ウィペットの性格や飼い方、気になる価格まで！知っておきたい情報を徹底解説

スタイリッシュな見た目に、優雅な雰囲気のウィペット。でも、実際に飼うとなると「どんな性格？」「運動はどれくらい？」「初心者でも大丈夫なの？」と疑問もたくさんあるはずです。

この記事では、ウィペットの見た目や性格はもちろん、被毛のケアや飼い方、気をつけたい病気まで、まるっと解説していきます。

これからウィペットを迎えようと思っている方も、すでに一緒に暮らしている方も、「なるほど！」と思える内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね！

ウィペットの基本情報

ウィペットの見た目の特徴

ウィペットの見た目でまず目を引くのは、そのスラリとした体型ではないでしょうか。細身で無駄のないスタイルに、ほどよく筋肉がついていて、まさに走るために生まれたワンちゃんです。

特に背中のラインに注目すると、なだらかにカーブしたアーチがあり、この流線型のフォルムが、時速60km以上のスピードを生み出しています。

また、顔立ちはシャープで、アーモンド型の瞳がとても印象的です。耳は「ローズイヤー」とも呼ばれ、リラックスしているときは後ろに折れていますが、興味があるとピンと立っていて、とても可愛らしいんですよ。

さらに、ウィペットの尻尾は細長く、足の間に自然に垂れ下がっています。このしっぽも耳と同じで、興味があるときや嬉しい時には分かりやすく上がるんですよ！

被毛の特徴とお手入れ方法

ウィペットの被毛は短毛で密度が高く、なめらかな触り心地をしています。毛色のバリエーションも豊富で、ブラック、ホワイト、フォーン、ブリンドルなど様々なカラーがあるのも特徴のひとつです。

ここでは、シャンプーとブラッシングに分けて、見ていきましょう。

①シャンプーについて

まずはシャンプーについて解説していきます。ウィペットのシャンプーは、月に1回程度を目安におこない、犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。

そして洗い方ですが、お湯の温度は36～38℃に設定し、下から上へと洗っていきましょう。流すときは汚れや泡を落とすために、上から下へと流してくださいね。

また、洗ったあとはしっかりとドライヤーで乾かすのが大切です。タオルドライだけでは生乾きになりやすく、湿疹やカビの原因にもなってしまうので注意しましょう。人間用のドライヤーだと温度が高いことがあるので、犬用のドライヤーを使うのもおすすめですよ！

②ブラッシングについて

短毛犬種のウィペットですが、ブラッシングは週に2〜3回はおこないましょう。理由としては、抜け毛を取り除くだけでなく、皮膚の血行を良くして健康を保つことにつながるからです。

また、ブラッシングに使うブラシはラバーブラシや獣毛ブラシがオススメです。金属製のピンブラシなどは刺激が強すぎることがあるので、短毛のウィペットには避けた方が良いかもしれません。特に背中やお腹まわりは敏感なので、やさしくなでるようにおこなってくださいね。

ウィペットの性格

ウィペットは「動と静」のギャップが魅力の犬種です。外では俊足を生かして元気いっぱい走り回りますが、家の中ではおとなしく甘えん坊な一面を見せてくれることも。

ここでは、そんなウィペットの性格を4つの特徴に分けて紹介していきます。

1. 落ち着きがある
2. 甘えん坊な一面
3. 運動好きで活発
4. 少し臆病なところも

①落ち着きがある

ウィペットは、家の中では静かに過ごす傾向があります。無駄吠えもほとんどせず、マイペースで落ち着いた子が多いですよ。

特に成犬になると、ソファで丸くなってのんびり過ごすことが増えてきます。この静かな性格は、集合住宅やマンション暮らしにも適している理由のひとつです。

②甘えん坊な一面

見た目はクールですが、実はウィペットはとても甘えん坊なんです。飼い主さんのそばが大好きで、スキあらばぴったり寄り添ってきます。

抱っこはそこまで得意じゃない子もいますが、ぴったりくっつくのが好きなタイプが多いですね。ウィペットを飼うと、そんな密着型の愛情表現に癒される日々が待っていますよ！

③運動好きで活発

ウィペットは、走ることが大好きなアクティブ派です。もともと狩猟犬として育てられてきた背景があるので、走る本能がしっかりと残っています。

特に広い場所で自由に走らせると、お家にいるときの姿からは想像できない程、元気に走り回ります。その分、毎日十分な運動が必要になるので、アクティブな人にぴったりのワンちゃんです。

④少し臆病なところも

ウィペットは基本的におだやかですが、知らない人や場所に対して、ちょっぴり怖がりな一面もあります。大きな音や急な動きにびっくりして、少し距離を取ろうとすることもあるんですね。

そのため、子犬の頃からさまざまな環境に慣れさせてあげることが大切です。叱るのではなく、「怖くないよ～」と優しく安心させてあげてくださいね。

歴史や起源

ウィペットの歴史は、19世紀のイギリスからはじまります。もともとは、グレイハウンドとテリア系の交配によって誕生しました。

当時のイギリスでは、上流階級の人々がグレイハウンドで狩りを楽しんでいましたが、それを真似したい庶民が手頃な犬を求めたことが、ウィペット誕生のきっかけになったといわれています。このような背景から、ウィペットは「貧者のグレイハウンド」と呼ばれることもあったそうです。

そんなウィペットは、スピードと俊敏性を兼ね備えた優秀な犬として、すぐに人気が高まりました。特に「スナップ・ドッグ・レース」と呼ばれる短距離競走や、小動物を追いかける遊びで大活躍していたんですよ。

その後、ウィペットはヨーロッパ各地に広まり、20世紀に入るとアメリカでも愛されるようになりました。現在では家庭犬としての需要も高まり、日本でもウィペットを見かける機会が増えてきています。

飼育にかかる費用

「ウィペットを飼いたい！」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。

さらに、フードの品質にもよりますが、ウィペットは毎月のフードやおやつなどの消耗品に8,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。

ウィペットのかかりやすい病気と対策

ウィペットを飼う前には、どのような病気に注意が必要か知っておくことが大切です。かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。

ここでは、特に目に関する代表的な2つの病気について詳しく紹介していきますね。

①白内障

白内障は、水晶体が白く濁ることで視界がぼやけてしまう目の病気です。ウィペットは比較的若くして発症することもあり、遺伝的な要因があると考えられています。

症状としては、目が白っぽく見える、物にぶつかりやすくなる、歩き方が慎重になるなどがあります。

また、原因は加齢だけでなく、紫外線やステロイド剤の長期使用なども関係しているといわれています。

早期発見が重要なので、日常的な目の観察や定期的な検診で対策することが大切です。

②進行性網膜萎縮症（PRA）

進行性網膜萎縮症（PRA）は、網膜が徐々に機能を失い、最終的には視力がなくなってしまう病気です。

ウィペットでも遺伝的に発症するケースがあり、初期症状では「夜道で歩きづらそうにする」「暗がりで物にぶつかる」といった様子が見られます。残念ながら、現在は完治する治療法が確立されておらず、進行を遅らせるための治療がメインになります。

また、遺伝子検査を受けて事前にリスクを知ることも、予防策のひとつです。ブリーダーからお迎えする場合は、遺伝子検査を受けているかなどを事前に確認しておくこともおすすめします。

ただ、もし目が見えなくなっても、ウィペットは嗅覚や聴覚が優れているので、環境に順応して元気に過ごせます。大切なのは、愛犬が安心して生活できるよう、家具の配置や声かけでしっかりサポートしてあげることですね。

飼い方のポイント

ここではウィペットの飼い方のポイントについて、「運動」「しつけ」「食事」「お留守番」の4つのテーマに絞って解説していきますね。

①運動不足を防ぐためのケア

ウィペットは走るのが大好きな犬種なので、毎日の散歩だけでは少し物足りないかもしれません。朝晩1時間ずつの散歩に、週末はドッグランや広場などで思いきり走れる時間をつくってあげましょう。

また、室内では比較的おとなしく過ごしますが、若いうちはエネルギーが有り余っていることもあります。そんな時は、知育玩具のような頭を使う遊びを取り入れてみてください。知的好奇心を満たしてあげることもストレス解消に役立ちますよ！

②しつけのポイント

次はしつけのポイントについて見ていきましょう。ウィペットは頭がよく、飼い主に従順なので比較的しつけがしやすい犬種です。

最初は基本的なコマンドから教えるのがおすすめですが、ウィペットは足が速く脱走の危険もあるので、「待て」や「戻れ」などは早めに教えておきましょう。

また、基本は褒めて伸ばす方法がおすすめです。ただし、叱らなければいけない場面もあると思うので、どんな褒め方や叱り方が良いのかも少し紹介しておきますね。

まず、褒めるときはとにかく褒めます。大げさなくらいに褒めてあげましょう。また、毎回でなくてよいので、たまにおやつを与えながら褒めるのも効果的です。

そして、叱るときは低い声で短く「ダメ」と言うのがポイント。長々と説教しても理解できませんし、かえって混乱させてしまいます。「なぜダメなのか」ではなく「これはダメ」ということを明確に伝えるようにしましょう。

③食事と栄養管理について

ワンちゃんの食事は、ライフステージに応じた栄養バランスが大切です。子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードがおすすめです。

また、おやつは一日の食事の10％以内に抑えて、肥満にならないように注意しながら与えるようにしましょう。

そして、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげてくださいね。

このように、愛犬の体質や年齢などに合わせて、上手くフードを切り替えながら栄養管理をしていきましょう。

④お留守番の工夫やコツ

ウィペットは飼い主が大好きなので、長時間の留守番はちょっぴり苦手です。ですが、ちょっとした工夫で、ちゃんとお留守番できるようになりますよ。

まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ！

また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。

一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。

お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に３つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。

ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。

ペットショップからお迎えする場合

ウィペットは、ペットショップで出会えることがほとんどありません。そのため、どうしてもペットショップからお迎えしたい場合は、根気強く探す必要があります。

また、ペットショップでのお迎えを考えている場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。

• 親犬の情報（血統や健康状態）を確認できるか
• ショップの衛生管理がしっかりしているか
• 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか

ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう！

ブリーダーからお迎えする場合

ウィペットをお迎えするなら、信頼できるブリーダーからのお迎えがおすすめです。ブリーダーなら、親犬の健康状態や育成環境をしっかり確認できるため、安心して迎えられます。

良いブリーダーの選び方

• 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
• 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
• 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか

また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーは要注意！
信頼できるブリーダーを探すには、「JKC（ジャパンケネルクラブ）」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。

保護犬を迎える場合

ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、ウィペットを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。

• 費用が比較的安く、お迎えしやすい
• 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
• 保護犬を迎えることで、新たな命を救える

ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ！

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お迎え方法まとめ

お迎え方法	メリット	デメリット
ペットショップ	すぐにお迎えできる	親犬の情報がわかりにくい
ブリーダー	健康管理がしっかりされている	価格がやや高め
保護犬・里親	費用が安く、命を救える	過去のトラウマがある子もいる

ウィペットに関するQ＆A

ここでは、ウィペットについてよくある質問を見ていきましょう。今回は4つ紹介していきますね！

1. 初めて犬を飼う人でも大丈夫？
2. 子供との相性は？
3. イタグレとの違いは？
4. 飼うときの注意点はある？

Q1：初めて犬を飼う人でも大丈夫？

ウィペットは初めて犬を飼う人にもおすすめの犬種です。理由としては、しつけやすく無駄吠えが少ないので、家の中でも静かに過ごせるワンちゃんだからです。

ただし、毎日のお散歩や運動、お手入れなどは欠かせません。その点がしっかり対応できれば、最高のパートナーになりますよ。

Q2：子どもとの相性は？

ウィペットは穏やかで優しい性格なので、子どもとの相性もばっちりです。

ただし、体が細くデリケートな部分もあるため、小さなお子さんがいる場合は触り方を教えてあげると安心です。お互いにベストな距離感を取れるように、見守ってあげましょう。

Q3：イタグレとの違いは？

イタグレとの一番の違いはサイズと性格です。ウィペットはイタリアングレーハウンド（通称イタグレ）より一回り大きく、骨格も筋肉もしっかりしています。

また、性格はイタグレがやんちゃで活発な一方、ウィペットはやや落ち着きがある印象です。家庭犬としての育てやすさでは、ウィペットのほうが向いているかもしれません。

Q4：飼うときの注意点はある？

ウィペットを飼うときの注意点はいくつかあります。まず、ウィペットは寒さに弱いので、冬場は服を着せたり、室内をあたたかく保つ工夫が必要です。

また、皮膚が薄いため、床のすべり止めや段差の配慮も忘れずに。さらに、全力で走るとかなりのスピードが出るので、リードを外す場所は安全な場所に限定するように注意が必要です。

まとめ

ウィペットは、美しい見た目に加えて、性格もとても穏やかで優しい犬種です。静かに過ごすのが得意な反面、走ることが大好きというギャップもまた魅力のひとつですね。

初心者にも飼いやすく、子どもとも仲良くなれる性格なので、家族の一員としてぴったりな存在です。また、お手入れは比較的ラクですが、寒さや目の病気にはちょっぴり注意が必要です。

ここまでウィペットについて紹介してきましたが、どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。

あなたとウィペットとの素敵な出会いがありますように！最後までご覧いただきありがとうございました！