まるでぬいぐるみのようなふわふわの被毛と、つぶらな瞳が愛らしいシーズー。その可愛らしい見た目から人気の犬種ですが、実際どんなワンちゃんなのでしょうか。
「飼いやすいのか」「初心者でも大丈夫なのか」、さらに「お手入れは大変なのか」「かかりやすい病気はあるのか」と不安に感じている方もいるはずです。
この記事ではそんな疑問に答えつつ、シーズーの性格や歴史、被毛の特徴、育て方のコツまで分かりやすくまとめました。ぜひ、シーズーとの生活をイメージしながら読んでみてくださいね!
シーズーの基本情報

シーズーの性格
シーズーは見た目の愛らしさだけでなく、内面の穏やかさや人懐っこさも大きな魅力です。これから家族に迎えたいと考えている方にとって、愛犬の性格はとても大切なポイントになります。今回はシーズーの代表的な性格を2つに分けて紹介しますね。
①穏やかで人懐っこい性格
シーズーはとても穏やかで、人懐っこさが魅力的な犬種です。そのため、小さなお子さんや高齢の方がいる家庭でも一緒に暮らしやすいと言われています。
実際に「無駄吠えが少ない」「優しく見守ってくれる」という声も多く聞かれますね。ただし、甘えん坊な一面もあるため、かまってもらえない時間が長いと拗ねてしまうことも。
とはいえ、愛情をしっかり注いであげれば、家族に深い信頼を寄せてくれる心強い存在になりますよ!
②マイペースでちょっぴり頑固な一面も
シーズーは比較的マイペースで、室内でも激しく走り回るより、飼い主のそばでゆったりする時間を好む子が多いです。そのため、広い庭がなくても飼いやすい小型犬として人気があります。
一方で、気分が乗らない時や自分が納得いかないことはやらない「頑固さ」を見せることもありますが、それもまたシーズーらしさと言えるでしょう。
おもちゃで遊ぶ時も、自分が気が済んだらパタッと止めて寝てしまうような、自由奔放な姿には思わずクスッとしてしまいます。この自立心があるからこそ、適度な距離感で過ごせるのが魅力ですね。
歴史や起源

シーズーの歴史はとても古く、中国の王宮で大切に飼育されていた犬たちをもとに誕生したと考えられています。特に、チベット原産のラサアプソと、中国宮廷で愛されていたペキニーズの血統が深く関わっていると言われています。
清朝時代の中国宮廷では、神聖な「獅子(ライオン)の犬」として、皇帝や貴族たちにしか飼育が許されないほど大切に保護されてきました。1930年代にイギリスへ渡るまでは門外不出の存在だったというエピソードからも、その希少性が分かりますね。
そんな気高いシーズーですが、さらに興味深いのは、誕生したばかりの頃はラサアプソと明確な区別がなく、同じ犬種として扱われていた時代があったことです。しかし、体格や被毛の違いが整理されるにつれて、次第に別の犬種として分類されるようになりました。
その後、海外へ渡り独立した犬種として認められ、日本でも人気の犬種となったんですね。
被毛の特徴とお手入れ方法
シーズーの被毛は、上毛と下毛の二層からなる「ダブルコート」ですが、抜け毛が少ないのが大きな特徴です。ただし、毛が伸びやすいので定期的なトリミングも必要になってきます。トリミングの頻度としては、1ヵ月~1ヵ月半に1回を目安に考えておくと良いでしょう。
また、毛色は非常にバリエーション豊かで、ゴールド&ホワイトのパーティーカラーが定番ですが、ブラック&ホワイトや、珍しいソリッドカラー(単色)の子もいます。
それでは被毛の特徴が分かったところで、次はお手入れ方法について見ていきましょう。
シャンプーについて
まずはシャンプーについてです。月に1回を目安におこない、犬用の低刺激・無香料のシャンプーを使用して洗いましょう。人間用のシャンプーはワンちゃんにとって刺激が強いので避けてくださいね。
そして洗い方ですが、お湯の温度は36~38℃に設定し、下から上へと洗っていきましょう。流すときは汚れや泡を落とすために、上から下へと流してくださいね。
洗い終わった後は、タオルでよく拭きドライヤーで乾かします。人間用のドライヤーだと温度が高いことがあるので、ペット用のドライヤーを使うのもおすすめですよ!
あまり頻繁に洗いすぎても皮膚への負担になってしまうので、トリミングの時に一緒にシャンプーをしてもらう場合は、トリマーさんに自宅でのシャンプーは必要か確認しておくと安心ですね。
ブラッシングについて
シーズーの被毛ケアで特に重要なのが毎日のブラッシングです。細く絡まりやすい毛質のため、放っておくとすぐに毛玉ができてしまいます。
1日1回、少なくとも2日に1回はコームやスリッカーブラシで整えてあげましょう。ブラッシングは見た目を整えるだけでなく、皮膚の血行を促す効果も期待できますよ。
お手入れは少し大変に感じるかもしれませんが、そのぶん美しさと可愛らしさを存分に楽しめるのもシーズーの魅力ですね!
シーズーの飼育にかかる費用

「シーズーを飼いたい!」と思ったら飼育費用も気になるところですよね。基本的な初期費用やお迎え後にかかる費用を知って、問題なく飼育できるか確認しておきましょう。
シーズーの子犬の購入価格
ペットショップ 平均23万円
ブリーダー 平均26万円
マイクロチップ 約1,000円
畜犬登録 約3,000円
最初にそろえる生活品
5万円~7万円ほど
狂犬病予防ワクチン 約3,500円
混合ワクチン 約10,000円
健康診断 約15,000円
フィラリア予防薬 約1,100円
さらに、フードの品質にもよりますが、シーズーは毎月のフードやおやつなどの消耗品に8,000円ほどかかります。他にも、ケガや病気で急な出費が出る場合もあるので、必ず最後まで面倒を見れるように準備をしてからお迎えをしてくださいね。
かかりやすい病気と対策

シーズーは比較的丈夫な犬種といわれていますが、体の特徴から注意したい病気もあります。特に目が大きく前に出ていることや、関節のつくり、小型犬特有の体質が関係するトラブルが見られます。
ただし、早めに気づき適切に対応すれば重症化を防げるケースがほとんどです。ここでは代表的な3つの病気と、その予防・対策について分かりやすく解説します。
①角膜炎
角膜炎は、目の表面に炎症が起きる病気です。シーズーは目が大きく突出しているため、ほこりや乾燥、被毛の刺激を受けやすい傾向があります。また、涙の量が減ることや、目をこする行動も原因のひとつです。
症状としては、目の充血や涙の増加、まぶしそうにする様子が見られます。悪化すると角膜に傷がつくこともあるため注意が必要です。
予防としては、目の周りの毛を短く保ち、異変に気づいたら早めに動物病院を受診することが大切になります。
②膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は、膝のお皿が本来の位置から外れてしまう関節の病気です。小型犬に多く見られ、遺伝的な要因や骨格の構造が関係すると考えられていますが、滑りやすい床や、高い場所からのジャンプも悪化の原因になります。
歩き方がぎこちない、突然片足を浮かせるといった様子が初期症状で、進行すると痛みが強くなり、手術が必要になる場合もあります。
予防のためには、床に滑り止めマットを敷くことや、体重管理を徹底することが重要です。
③皮膚疾患
皮膚疾患も、シーズーに比較的多く見られるトラブルのひとつです。被毛が長く密集しているため、蒸れやすく細菌や真菌が繁殖しやすい環境になりがちなんですね。
また、アレルギー体質も関係することがあり、かゆみや赤み、脱毛などの症状が見られます。放置すると慢性化することもあるため、早めの対応が重要です。
予防としては皮膚を清潔に保つことや、アレルギーの原因をしっかり調べることが大切になってきます。
シーズーの育て方

シーズーと楽しく暮らすためには、育て方や注意点についても知っておくことが大切です。ここでは、日常で特に大切な4つのポイントに焦点を当てて見ていきましょう。
運動不足を防ぐには
シーズーは比較的落ち着いた犬種ですが、まったく運動しなくて良いわけではありません。散歩は1日2回、各20分程度を目安にするとよいでしょう。
のんびり歩くことを好む子が多いので、愛犬のペースに合わせて匂い嗅ぎなどを楽しみながら、脳を刺激してあげましょう。ただし、暑さに弱いため、夏場は早朝や日没後の涼しい時間帯を選ぶことが必須条件です。
室内でも知育玩具を使ったり、軽い引っ張りっこ遊びをしたりすることで、筋力低下や肥満を上手に防いでくださいね。
しつけのポイント
シーズーのしつけは「基本は褒める」をベースにしつけることがポイントです。プライドが高いため、厳しく叱りすぎるとヘソを曲げてしまい、心を閉ざしてしまうこともあるからです。ただし、叱らなければいけない場面もあると思うので、どんな褒め方や叱り方が良いのかも少し見ていきましょう。
まず、褒めるときは大げさなぐらいに褒めて、叱るときは低い声で短く「ダメ!」と伝えましょう。長々と説教しても理解できませんし、かえって混乱させてしまいます。「なぜダメなのか」よりも「これはダメ」ということを明確に伝えてくださいね。
また、基本的なコマンドである「おすわり」「待て」「おいで」「伏せ」は必ず教えるようにしましょう。これが出来ないまま外に出てしまうと、他の人や犬とのトラブルになる可能性が高くなります。
食事と栄養管理について
シーズーは食欲旺盛な子が多く、つい甘やかしてしまいそうになりますが、肥満は関節や心臓に負担をかける原因になるので、飼い主さんがしっかりと管理しなければなりません。
選ぶフードの基準としては、ライフステージに合わせて、子犬期は高タンパク・高カロリーの成長期用フード、成犬期は維持期用フード、シニア期は消化しやすいシニア用フードを選ぶようにしましょう。
他にも、犬種に合わせたフードや悩みに合わせたフードも多くあるので、愛犬に合わせて選んであげてくださいね。
また、おやつは一日の食事の10%以内に抑えましょう。そして、食事の与え方も大切ですが、同じくらいに水分補給も大切です。いつでも新鮮な水が飲めるように常に用意しておいてあげてくださいね。
お留守番の工夫やコツ
甘えん坊なシーズーは、長時間の留守番がやや苦手な傾向があります。そのため、いきなり長時間離れるのではなく、短時間から慣らしていきましょう。そして、お留守番中も少しでもストレスを少なく過ごせるように工夫することが大切です。
まず、お留守番の時には時間をかけて遊べる知育トイやお気に入りのおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげましょう。お留守番前に運動しておくと、疲れて寝てくれることも多いですね。他にも、飼い主さんのにおいの付いた服やタオルを用意してあげると安心してくれますよ!
また、温度管理にも注意が必要です。夏場は特に熱中症に気を付けて、エアコンを忘れずにつけておきましょう。一般的にワンちゃんが快適に過ごせる温度は25度前後と言われていますが、普段から愛犬にとっての適温を調べておいてくださいね。
シーズーに関するQ&A

シーズーついて調べていると、実際に飼えるのか、自分の生活に合うのか気になる点が出てくると思います。
特に初めて犬を飼う方や、他のペットがいる家庭では不安を感じやすいポイントですよね。ここでは少しでも不安を解消できるように、よくある質問を見ていきましょう。
- 初めて犬を飼う人でも大丈夫?
- どんな人と相性が良い?
- 他のペットとの相性は?
①初めて犬を飼う人でも大丈夫?
シーズーは初めて犬を飼う人にも向いている犬種です。穏やかで攻撃性の低い性格も、人気のポイントですね。
ただし、被毛のお手入れは少し大変なので、そこを毎日欠かさず出来るかどうかが重要になってきます。他にも散歩やしつけなどやることは多いですが、丁寧に向き合う気持ちがあれば、問題なく飼育できますよ。
②どんな人と相性が良い?
シーズーは、家で過ごす時間が長い人との相性ぴったりです。甘えん坊な性格なので、スキンシップを楽しめる方に向いていますね。
一方で、アウトドア中心で長時間家を空ける生活にはあまり向きません。シーズーは静かな環境を好むため、落ち着いた暮らしをしている家庭にもなじみやすいです。のんびりとした時間を共有できる人が理想的ですね。
③他のペットとの相性は?
シーズーは基本的に温厚な性格のため、他の犬とも比較的仲良くできます。ただし、急に距離を詰めるとストレスを感じることもあるので、ゆっくりと慣らしていきましょう。猫などの他種ペットとも、時間をかけて慣らせば多頭飼いも可能ですよ。
ただし、どうしても個体差はあるので、万が一相性が合わなかったときに部屋を分けるなどの対策は取れるようにしておいてくださいね。
お迎え方法

ワンちゃんを迎える方法としては主に3つあり、ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、保護犬の里親になるなどが挙げられます。
ペットショップやブリーダーからの購入、保護犬を迎える場合など、それぞれの特徴やポイントをしっかり押さえてあなたに合った方法を選びましょう。
ペットショップからお迎えする場合
シーズーをペットショップからお迎えする場合は、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 親犬の情報(血統や健康状態)を確認できるか
- ショップの衛生管理がしっかりしているか
- 子犬の性格や育ち方を丁寧に説明してくれるか
ただし、ペットショップでは親犬の情報がわかりにくいこともあるので、健康面や遺伝疾患についてしっかり聞いておきましょう!
ブリーダーからお迎えする場合
ブリーダーからお迎えする場合、まずは信頼できるブリーダーを探すことが大切です。信頼できるブリーダーを探すには、「JKC(ジャパンケネルクラブ)」や「ブリーダー直販サイト」を活用するとよいでしょう。
良いブリーダーの選び方
- 衛生管理が行き届いた環境で育てられているか
- 親犬や兄弟犬と一緒に過ごし、適切な社会化がされているか
- 遺伝疾患のリスクを説明してくれるか
また、悪質なブリーダーを避けるために、子犬をすぐに引き渡そうとするブリーダーには注意してくださいね。
保護犬を迎える場合
ペットショップやブリーダーからのお迎え以外に、保護犬の里親になる方法もあります。保護施設や動物愛護団体では、シーズーを含むさまざまな犬達が新しい家族を待っています。
- 費用が比較的安く、お迎えしやすい
- 成犬の場合、しつけが済んでいることが多い
- 保護犬を迎えることで、新たな命を救える
ただし、過去にトラウマを抱えている子もいるため、十分な理解と愛情をもって迎えることが大切です。「ペットのおうち」や「ハグー」といった保護犬のマッチングサイトを活用すると、相性の良い子を見つけやすいですよ!
お迎え方法まとめ
| お迎え方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ペットショップ | すぐにお迎えできる | 親犬の情報がわかりにくい |
| ブリーダー | 健康管理がしっかりされている | 価格がやや高め |
| 保護犬・里親 | 費用が安く、命を救える | 過去のトラウマがある子もいる |
まとめ
この記事ではシーズーについて紹介してきました。「自分に飼えるかな?」と迷っていたあなたも、この記事を読んで少しでも飼うイメージが持ててくれたら嬉しいです。
どんなワンちゃんを迎えるにしても、大切なのは飼い始める前にしっかりと準備をすることです。住環境、経済面、時間の確保など、様々な角度から検討してください。そして何より、この子の一生に責任を持つ覚悟があるかどうかが一番大切です。
あなたとシーズーとの素敵な出会いがありますように!最後までご覧いただきありがとうございました!

