすすめです。
暑さには弱い傾向があるため、夏場は早朝や夕方など涼しい時間帯を選ぶ工夫が必要です。一方で寒さには比較的強いですが、もし寒そうな場合は服を着せることも考えておきましょう。特に子犬やシニア犬の場合、体温調節が上手くいかないことがあるので注意して見てあげてくださいね。
しつけのポイント
賢く学習能力が高いラブラドールレトリーバーは、しつけが入りやすい反面、教え方が重要になります。「基本は褒めて伸ばす」をベースに、一貫性を持ってしつけることがポイントです。
褒めるときは大げさなぐらいに褒めて、叱るときは低い声で短く「ダメ!」と伝えましょう。長々と説教しても理解できませんし、かえって混乱させてしまいます。「なぜダメなのか」よりも「これはダメ」ということを明確に伝えてくださいね。
また、基本的なコマンドである「おすわり」「待て」「おいで」「伏せ」は必ず教えるようにしましょう。これが出来ないまま外に出てしまうと、他の人や犬とのトラブルになる可能性が高くなります。
食事と栄養管理について
ラブラドールレトリーバーは食欲旺盛で太りやすいので、体重管理を意識し、年齢や運動量に合ったフードを選ぶことが重要です。
子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードを選ぶようにしましょう。
他にも、犬種に合わせたフードや悩みに合わせたフードも多くあるので、愛犬に合わせて選んであげてくださいね。
また、おやつは一日の食事の10%以内に抑えて、肥満にならないように注意が必要です。そして、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげてくださいね。
お留守番の工夫やコツ
甘えん坊なラブラドールレトリーバーは、お留守番があまり得意ではありません。ですが、少しでもストレスなくお留守番してほしいですよね。なので、ちょっとした工夫でお留守番を快適な時間に変えてあげましょう。
まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ!
また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。
ラブラドールレトリーバーに関するQ&A

ラブラドールレトリーバーについて調べていると、実際に飼えるのか、自分の生活に合うのか気になる点が出てくると思います。特に初めて犬を飼う方や、他のペットがいる家庭では不安を感じやすいポイントですよね。
ここでは少しでも不安を解消できるように、よくある質問を見ていきましょう。
- 初めて犬を飼う人でも大丈夫?
- どんな人と相性が良い?
- 他のペットとの相性は?
①初めて犬を飼う人でも大丈夫?
ラブラドールレトリーバーは、初めて犬を飼う方にも向いている犬種と言われています。理由としては、フレンドリーさや指示を理解する力が高いため、しつけが比較的スムーズに進みやすいことも挙げられます。
ただし、体が大きく運動量も多いため、時間と体力にある程度の余裕は必要です。散歩や遊びを毎日の習慣として楽しめる方であれば、良いパートナーになってくれるでしょう。困ったときに相談できる動物病院やトレーナーを見つけておくと、さらに安心ですね。
②どんな人と相性が良い?
ラブラドールレトリーバーは、人と一緒に行動することが大好きな犬種です。そのため、在宅時間が長い方や、休日に一緒に外出を楽しめる方に向いています。子供との相性も良いので、家族みんなでお世話できる環境だとより良いですね!
③他のペットとの相性は?
ラブラドールレトリーバーは温厚な性格のため、他のペットとも馴染みやすい犬種です。子犬の頃から一緒に育てることで、より良好な関係を築きやすくなりますよ。
ただし、遊びが激しくなりやすいため、体の小さな動物には配慮が必要です。最初は距離を保ち、様子を見ながら少しずつ慣らしていくことが大切でしょう。
万が一、相性が合わなかったときに部屋を分けるなどの対策は取れるようにしておいてくださいね。
お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に3つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。
ペットショップからお迎えする場合
ラブラドールレトリーバーをペットショップからお迎えする場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 親犬の情報(血統や健康状態)を確認できるか
- ショップの衛生管理がしっかりしているか
- 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか
ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう!
ブリーダーからお迎えする場合
ブリーダーからお迎えする場合、まずは信頼できるブリーダーを探すことが大切です。信頼できるブリーダーを探すには、「JKC(ジャパンケネルクラブ)」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。
良いブリーダーの選び方
- 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
- 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
- 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか
また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーには注意してくださいね。
保護犬を迎える場合
ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、ラブラドールレトリーバーを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。
- 費用が比較的安く、お迎えしやすい
- 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
- 保護犬を迎えることで、新たな命を救える
ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ!
お迎え方法まとめ
| お迎え方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ペットショップ | すぐにお迎えできる | 親犬の情報がわかりにくい |
| ブリーダー | 健康管理がしっかりされている | 価格がやや高め |
| 保護犬・里親 | 費用が安く、命を救える | 過去のトラウマがある子もいる |
まとめ
この記事ではラブラドールレトリーバーについて紹介してきました。「自分に飼えるかな?」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。
どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。
あなたとラブラドールレトリーバーとの素敵な出会いがありますように!最後までご覧いただきありがとうございました!


