ボストンテリアを飼う前に知っておきたい！性格や飼い方、気になる値段まで徹底解説

タキシードを羽織っているかのような見た目と温厚な性格から、タキシードを着た紳士とも呼ばれるボストンテリア。

飼ってみたいけど、実際に飼うとなると「性格は？」「お手入れは大変？」「どんな病気に注意すればいいの？」といった疑問が浮かびますよね。この記事では、そんな疑問に答えていきます。

他にも飼育にかかる費用や飼い方、健康管理のポイントなど、お迎え前に知っておきたい情報が満載なので、ぜひとのボストンテリアとの暮らしをイメージしながら読んでみてくださいね！

ボストンテリアの基本情報

ボストンテリアの見た目の特徴

ボストンテリアは、そのユニークな見た目で人気を集めているワンちゃんです。小柄ながら筋肉質な体型で、全体的にバランスの良い体つきも特徴です。体重はおよそ4〜12kgほどで、抱っこすると意外としっかりしていて、思わず「おぉ！」と声が出そうになりますね。

また、耳はピンと立っていて、いつも何かに興味津々です。活発で元気いっぱいの性格が、そのまま表れていますね。

さらに、短い鼻と丸い瞳もチャームポイントで、どこかおどけたような顔立ちが愛嬌を感じます。まさに“小さなジェントルマン”。それがボストンテリアの魅力ですね。

被毛の特徴とお手入れ方法

ボストンテリアは「スムースコート」と呼ばれる短毛種に分類されます。毛が短く密に生えているので、手触りがなめらかで光沢があるのが特徴ですね。

毛が短いのでお手入れは簡単ですが、皮膚がデリケートな犬種なので、お手入れのやり方には少し工夫が必要です。

また、毛色は白と黒の組み合わせが基本です。胸や顔に白い模様が入り、まるでタキシードを着ているように見えることから「タキシード犬」と呼ばれることもあります。

では、シャンプーとブラッシング、それぞれのケア方法を詳しく見ていきましょう。

シャンプーについて

ボストンテリアのシャンプーは、月に１回を目安におこない、犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。

そして洗い方ですが、強くこすらずに指の腹でマッサージするように優しく泡立てるのがポイントです。また、お湯の温度は36～38℃に設定しておきましょう。すすぎ残しは肌トラブルのもとになるので、最後にシャワーで泡が残らないようにしっかりと洗い流してくださいね。

乾かすときはタオルドライをしてから、ドライヤーを弱風で当てると良いでしょう。毛が短いぶん、皮膚に直接ダメージが当たりやすいので、保湿もしてあげるとよりグッドです！

ブラッシングについて

ボストンテリアのブラッシングは週に2〜3回を目安におこないましょう。使用するブラシは、柔らかいラバーブラシを使うと皮膚を傷つけずに古い毛を取り除けるのでおすすめです。血行促進にもなるので、皮膚と被毛の健康も保てますよ！

毛の流れに沿って軽くブラシをかけ、ブラッシングの後は濡れタオルで軽く全身を拭いてあげると、皮脂汚れも落とせてより清潔に保てます。

ボストンテリアの性格

ここでは、ボストンテリアの性格を4つに分けて深堀してみました。この後ひとつずつ詳しく紹介していきますね！

1. 明るくフレンドリー
2. 賢く覚えが早い
3. 甘えん坊で愛情深い
4. 頑固でマイペースな一面も

①明るくフレンドリー

ボストンテリアはとにかく明るく、人と接するのが大好きな犬です。初めて会う人にも、しっぽを振って嬉しそうに近づいていきますね。

また、他の犬とも上手に遊べる子が多く、ドッグランでも気付いたら周りにワンちゃんたちが集まってるなんてこともあるんですよ。

②賢く覚えが早い

ボストンテリアは賢く、しつけがしやすい犬種として知られています。飼い主の言葉や表情をよく観察し、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が見られるでしょう。

そのため、基本的なコマンドはもちろん、ちょっとしたトリックも楽しみながら覚えてくれますよ。ただし、賢いからこそ単調なトレーニングは飽きやすいので工夫が必要です。

③甘えん坊で愛情深い

甘えん坊な性格もボストンテリアの魅力のひとつ。よく後ろをついて歩いたり、膝の上にちょこんと乗ってきたりする姿がなんとも可愛らしいんです。

また、飼い主の感情に敏感で、落ち込んでいるときは静かに寄り添ってくれます。その優しさも多くの人に愛される理由ですね。愛情を返すように寄り添う姿が、ボストンテリアらしい魅力です。

頑固でマイペースな一面も

ボストンテリアは、明るく素直な性格の中に少しだけ頑固な一面もあります。自分が納得しないと動かないこともあるんです。ですが、それは賢いからこそ自分で考える力があるということ。

無理に叱るよりも、上手に気持ちを切り替えさせることがポイントです。おやつや声かけで前向きに導くと、素直に応えてくれますよ。

また、自分のペースを大切にするところもあり、急かされるのが苦手です。ゆっくりと寄り添いながら育てると安心して心を開きます。頑固さも含めて、ボストンテリアの魅力。まっすぐな性格がたまらないんです。

ボストンテリアの歴史や起源

ボストンテリアはアメリカで生まれた犬種で、その起源は19世紀後半、1870年ごろまでさかのぼります。イングランドからアメリカへ渡った「ホワイト・イングリッシュ・テリア」と「ブルドッグ」を交配させたことが始まりとされているんです。

最初に誕生した犬は「ジャッジ」という名前の犬でした。このジャッジこそが、すべてのボストンテリアの祖先といわれています。

当時は、闘犬文化がまだ根強く残っており、初期のボストンテリアは強い闘争心を持つ犬として知られていました。しかし、アメリカで闘犬が禁止されると、その性質は次第に穏やかに改良されていきます。

また、ボストンテリアはアメリカ原産の犬種としては3番目に古い歴史をもちます。アメリカン・フォックスハウンドやチェサピーク・ベイ・レトリーバーに続く古参犬種なんですね。

そして、1893年にはアメリカン・ケネル・クラブ（AKC）に正式に登録され、ボストンを代表する犬として世界中に広まりました。

飼育にかかる費用

「ボストンテリアを飼いたい！」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。

さらに、フードの品質にもよりますが、ボストンテリアは毎月のフードやおやつなどの消耗品に6,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。

かかりやすい病気と対策

ボストンテリアは比較的丈夫な犬種ですが、いくつか特有の病気に注意する必要があります。今回は特に注意が必要な2つについて解説していきますね！

1. チェリーアイ
2. 膝蓋骨脱臼

①チェリーアイ

チェリーアイとは、まぶたの内側にある「第三眼瞼腺」が飛び出してしまう病気です。目頭に赤い丸いふくらみが見えるのが特徴で、その形から「チェリーアイ」と呼ばれています。

主な原因は、遺伝的な体質や、まぶたを支える組織の弱さといわれています。また、激しい運動やアレルギーが刺激になることもあるんです。

初期には涙が増えたり軽い充血が見られ、進行すると腫れが大きくなり、痛みや違和感も強くなります。

対策としては、早めに動物病院で診てもらうことが大切です。点眼薬で炎症を抑える方法もありますが、再発しやすい場合は手術が検討されます。目の周りを清潔に保ち、乾燥を防ぐケアも忘れないようにしましょう。

②膝蓋骨脱臼（しつがいこつだっきゅう）

膝蓋骨脱臼は、後ろ足の関節にある「膝のお皿（膝蓋骨）」がずれてしまう病気です。小型犬に多く、ボストンテリアも例外ではありません。

原因としては、遺伝による骨格のゆがみや、滑りやすい床の生活環境が挙げられます。段差の上り下りやジャンプも負担になりますね。

歩くときに後ろ足をピョンピョン上げたり、急に歩き方が変わったりしたら要注意です。軽度であれば自然に戻ることもありますが、放置すると痛みが強くなることもあります。

予防には、滑り止めマットの設置や体重管理が効果的です。関節に負担をかけない環境を整えるようにしてくださいね。

また、症状が見られた場合は、早めに動物病院で診察を受けましょう。安静とサプリメントで改善することもありますが、重度なら手術が必要になるケースもあります。

ボストンテリアの飼い方や育て方

ボストンテリアと楽しく暮らすためには、性格や体の特徴を理解したうえでのケアが大切です。ここでは、日常生活で意識したい4つのポイントを紹介しますね。

1. 運動不足を防ぐためのケア
2. しつけのポイント
3. 食事と栄養管理について
4. お留守番の工夫やコツ

①運動不足を防ぐためのケア

ボストンテリアは活発で遊ぶことが大好きですが、短頭種のため激しい運動は要注意です。鼻が短く体温調節が苦手なので、無理をさせると息がしづらくなることがあります。

特に夏場の散歩では、朝や夕方など涼しい時間帯を選びましょう。炎天下での運動は熱中症につながりやすいので、避けるようにしてください。

また、散歩は1日2回、各20分～30分程度が目安です。ドッグランなどでは走らせすぎず、適度に休憩をとるようにしましょう。息が荒くなったらすぐに日陰でクールダウンを。

室内ではおもちゃを使った軽い遊びや、知育トイを使うのもおすすめです。頭を使う遊びは、エネルギーの発散とストレス解消にもなりますよ！

②しつけのポイント

ボストンテリアは賢く覚えが早いので、比較的しつけがしやすいと言われています。ただし、少し頑固な一面もあるため、感情的に叱るのは逆効果です。ですが、叱らなければいけない場面もあると思うので、どんな褒め方や叱り方が良いのかも少し見ていきましょう。

まず、褒めるときはとにかく大げさなくらいに褒めます。「楽しい＝またやりたい」と思わせることがコツですね。

そして、叱るときは低い声で短く「ダメ」と言うのがポイント。長々と説教しても理解できませんし、かえって混乱させてしまいます。「なぜダメなのか」よりも「これはダメ」ということを明確に伝えるようにしましょう。

③食事と栄養管理について

ボストンテリアの食事は、ライフステージに応じた栄養バランスが大切です。子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードを選ぶようにしましょう。

他にも、犬種に合わせたフードや悩みに合わせたフードも多くあるので、愛犬に合わせて選んであげてくださいね。

また、おやつは一日の食事の10％以内に抑えて、肥満にならないように注意が必要です。そして、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげてくださいね。

このように、愛犬の体質や年齢などに合わせて、上手くフードを切り替えながら栄養管理をしていきましょう。

④お留守番の工夫やコツ

ボストンテリアは甘えん坊な性格のため、長時間のお留守番が苦手な子が多いです。なので、お留守番前にはちょっとした工夫が必要になってきます。

まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ！

また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。

ボストンテリアに関するQ＆A

ここでは、ボストンテリアについてよくある質問を見ていきましょう。今回は5つ紹介していきますね！

① 初めて犬を飼う人でも大丈夫？

ボストンテリアは賢く、性格も穏やかで人懐っこいので、初心者の方にも向いています。ただし、短頭種特有の健康管理(呼吸器系のケアや温度管理)には注意が必要です。

最初は大変かもしれませんが、ボストンテリアの特徴を理解し、学ぶ気持ちがあれば初めてでも十分飼育できますよ！

② どんな人に向いている？

ボストンテリアは、明るくアクティブな生活を楽しみたい人にぴったりです。お散歩やお出かけが好きな方なら、ボストンテリアも喜びますよ。

また、家族でのコミュニケーションを大切にする人にも向いています。構ってもらうのが大好きなので、日常の触れ合いを楽しめるタイプが理想です。

忙しすぎるライフスタイルの人には少し不向きかもしれません。できるだけ一緒に過ごす時間を確保してあげましょう。

③ 子どもや他のペットとの相性は？

ボストンテリアは明るくフレンドリーな性格なので、子どもとも仲良くできます。ただし、遊ぶときは夢中になりやすいので、最初のうちは大人が見守ると安心ですね。

他の犬やペットにも寛容で、基本的には上手く一緒に過ごせる子が多いです。ただし、初対面では無理に近づけず、少しずつ慣らしていくようにしましょう。万が一、相性が合わない場合は部屋を分けるなどの対策はとれるようにしておいてくださいね。

④ 暑さ、寒さに弱い？

ボストンテリアは暑さ、寒さともに弱いワンちゃんです。短頭種で被毛が短いため、体温調節があまり得意ではないんですね。

暑い季節は熱中症に注意し、冬は洋服やブランケットで体を温めてあげましょう。室温管理を意識するだけでも、体調の安定につながりますよ。

⑤ フレンチブルドッグとの違いは？

見た目が似ているため、よく比較される2犬種ですが、実は性格や体型に違いがあります。

ボストンテリアはフレンチブルドッグよりも軽く、体がややスリムです。表情もシャープで、俊敏な印象を受けますね。また性格面では、ボストンテリアはより活発で遊び好き。一方でフレンチブルドッグは落ち着いた性格の子が多い傾向です。

どちらも人懐っこく愛嬌たっぷりですが、運動量やテンポの合う方を選ぶとより相性がよくなりますよ！

お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に３つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。

ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。

ペットショップからお迎えする場合

ボストンテリアをペットショップからお迎えする場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。

• 親犬の情報（血統や健康状態）を確認できるか
• ショップの衛生管理がしっかりしているか
• 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか

ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう！

ブリーダーからお迎えする場合

ブリーダーからお迎えする場合、まずは信頼できるブリーダーを探すことが大切です。信頼できるブリーダーを探すには、「JKC（ジャパンケネルクラブ）」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。

良いブリーダーの選び方

• 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
• 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
• 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか

また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーには注意してくださいね。

保護犬を迎える場合

ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、ボストンテリアを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。

• 費用が比較的安く、お迎えしやすい
• 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
• 保護犬を迎えることで、新たな命を救える

ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ！

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お迎え方法まとめ

お迎え方法	メリット	デメリット
ペットショップ	すぐにお迎えできる	親犬の情報がわかりにくい
ブリーダー	健康管理がしっかりされている	価格がやや高め
保護犬・里親	費用が安く、命を救える	過去のトラウマがある子もいる

まとめ

この記事でボストンテリアについて紹介してきました。「自分に飼えるかな？」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。

どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。

あなたとボストンテリアとの素敵な出会いがありますように！最後までご覧いただきありがとうございました！