白地に映える水玉模様が特徴的なダルメシアン。ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」で知った方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなダルメシアンについて、「どんな性格?」「お手入れってどうなの?」といった疑問にも答えていきます。
他にも飼育にかかる費用や飼い方のポイント、病気と対策など、お迎え前に知っておきたい情報が満載なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ダルメシアンの基本情報

ダルメシアンの見た目の特徴
ダルメシアンと聞くと、まず思い浮かぶのが特徴的な水玉模様ではないでしょうか?白地に黒の水玉のイメージが強いですが、実際には黒だけでなくレバー(茶色)模様の子もいます。実はこの模様、生まれたときはまだなくて、成長するにつれて少しずつ増えていくんですよ。
そして、体型はシュッと引き締まっていて、まさにアスリート犬のようなイメージです。顔はスマートでちょっぴりクールな印象も。また、目はアーモンド型で、垂れた耳としなりのあるしっぽも特徴的です。
被毛の特徴とお手入れ方法

ダルメシアンの被毛は短くて光沢があり、手触りはつるつるしています。一見するとお手入れが簡単そうに見えますが、意外と抜け毛の多い犬種なんです。
シングルコートのため、換毛期はありませんが、毎日ある程度の抜け毛があることは理解しておきましょう。この後は、シャンプーとブラッシングについて解説していきますね!
①シャンプーについて
まずはシャンプーについて解説していきます。月に1回を目安におこない、犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。
そして洗い方ですが、お湯の温度は36~38℃に設定し、下から上へと洗っていきましょう。流すときは汚れや泡を落とすために、上から下へと流してくださいね。
洗い終わった後はタオルでよく拭き、ドライヤーで乾かします。人間用のドライヤーだと温度が高いことがあるので、犬用のドライヤーを使うのもおすすめですよ!
②ブラッシングについて
ダルメシアンのブラッシングは、週に1~2回を目安におこないましょう。使うブラシはラバーブラシや獣毛ブラシなど、短毛種用のものがおすすめです。
優しくマッサージするようにブラッシングを続けることで、抜け毛が減るだけでなく、血行もよくなりますよ。また、ブラッシングの際は皮膚チェックも兼ねて、異常が無いかも確認してあげてくださいね。
ダルメシアンの性格

ここでは、ダルメシアンの基本的な性格について紹介します。今回は4つに分けて紹介していきますね!
- 活発でエネルギッシュ
- 賢く学習能力が高い
- 警戒心と忠誠心のバランス
- 繊細な一面もある
①活発でエネルギッシュ
ダルメシアンはとにかく元気いっぱいで、毎日のお散歩だけでは足りないくらい、走るのが大好きなワンちゃんです。元々は馬車の伴走犬として活躍していた歴史があるため、持久力があり、長時間の運動も大の得意。
じっとしているのが苦手なので、常にエネルギーを発散しているタイプです。
②賢く学習能力が高い
ダルメシアンはとても賢く、学習能力が高い犬種です。コマンドの理解力も高く、「おすわり」「待て」だけでなく、応用的なトレーニングも難なくこなします。
アイコンタクトをしっかりとる子が多いので、飼い主の気持ちを察するのも得意なんですね。ただし、「賢いけど、ちょっと頑固」なんて声もあるので、甘やかしすぎには注意しましょう。
③警戒心と忠誠心のバランス
家族には忠実ですが、知らない人や環境には少し警戒する傾向があるのも、ダルメシアンの性格の特徴です。
番犬気質も少しあるので、吠えることで飼い主に危険を知らせることも。とはいえ、無駄吠えが多いわけではないので、安心してくださいね。
④繊細な一面もある
ダルメシアンは、元気で明るい性格の反面、感受性豊かで繊細な一面も持ち合わせています。「共感力」も高いと言われていて、感情が伝わりやすいんです。
特に、大きな音や怒鳴り声には敏感に反応し、ストレスを感じやすい子もいます。そのため、優しく、穏やかに接してあげることで、ダルメシアンの心も安定しますよ。
歴史や起源
ダルメシアンの起源について調べていくと、なかなか謎に満ちた犬種であることが分かりました。まず原産国については、はっきりとした答えがないんです。
現在もっとも有力とされているのは、クロアチアの「ダルマティア地方」が生まれ故郷という説で、ダルメシアンという名前の由来も、この地名からきていると言われています。
ですが、他にもヨーロッパ各地、エジプト、旧ユーゴスラビアなど、さまざまな地域でその存在が記録されていて、「いったいどこ出身なの!?」と首をかしげたくなるほど。
昔は商人たちの馬車の護衛として働いていた歴史があり、旅をしながら馬車のそばを走って、野犬や盗賊から荷物を守る任務を果たしていたそうです。この「馬車伴走犬」としての能力こそが、ダルメシアンのスタミナと忠誠心のルーツなんですね。
そして、現代ではディズニーアニメ『101匹わんちゃん』で一躍有名になり、そのビジュアルとキャラクター性で世界中で愛される存在になっています。
飼育にかかる費用

「ダルメシアンを飼いたい!」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。
ダルメシアンの子犬の購入費用
平均35万円
マイクロチップ 約1,000円
畜犬登録 約3,000円
最初にそろえる生活品
5万円~7万円ほど
- サークル
- クレート
- トイレ
- ペットシーツ
- 首輪やリード
- 食器類
- お手入れ用品
- おもちゃなど
狂犬病予防ワクチン 約3,500円
混合ワクチン 約10,000円
健康診断 約15,000円
フィラリア予防薬 約1,600円
さらに、フードの品質にもよりますが、ダルメシアンは毎月のフードやおやつなどの消耗品に10,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。
ダルメシアンのかかりやすい病気と対策
ダルメシアンを飼う前には、どのような病気に注意が必要か知っておくことが大切です。かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。
ここでは、特に注意したい代表的な2つの病気と、その対策を紹介していきますね。
①難聴
ダルメシアンは遺伝的に「難聴」を発症しやすい犬種です。これは、「斑点模様」を作る遺伝子の影響もあるのではないかと考えられています。子犬の時期に呼びかけても無反応だったり、音に対して驚かない様子が見られたら要チェック。
早期発見が大事なので、子犬の頃に聴覚検査を受けることも大切です。難聴の場合、ハンドサインやジェスチャーでのコミュニケーションが有効ですよ。
②尿路結石
ダルメシアンは、尿路結石にもかかりやすいと言われています。尿に含まれる「尿酸」がうまく代謝されず、結晶や結石ができやすい体質なんですね。これも遺伝的な代謝異常の影響で、他の犬種と比べても発症率が高めです。
初期症状としては、トイレの回数が多くなったり、排尿時に痛そうな素振りを見せたりします。重症化すると尿が出なくなることもあり、命に関わることもあるので注意が必要です。
対策としては、とにかく水分補給が最重要項目です。他にも食事療法や薬物療法などもあるので、普段から排尿の様子をチェックして、「あれ、いつもと違うな?」と感じたら早めに獣医さんに相談してくださいね。
ダルメシアンの飼い方のポイント

ここではダルメシアンの飼い方のポイントについて、「運動」「しつけ」「食事」「お留守番」の4つのテーマに絞って解説していきますね。
①運動不足を防ぐためのケア
ダルメシアンは、馬車を守る役割をしていただけあって、馬と並走できるスピードと、10km走っても余裕なほどの体力を持っています。
1日1〜2時間の運動は必須レベルで、軽い散歩だけではエネルギーが有り余ってストレスの原因になってしまうことも。十分に運動することで、ストレス解消にもなり、破壊行動や無駄吠えの予防にもつながりますよ。
室内でもボール遊びや知育おもちゃを活用して、こまめに遊んであげるとよりグッドです!
②しつけのポイント
ダルメシアンは知能が高く、しつけ次第で多くのコマンドを覚えます。特に、「待て」「おすわり」「アイコンタクト」などの基本は子犬期からコツコツ習慣化させるのがポイントです。
また、基本的には褒めて伸ばす方法がおすすめです。ただし、叱らなければいけない場面もあると思うので、どんな褒め方や叱り方が良いのかも少し見ていきましょう。
まず、褒めるときはとにかく褒めます。大げさなくらいに褒めてあげましょう。また、毎回でなくてよいので、たまにおやつを与えながら褒めるのも効果的です。人間の子どもと同じで、「楽しい=またやりたい」と思わせることがコツですね。
そして、叱るときは低い声で短く「ダメ」と言うのがポイント。長々と説教しても理解できませんし、かえって混乱させてしまいます。「なぜダメなのか」ではなく「これはダメ」ということを明確に伝えるようにしましょう。
③食事と栄養管理について
食事は、ダルメシアンの健康を支える重要ポイントです。特に「尿路結石」対策として、水分摂取を意識しつつ、尿pHバランスを整えるフードを選ぶことも検討してみてください。獣医さんに相談しながら選ぶのもおすすめですよ。
また、おやつは一日の食事の10%以内に抑えて、肥満にならないように注意しながら与えるようにしましょう。
④お留守番の工夫やコツ
寂しがりやな一面のあるダルメシアンは、お留守番が少し苦手なワンちゃんです。なので、ストレスを感じないように、お留守番前に環境を整えておくことが大切です。
まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ!
また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。
一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。
お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に3つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。
ペットショップからお迎えする場合
ダルメシアンは、日本のペットショップではなかなか見かけることがありません。そのため、どうしてもペットショップからお迎えしたい場合は、根気強く探す必要があります。
また、ペットショップでのお迎えを考えている場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 親犬の情報(血統や健康状態)を確認できるか
- ショップの衛生管理がしっかりしているか
- 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか
ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう!
ブリーダーからお迎えする場合
ダルメシアンをお迎えするなら、信頼できるブリーダーからのお迎えがおすすめです。ブリーダーなら、親犬の健康状態や育成環境をしっかり確認できるため、安心して迎えられます。
良いブリーダーの選び方
- 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
- 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
- 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか
また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーは要注意!
信頼できるブリーダーを探すには、「JKC(ジャパンケネルクラブ)」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。
保護犬を迎える場合
ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、ダルメシアンを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。
保護犬を迎えるメリット
- 費用が比較的安く、お迎えしやすい
- 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
- 保護犬を迎えることで、新たな命を救える
ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ!
お迎え方法まとめ
| お迎え方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ペットショップ | すぐにお迎えできる | 親犬の情報がわかりにくい |
| ブリーダー | 健康管理がしっかりされている | 価格がやや高め |
| 保護犬・里親 | 費用が安く、命を救える | 過去のトラウマがある子もいる |
まとめ
この記事ではダルメシアンについて紹介してきました。「自分に飼えるかな?」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。
どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。
あなたとダルメシアンとの素敵な出会いがありますように!最後までご覧いただきありがとうございました!



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