ベドリントン・テリアは、子羊のような見た目と親しみやすい性格で、世界中の愛犬家から人気を集めているワンちゃんです。
この記事では、そんなベドリントン・テリアの歴史から性格、かかりやすい病気と対策などお迎え前に知っておきたい情報を紹介します。
もし、ベドリントン・テリアを家族に迎えようか迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ベドリントン・テリアの基本情報
- 原産国 イギリス
- 体重 8~10kg
- 体高 38~43cm
- サイズ 中型犬
- トリミング 必要
- ブラッシング 2~3日に1回
- 被毛 細くカールしているダブルコート
- カラー サンディ、ブルー、レバー
- 平均寿命 12~16年
もっと詳しい情報や、ベドリントン・テリアの魅力はこの後紹介していきますね!
ベドリントン・テリアの歴史
ベドリントン・テリアの起源は1820年頃にさかのぼります。当時、イギリスのベドリントンという町の鉱山で働く人々は、イタチやキツネといった害獣を駆除するために優れた狩猟能力を持つ犬を必要としていました。
そこで住民の声にこたえるために、テリアとハウンドの血統を掛け合わせて生まれたのが、ベドリントン・テリアです。名前も、この犬種が誕生した地名「ベドリントン」が由来だと言われています。
そんなベドリントン・テリアは、狩猟能力の高さから密猟者に利用されることもありましたが、逆に密猟者を捕まえる貴族の相棒としても活躍していました。現在でも狩猟犬として活躍しながら、家庭犬としても人気を集めている犬種です。
ベドリントン・テリアの特徴や性格
ベドリントン・テリアは子羊を想像させる個性的な見た目で、細長い頭部と飾り毛のある垂れ耳が特徴です。また、筋肉質な体つきとスラッとした四肢が優雅な雰囲気を感じさせますが、狩りになると子羊の皮をかぶったオオカミとも言われるほどの気の強さを発揮します。
時折そんな気の強さを見せるベドリントン・テリアですが、普段は基本的におっとりとした性格で、飼い主に忠実なワンちゃんです。感情表現も豊かなので愛情を注いだ分、ベドリントン・テリアもたっぷりの愛情で返してくれますよ!
ベドリントン・テリアは飼いやすい?飼育に必要な環境は?
ベドリントン・テリアは、家族と一緒に過ごす時間が大好きで、室内でもおとなしく過ごしてくれることが多いので、飼育はそこまで難しくはありません。
1つ注意点をあげるとすると、飼い主や子供に対してはその愛情深さから問題なく一緒に過ごせますが、他のワンちゃんに対して攻撃的になることがあるので注意が必要です。しかし、子犬の頃からの社会化トレーニングと、飼い主さんとの信頼関係がしっかりと出来ていれば問題ありません。
また、必要な環境としては、近くに散歩以外で十分な運動ができる場所があるのが望ましいですね!運動不足はストレスや問題行動の大きな原因になってしまうので、運動できる環境を整えてあげましょう。
ベドリントン・テリアの被毛の特徴
ベドリントン・テリアの被毛はダブルコートで細くカールしているのが特徴で、手触りは柔らかく絹のような質感です。また、毛色はサンディ、ブルー、レバーといった色合いが基本で、それぞれの色にタンが混ざる場合もあります。
さらに興味深いのが、ベドリントン・テリアの毛色が成長とともに変化する点です。生まれた時にブラックだった子犬は、時間が経つにつれてブルーに変わり、ダークブラウンの子犬は徐々にレバー色へと変化します。このように、毛色の変化を楽しめるのもベドリントン・テリアの魅力ですね!
ベドリントン・テリアの被毛のお手入れについて
ベドリントン・テリアは、定期的なトリミングとブラッシングが必要です。トリミングは被毛の伸び具合にもよりますが、1ヵ月半~2ヵ月に一度を目安に行うと良いでしょう。
そして、ブラッシングの頻度は2~3日に一度が目安です。しかし、春と秋の換毛期は抜け毛が増えるので、ブラッシングの頻度を増やしても良いですね!
ベドリントン・テリアのブラッシングの基本的な手順は、以下の3ステップを参考にしてみてください。
- スリッカーブラシとコームを用意する
- スリッカーブラシで毛流れに沿って全体をブラッシング
このとき、もつれている部分があれば少しずつほぐしてください - コームで細かい部分を整える
ベドリントン・テリアのかかりやすい病気と対策
ベドリントン・テリアを飼う前に、どのような病気に注意が必要か知っておきたいですよね。かかりやすい病気と対策を知って、いざというときに落ち着いて対応できるようにしておきましょう。
それぞれの詳しい症状と対策はこの後解説していきますね!
肺炎
犬の肺炎には様々な原因があり、細菌やウイルスなどからの感染症、誤嚥、アレルギーなどでも発症します。早期発見のために、以下の気を付けてほしい症状を見逃さないように注意しましょう。
予防としては肺炎の原因になる感染症を防ぐためにワクチンを接種する、誤嚥を防ぐために早食いを防止するなどがあります。
眼疾患
犬の眼疾患には、アレルギーや被毛が目に入って傷ついてしまうなど様々な原因があります。注意してほしい症状は以下にまとめておきますね。
対策としては、定期的な目のチェックやケア、顔回りの毛を整えるなどが大切です。
内分泌系疾患
内分泌疾患とは、動物が健康に生きていくうえで必要なホルモンを作り出す内分泌器官に異常が起き、体に様々な症状が現れる病気の総称です。
他にも様々な症状が出る可能性がありますので、定期的に健康診断を受けて早期発見できるようにしておきましょう。
銅蓄積性肝炎
犬の銅蓄積性肝炎は、肝臓に銅が過剰に蓄積し、肝炎を引き起こす病気です。特定の犬種に多く見られる遺伝的な疾患ですが、銅が多く含まれたドッグフードやサプリを長い間摂取することで発症する場合もあります。
銅蓄積性肝炎は遺伝性が強い疾患なので、なかなか予防が難しいです。そのため、かかりやすい犬種の場合、銅の含有量が少ないフードを選ぶ、定期的に健康診断を受けるなどの対策が重要になってきます。
ベドリントン・テリアに必要な1日の運動量
ベドリントン・テリアは1日に60分以上の運動が必要です。散歩中に軽くジョギングを入れるのも良いですね!
ベドリントン・テリアは走ることが大好きな犬種なので、ドッグランで思いきり走らせてあげるのも良いストレス発散になります。ただし他のワンちゃんがいるときは、喧嘩にならないように絶対に目を離さないでいてくださいね。
ベドリントン・テリアのお迎え方法
ワンちゃんを迎える方法としては主に3つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
ベドリントン・テリアは、残念ながら日本のペットショップではなかなか出会うことが出来ません。そのため、基本的にブリーダーさんからの購入か里親になる方法がメインになるので、気になる方は問い合わせてみてくださいね。
まとめ
ベドリントン・テリアは個性的な見た目と愛らしい性格で、多くの愛犬家に愛されています。また、狩猟犬として活発ながらも家の中では穏やかに過ごすことが出来るので、家庭犬としても魅力的です。
もしこの記事を読んでベドリントン・テリアを家族に迎えたいと思ったら、ぜひ一度、実際に触れ合ってみてください!ベドリントン・テリアがあなたにとって最高のパートナーとなることを願っています!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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