優雅で知的な雰囲気を持つラフコリーは、「名犬ラッシー」のモデルとしても有名な人気の犬種です。 その美しい被毛や人懐っこい性格から、家族の一員として迎えたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんなラフコリーの基本情報や性格、飼育方法、かかりやすい病気などを詳しく解説していきます。 これからお迎えを考えている方や、すでにラフコリーを飼っている方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてください!
ラフコリーの基本情報

もっと詳しい情報や、ラフコリーの魅力はこの後紹介していきますね!
見た目の特徴
ラフコリーは、特徴的な細長い鼻先と、まるで知性が宿っているかのような賢い瞳が印象的です。頭部はなんとも言えない優雅さがあり、遠くから見ると「あ、あれはラフコリーだ!」とすぐにわかるシルエットを持っています。
体型はスマートで筋肉質、バランスの取れたプロポーションで、まさに「美しい」という言葉がぴったりの犬種といえるでしょう。また、目はアーモンド型で優しい表情をしており、耳は先端が少し前に折れた形が特徴的です。
被毛の特徴
ラフコリーといえば、ふわふわと風になびく美しい被毛も特徴のひとつで、見た目通りとても柔らかく、触り心地も最高なんです。
そんなラフコリーの被毛は、ダブルコートと呼ばれる二重構造で、寒さに強く暑さには少し弱いので、夏場は特に暑さ対策が欠かせません。
また、毛色はセーブル&ホワイトやトライカラー、ブルーマールなどがあり、最もポピュラーな色は名犬ラッシーでもおなじみのセーブル&ホワイトです。
ラフコリーの性格

ラフコリーは、とても温厚で優しい性格をしています。特に子供に対して面倒見がよく、子育ての頼れる相棒としてもぴったりの犬種です。
また、家族に対して忠実で愛情深い分、見知らぬ人には警戒心を示すこともあります。攻撃的な性格ではないので、いきなり噛みつくようなことはほとんどありませんが、愛犬を守るためにも人に慣れさせておくことが大切です。
歴史や起源
ラフコリーは、スコットランドで牧羊犬として活躍していた犬種です。昔は今と少し見た目が違い、被毛も短かったと言われています。
ではなぜ現在のような見た目へと変化したのかと言うと、19世紀頃にイギリスのビクトリア女王に気に入られたことがきっかけなんです。ビクトリア女王がラフコリーを王室で飼い始めたことから、貴族の間でも人気が高まり、その結果、改良が進められ現在の美しい姿へと変化していきました。
その後、1943年に名犬ラッシーが大ヒット。賢く愛情深い姿に魅了された人々が、ラフコリーをペットとして飼い始め、今では世界中で愛されるようになりました。
ラフコリーの飼い方と育て方

ここでは、ラフコリーの飼い方のポイントを紹介します。ラフコリーを迎える前に、運動量やしつけ、被毛の手入れなど、育てるための重要なポイントをチェックしておきましょう!
運動不足を防ぐためのケア
ラフコリーはもともと牧羊犬と言うこともあり、必要な運動量が多めです。目安として、1回60分ほどの運動を1日に2回はおこないましょう。しっかりと運動させてストレス発散の機会を作らないと、問題行動に繋がってしまうので、必ず十分な運動量を確保してあげてくださいね。
また、天気の良い日は散歩だけでなく、ドッグランのような場所で思いきり走らせてあげるのも、ラフコリーにとって最高の運動になります。他にも、ボール遊びやフリスビーなど、一緒に遊べる運動もおすすめです!
しつけのポイントとコツ
ラフコリーはとても賢く、しつけもしやすいと言われています。ただし、飼い主さんの指示が曖昧だったり、その時々で言っていることが違ったりすると、混乱させてしまうので注意が必要です。そのため、一貫性のある指示で信頼関係を築いていってくださいね!
また、ポイントとしては、褒めて伸ばすことを意識すると良いでしょう。ラフコリーは賢い分、自分が叱られている状況を感じ取りやすく、傷つきやすい一面も持っています。もちろん悪いことをしたら叱らなければいけませんが、悪気があったのかどうかはしっかりと見極めてあげてください。
指示を理解できなかっただけなら叱る必要はないので、できた時に褒めることを意識しながら、根気よくしつけを進めていきましょう。
被毛のお手入れ方法
ラフコリーは基本的にトリミングの必要はありませんが、1ヵ月に1回のシャンプーと毎日のブラッシングが必要です。それぞれの手順はこの後紹介していくので参考にしてみてくださいね!
シャンプー
最初はシャンプーについて解説していきます。まず、使用するシャンプーは必ず犬用のシャンプーを使用しましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。
- 耳に水が入らないか心配な場合は耳栓をする
- 脚→体→顔の順番で下のほうから濡らしていく
この時、水が耳や鼻に入らないように、シャワーヘッドを優しく地肌に当ててあげましょう。 - 犬用シャンプーをしっかり泡立ててから洗っていく
- 顔→体→脚と上から下へシャンプーを流していく
この時も、シャワーヘッドを優しく地肌に当てながら流していきます。 - タオルで拭いてドライヤーで乾かす
ブラッシング
シャンプーの次はブラッシングについて見ていきましょう。ラフコリーは長毛でお手入れが少し大変ですが、美しい毛並みや皮膚の健康を保つためにも、毎日のブラッシングは欠かさないようにしてくださいね。
- スリッカーブラシとピンブラシ、コームを用意する
- スリッカーブラシで毛流れに沿って全体をブラッシング
もつれている部分や毛玉をほぐすイメージで行いましょう - ピンブラシで毛流れを整える
- コームで細かい部分を整える
ラフコリーのかかりやすい病気と対策

ラフコリーを飼う前にどのような病気に注意が必要か知っておきたいですよね。かかりやすい病気を知って、いざというときに落ち着いて対応出来るようにしておきましょう。
- 皮膚疾患
- 眼疾患
それぞれの症状と対策はこの後解説していきますね。
皮膚疾患
皮膚疾患は皮膚のかゆみや赤み、脱毛など様々な症状が現れる疾患です。また、原因は多岐にわたる為、特定が難しいですが、愛犬のために家で出来る対策はしてあげましょう。
例えば、ブラッシングや定期的なシャンプーで皮膚を清潔に保つことや、ドッグフードにアレルギー反応の出やすい材料が使われていないかチェックするなどが大切です。
特に、食後によく痒がっている場合は、食物アレルギーの可能性もあるので、早めに病院で診てもらうようにしてくださいね。
眼疾患
目の疾患は放置すると失明の可能性もあるので、早期発見と適切な治療が重要です。普段より目やにが多くなっていたり、よく物にぶつかるなどの症状が出ていたら、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。
目ヤニや涙がよく出ている場合は、ガーゼなどで目の周りを優しくふき取って、清潔に保ってあげてくださいね。
飼育に必要な環境
ここでは、ラフコリーを迎える前にどんな環境が必要なのかを紹介していきます。お互いが快適に過ごせるように、必要な環境を整えておきましょう。
- 室内スペースは広めが理想
- 暑さ対策は必須
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
室内スペースは広めが理想
ラフコリーは体が大きいので、狭いスペースだと運動不足やストレスを溜めてしまう可能性があります。理想は室内にのんびりくつろげる場所と、自由に動き回れる場所があるのが理想です。
さらに庭があったら最高ですが、庭が無くても毎日の散歩やドッグランでの運動で十分カバーできますよ!
暑さ対策は必須
ラフコリーは暑さに弱いワンちゃんなので、夏場は特に温度管理が欠かせません。エアコンや扇風機を使って25度~26度前後の温度を保つようにしましょう。また、暑くなる前の早朝や夕方以降に散歩するなどの対策も必要です。
飼育に必要な費用

「ラフコリーを飼いたい!」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。
ラフコリーの子犬の購入費用
平均20万円ほど
マイクロチップ 約1,000円
畜犬登録 約3,000円
最初にそろえる生活品
5万円~7万円ほど
- サークル
- クレート
- トイレ
- ペットシーツ
- 首輪やリード
- 食器類
- お手入れ用品
- おもちゃなど
狂犬病予防ワクチン 約3,500円
混合ワクチン 約10,000円
健康診断 約15,000円
フィラリア予防薬 約1,600円
さらに、ラフコリーは毎月のフードやおやつなどの消耗品に10,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。
ラフコリーを飼うのに向いている人
ここではラフコリーを飼うのに向いている人について解説していきます。どの犬種にも言えることですが、相性や向き不向きはあるので、あなたのライフスタイルや性格に合っているかを確認しておきましょう。
- 穏やかな性格の人
- 家族との時間を大切にできる人
- 掃除やワンちゃんのお手入れが苦じゃない
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう!
穏やかな性格の人
ラフコリーは感受性が高くて、飼い主さんの雰囲気をすぐに感じ取るタイプです。なので、ガミガミ怒ったり、大声を出すような環境はちょっぴり苦手。
そんなラフコリーにぴったりなのは…
- 落ち着いていて、感情的になりにくい人
- 穏やかでやさしい声かけができる人
- じっくり向き合える人
いわば「ほんわか系」の人と相性バツグンです。
家族との時間を大切にできる人
ラフコリーは家族が大好きな超ファミリータイプ。ひとりで過ごす時間が長すぎるとストレスを感じてしまいます。
なので、こんな人に向いてます!
- 在宅ワークや自由な時間が取りやすい人
- 家族みんなでラフコリーと関わるスタイルができる家庭
- 散歩や遊びの時間をちゃんと確保できる人
家族で飼う環境がおすすめですが、1人暮らしでも家にいる時間が長く、コミュニケーションがしっかりとれていれば問題なく飼育できますよ!
掃除やワンちゃんのお手入れが苦じゃない
ラフコリーのふわふわの被毛は魅力のひとつでもありますが、抜け毛は多めでお手入れが必須です。
なので、向いているのは…
- ブラッシングやシャンプーをこまめにできる人
- 毛が落ちても「まぁ、可愛いし!」と流せる人
- トリミング代も含めてお世話に時間やお金をかけられる人
つまり、「お手入れ=愛情表現」と思える方だと相性ぴったりです!
ラフコリーのお迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に3つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。
ペットショップからお迎えする場合
ラフコリーは人気の犬種ですが、ペットショップで出会える確率はそこまで高くありません。そのため、どうしてもペットショップからお迎えしたい場合は、根気強く探す必要があります。
また、ペットショップでのお迎えを考えている場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 親犬の情報(血統や健康状態)を確認できるか
- ショップの衛生管理がしっかりしているか
- 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか
ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり確認しましょう!
ブリーダーからお迎えする場合
ラフコリーをお迎えするなら、信頼できるブリーダーからのお迎えがおすすめです。ブリーダーなら、親犬の健康状態や育成環境をしっかり確認できるため、安心して迎えられます。
良いブリーダーの選び方
- 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
- 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
- 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか
また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーは要注意!
信頼できるブリーダーを探すには、「JKC(ジャパンケネルクラブ)」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。
保護犬を迎える場合
ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、ラフコリーを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。
- 費用が比較的安く、お迎えしやすい
- 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
- 保護犬を迎えることで、新たな命を救える
ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ!
お迎え方法まとめ
| お迎え方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ペットショップ | すぐにお迎えできる | 親犬の情報がわかりにくい |
| ブリーダー | 健康管理がしっかりされている | 価格がやや高め |
| 保護犬・里親 | 費用が安く、命を救える | 過去のトラウマがある子もいる |
まとめ
この記事では、ラフコリーを飼う前に知っておきたい情報をまとめました。散歩やお手入れなど大変な部分も多いですが、それ以上に癒される毎日が待っているはずです!
もしこの記事を読んで、ラフコリーを飼いたい気持ちが強くなったら、ぜひ一度実際に触れあってみてください。ラフコリーがあなたにとって最高のパートナーとなることを願っています!
最後までご覧いただきありがとうございました!



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